アオバセセリ(セセリチョウ科)
美しいアオバセセリの幼虫との出会いを願っていたところ、ついに会うことができました。(7月3日)
アワブキの葉に切れ込みを入れ、主脈を中心に折りたたんで糸でつづった餃子型の巣で5㎝ほどの大きさです。
巣を裏側から覗くと、数個の窓があり、その穴から縞模様の幼虫の体が見えていました。
巣の上枝のアワブキには、主脈を残したアオバセセリの食痕が残されていました。
巣の近くには、2㎝ほどの抜け殻(廃屋)があり、体の成長と共に引っ越した古巣のようです。
日増しに成長していくアオバセセリの幼虫の観察を続けていたのですが、昨日(午後5時ごろ)は、巣穴からセセリチョウの鮮やかなオレンジ色の顔が見えて目が合い、ドキッとしました。
日中は、巣の中にジッとしていて、天敵から身をまもるために薄暗くなった夕方に餌を食べに外出するようで、今にも這い出しそうな様子でした。
午後の6時半、再度、幼虫の様子を見に行くと、巣から10㎝ほど離れた場所で、しきりに頭を左右に動かしアワブキの葉を食べていました。
頭部がオレンジ色に黒い斑点、黒と黄の横縞模様に光沢のある青白紋の入った派手な姿に、魅了しました。
体をくゆらせ食餌中のアオバセセリ。
午後の8時に再度見に行くと、巣の中に戻っていました。
巣の先端からはボルド―色の尾部が見えていました。終齢幼虫のようです。
間もなく蛹になり、そして成虫へと変態するアオバセセリの観察をしばらく続けてしてみようと思います。
アオバセセリの成虫