連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

市役所に寄ってきてね

2005-03-30 | Weblog
「おとうさん、帰りに市役所に寄ってきてね」なんだよ面倒くさいな。 
「ゴミ出しのカレンダー貰ってきて」とオバサン、それってなに? 

「4月からの分、古新聞と一緒に出しちゃったのよ」バカたれ。 
「当たり前みたいに言うなよ!」まったく自分勝手なんだから。

「なによ、嫌なの?」「行くよ、行くけどさ、言い方があるだろう」
「じゃぁ、お願いしますって言えばいいの?」

「そうじゃないけどさ、自分が捨てちゃったんでしょ?」何とか言い方があるだろ。
「はい分かりました、おとうさんお願いします、でいいかしら?」いいかしらは余計だ!

「分かったよ、ゴミ出しのカレンダーだな」
「窓口でね、クリーンカレンダーって言うのよ」
 
ガキじゃあるまいし、どっちだって同じだろ!
「はいはい分かりました、クリーンカレンダーね」逆らわない逆らわない。

フーフーと熱い味噌汁をすする

2005-03-23 | 家ごはん
「なんか熱くない?両方点いてるんじゃない?」炬燵の中が異常に熱い。

カーペットと炬燵の両方に電源が入っているらしい。

「そう言えば、今朝は暖かいわねぇ」 「そうだなぁ」 さすが春も間近だ

「どっちか切ってくれないかな」 「カーペット切ろうか?」 どっちでも 

「炬燵でご飯食べるのも、あと少しだね」 「そうだわね」

味噌汁の具は水菜と玉子、シャキシャキとした歯ざわりが心地よい。

フーフーと、湯気を吹き分けて熱々をすする。

やっぱりな、味噌汁はこうでなくっちゃ。 美味しいよ、オバサン 

同居拒否

2005-03-21 | Weblog
あれれ、オバサン、プッとふくれて犬と一緒に出てっちゃったよ。 
話題が、子供と同居の話になると何時もあれだもんな。

「テレビが悪いんだよ」あんな話題をやってるからさぁ。
つい調子に乗って、「ウチもぼつぼつどうだい?」なんて言っちゃった。

「孫は可愛いしなぁ」できる事なら一緒に住みたいよ。これ夢さんの本音。
オバサンは、同居は絶対に嫌だとのたまう。
 
同居すると女は大変だって言うからな。気持は分からないでもない。
だけど、あんなに顔色変えて言う事ぁないだろうにさ。
 
何時までも若かぁねえんだぞ。
子供に面倒見てもらう積りはないけどさ。

一緒に住むくらい、いいんじゃないのかね。
あれ!もう帰ってきた・・・・・・マリに、ちゃんとウンチさせたのかな?

10分でも20分でも喋ります

2005-03-18 | オバ友
表からオバサンの話し声が聞こえている。いつまで喋ってんだよまったく!
相手は近所の〇〇さんのようだ。

よくもまぁあんなに喋る種があるよな、呆れちゃうぜ。
玄関を開けっ放しで喋ってるようだ。せめて玄関ぐらい閉めて喋れよ。

もうかれこれ10分くらい喋ってるな。
飯の支度の途中じゃなかったのかい!腹が減ってんだぞ!まったく!!イライラ 

「どうも有難うございました」と、オバサンの声。やれやれ、やっと終わったようだな。 
「いつまで話してんの!」「ごめんね〇〇さんが餃子を持ってきてくれたのよ」

「おっ、餃子かぁ!〇〇さんのは美味しいからね、焼いて、焼いて」すぐに機嫌を直す夢さん
こりゃぁ、もう一杯余計に飲まなくっちゃいけねぇな。 ありがてぇ!

パソコン覚えたら楽なのに

2005-03-15 | Weblog
「おかあさん、1嫁からメールが来てるよ」
「あらぁ、5孫ちゃん可愛く撮れてるわねぇ」オバサン感心しきり。

「おかあさんも、パソコンやったらいいのに」しきりに勧める夢さん。
どんなに言っても、オバサン、パソコンには全く興味が無い。

只の“金食い虫”くらいにしか思っていないようだ。
毎日家計簿を広げては、手書きでせっせと書き込んでいる。

さすがにそろばんこそ使わないが、計算機は必需品のようだ。
パソコンならば、面倒な計算もしなくてすむのにね。

だが、ああしてどっしり構えているオバサンがいるから我家の経済も、
破綻せずに済んでいるのかも知れないな。

古い朝ドラを見て涙

2005-03-11 | Weblog
何時もの時間、我家は朝飯を食べながらのテレビ。

12年前のテレビ小説、これが泣かせる。不覚にも目尻に涙。

「花粉症だな、こりゃ」参っちゃうよな。

オバサンに悟られまいと、新聞で半分顔を隠して見ている夢さん。

オバサンだって、ウルウルきてるに違いない。

ガンに侵されて、余命いくばくもない父と、その息子のシーン。

父親と息子の情愛というのは、また格別だからなあ。

今日も忙しく働いているであろう、我が息子達にふと思いがいく。

オバサンの手口に引っかかる

2005-03-07 | PC周辺・ブログ
「おとうさん、荷物が来たわよ、何これ?」
「あぁ、〇〇に頼まれたモニターだよ」「モニターって、パソコンの?」

「買ってあげたの?」途端に声の調子が険しくなるオバサン。 
「違うよ、頼んでやっただけだよ」 

「なぜ家に送ってきたの?わざわざ」疑ってる顔だ。
「いいじゃない何処へ送ってきたって」面倒くさいなもう。

「じゃぁ、私のジーパン代も払ってね」「ん、ジーパン?代?」何それ?
「なんで俺がお前のズボン代を払うんだよ?」意味が分かんないよ。

「まったく子供には甘いんだから!駄目よもう」甘いのはおまえだろうよ。
「だから、頼まれただけだって言ってるだろ」
ほんとしつこいんだから。

「払ってね、2本分、この間チョコあげたでしょ」 
なんだこの意味ありげな言い方は?

「チョコ?アッ・・・」唖然とする夢さん。
「やっぱしな!」あんな干っからびたチョコの代償がこれかよ!

まんまと一杯食ったか、なんで2本なんだよ、計画的だなこれは。
いつも損するのは俺だもんな!やってらんないよまったく。

家に帰ってホッとする

2005-03-06 | 家ごはん
「ただいまぁ」所用で3日ほど家を留守にした夢さん。
「お帰りなさ~い」と、オバサンの声。おっ、元気そうだな。

「こっちは雪で大変だったんじゃないのかい?」
「マリの散歩がね、たいへんだったわ」

そうだろうな、こればかりは待ったなしだからな。
着替えて炬燵で一杯やりだした夢さん。

「やっぱり家が一番いいな」
「今夜はカレーよ、いいかしら?」「あぁ、いいよいいよ」 

カレーは大好きな夢さん。
「食べたいと思ってたとこだよ、うんと辛くしてね」

「スーパーに近海物の良いのが有ったから買ってきたわよ」
それは有難い。夢さんの好物を知り尽くしているオバサン。