湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

♡ お墓に入られる前に「北壁の死闘」をお読みください

2015年02月10日 23時26分35秒 | 瓶覗色の思い[歓喜悦慶]
突然思い立ったようで恐縮ですが

15歳から78歳くらいまでの男の人で
未だ「北壁の死闘」(*)を読まれていない方は
是非読まれることをお薦めします。

死んだあと『読んでおけばよかった』と後悔しな
いために。(死んだあとでは後悔できませんね)

    * : 作者 ボブ・ラングレー
       訳者 海津正彦
       創元推理文庫(?)1987年


山岳冒険小説の傑作といわれているものです。


あらすじは、割愛するしかありません。

書評は、国語力不足のため書くことができません。

 主人公のエーリッヒ・シュペングラーはこの
 ような男ではないかと

  ・ 強靭な肉体と固い意志を繊細で優しい心遣
    いで無意識に隠している ・・・

  ・ 打算ができず一途でひた向きな ・・・

  ・ そしてなにより、女嫌いではなく、
    貴賤や美醜で区別することなく女性には
    不器用に手を差し伸べる ・・・

   ※それでも、やはりシュペングラーを慕う
     人は、美女のイメージになります。
   ※私が好きな漫画家「バロン吉本」さんの
     柔侠伝シリーズに出てくる好漢たちにも
     あてはまるところがあるような気がします。
 
 お読みになったら

  ・ 人間を好きになりたいという気持ちにさせて
    くれるでしょう。

  ・ 岩と氷の冷たい世界に引きずり込まれますが、
    胸を熱くさせてくれるでしょう。

  ・ ハラハラドキドキしますが、爽やかな気持ち
    にもさせてくれるでしょう。
    

お奨めする読み始め時間帯は金曜日の夕食後暫くして
からです。(土・日が休みの方について)

その理由は

  ・ 夕食前に読み始めたら消化器官の働きを阻害
    する恐れがある。
    (下手したら夕食を抜かすことになる)
    (風呂は入り忘れても構いませんが)

  ・ 佳境に入った頃に夜中となり、寝静まった中で
    感情移入しやすい。

  ・ 翌日に仕事がないので徹夜になっても支障が
    出にくい。

   ※ハラハラドキドキや徹夜などによる心臓の負担
     を考慮して、超高齢の方には読むことをお奨め
     できません。 

  ・ 読むのが遅い方であっても月曜日に欠勤となる
    恐れが少ない。



なぜ、突然思い立ったのか ・・・

録画していた「バベットの晩餐会」を観てからです。

といっても「北壁の死闘」と「バベットの晩餐会」は
特に関連性がありません。

  説明できないことが、間々あるものです。

  もしかしたら「バベットの晩餐会」の終わりごろに
  星夜のシーンがあったからかもしれません。



何度も読み返してヨレヨレになった私の「北壁の死闘」
は、今手元にありません。

離れて暮らしている長男へ随分前に貸したまま戻って
きていません。

 「貸した本は戻らない」というのは本当です。 
 それはそれで構わないのですが。


残念なことに、私の行きつけの「プラザ図書館」の蔵書
にもありません。 それは構うのですが。

 この傑作を配備図書選定で漏らしているなんて。

 『責任者出てこい!』と誰にも聞こえない声で叫び
 たくなります。