若草山のこと。前回のブログ記事にも書きましたが、若草山に来たのはこれが初めてではありません。0歳児の頃父母に連れられて来たようです。その時、草の上に私を置いていたら、斜面だったためコロコロと転がっていったと聞きました。まさか、こんな上からではなかったでしょうが、その両親もすでに他界しており、確かめようもありません。
私も父になり子どもたちも一応独立して旅立っていったことを思えば、コロコロ転がっていった挿話など、幾世代も前のことなのだと思えます。
今、一人で斜面を登ってながめると、大仏殿の屋根や奈良の街が見えます。
しかし、眼下の建物群からは、沖縄民謡のような宴会音楽が結構な音量で流れてきます。かつてはここまでバスが来ていたそうなので、父母と来たころはもっとにぎやかだったのでしょう。
救いは下界と違って穏やかな鹿神さまたちでした。ここではベンチに座りながら、ゆっくり鹿せんべいを食べさせることができます。やはり山の手の鹿神さまは、下界の (下々の、東大寺参道の) 精力あふれる鹿神さまとは違うのですね。
二月堂から歩いて行けるこのエリア、少し時間があれば訪れてみてはいかがでしょう。