湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 私が住む町にある「フリカケ」発祥の会社

2016年01月28日 11時52分28秒 | 日常・その他
昨日図書館へ返却した本の中に
「あのメニューが生まれた店」(*)というのがありました。

   * : 著者 菊地武顕
      発行所 株式会社平凡社
      2013年11月13日 初版第1刷発行
       ※週刊文春で連載されていたものが
         1冊の本になったもの。

  この本には、
  現在では良く知られている全国の名物料理やお菓子などについて、
  それを考案した(初めて作って売り出した)店が数十店
  紹介されていました。


◆クリームパン

  「新宿中村屋」さんが発祥で、明治37年(1904年)発売開始。

   ちなみに、日本で三大菓子パンといわれている
   アンパン、ジャムパン、クリームパンのうち
   他の二つについては木村屋さんが発祥とのことです。
     アンパン:明治7年(1874年)発売開始
     ジャムパン:明治33年(1900年)発売開始
   
   クリームパンには切れ目がありグローブのような形をしています。
   この本で知るまでは、あの形はアンパンやジャムパンと区別し易く
   するためだと思っていました。
   説明によると、中に空洞ができないための工夫だそうです。
   何でも、
   空洞があると、食べる人を損した気にさせる恐れがあるとのこと。

    ※私の場合、
      シュークリームの中に大きな空洞があると損した気になります。
      生ビールの泡が25%以上あると損した気になります。(←これは関係ないか)

◆コーヒー牛乳
 
  JR東海道線平塚駅近くにある「守山乳業株式会社」さんが発祥で、
  大正12年(1923年)発売開始。
  始めの頃は「珈琲入守山牛乳」と呼ばれていたそうです。
  コーヒー牛乳が生まれるに至った経緯については同社Webサイトにも詳しく載っています。

    なお、2003年の厚生労働省省令で
    牛乳100%の製品しか "牛乳" という表記を使用できなくなったので、
    現在は 商品名としての "コーヒー牛乳" は存在しないことになります。

◆温泉まんじゅう

  群馬県伊香保温泉(**)にある「勝月堂」さんが発祥で、
  明治43年(1910年)に発売開始。
  同社では「湯乃花まんじゅう」という商品名になっていますが、
  この茶色の饅頭をお手本として、各地で温泉まんじゅうが生まれていったそうです。
  この饅頭が生まれたいきさつとルーツが同社Webサイトにも書かれています。

   ** : 20代の頃の私は温泉巡りが好きでした。
       昔ながらの湯治場の雰囲気を残すところも好きでしたので、
       石段沿いに店が並ぶ風情に憧れて伊香保温泉にも行きました。
       予約せずに行った一人旅の私に観光案内所が充てがったのは
       割りと大きな旅館の窓もない布団部屋(?)でした。
       そのときから、
       伊香保温泉は私の好きな温泉地のリストから外されたままです。
        (水を差してスミマセン)


前置きの紹介が長くなりましたが、タイトルの話に移ります。

この本には、
菓子・料理以外の食品についてもコラムで取り上げられていました。
嬉しいことに、私が住む熊本市島崎地区にある会社が載っていました。

元祖フリカケを作られている
株式会社フタバ」さんです。

「御飯の友」という商品名のフリカケを製造・販売されています。
多くの方がスーパーなどで一度は見かけられたことがあるのではないでしょうか?
(子供の頃に食べられたことがあるかも)

  ※「御飯の友」は「全国ふりかけ協会」で
    フリカケの元祖として認定されていますので、
    発祥元としてのお墨付きです。

会社の外観です。


表札


周りはこのような環境です。


 賑やかな商店街を形成しているわけではありませんが
 この辺りの店の多くは「島崎繁栄会」に加盟されています。

 写真の左側に写っているオレンジ色っぽい建物は、
 週に1回は買い物に行く「ロッキー」というスーパーマーケットです。


 食糧事情が良くなかった昔は
 八百屋の目立つところに「御飯の友」が陳列されていたと思いますが、
 大型店舗に変わり商品が氾濫する今は、見つけるのに苦労するかもしれません。
   こんど「ロッキー」に行ったときに探してみます。
   冷たい遇いをされてなければよいのですが ・・・


  - ご参考(日本食糧新聞の情報から) -

    フリカケの市場規模(全国出荷額)

     2005年度  354億円
     2008年度  374億円
     2011年度  385億円
     2014年度  387億円 ← 2005年度に比べて約9%増

       景気低迷の中にあって健闘しているそうです。