前回の続き・・・・・
今夜・・・ちょっと気になる入居者様の部屋に近づくとコールの反応あり除いてみた。
また夢でも見ていたのだろうか・・・目を瞑りながら布団を気にされていた。
近づきちょっと声をかけてみた・・・やはり・・ここがどこなのか迷っていたようだ
しばらく話をして、ここが悠悠と気づかれる・・
僕が「また何か夢でも見てたのかい?」と訪ねると・・・17歳くらいのときの樺太での思い出を話してくれた
同じ話を何度も何度も・・・きっとよっぽど記憶に残っていることなんだろうな・・・・と感じた
辛い話ではなく・・・ロシア人は優しかった・・・初めてパンというものを食べた・・その地域の茶色の果実でつくるジャムの味や潮干狩りの話や一緒にいた友人のことや・・・
僕は、この仕事をしていて幾度もいろいろな人から樺太や戦争の話を教えていただいたことがある
皆さんが経験されていた「樺太」には、いくつもの風景が見え隠れしていた・・・
僕らの世代にはわからない1940年代の世界・・・・経験者から聞くリアルな話はやはり心に響く・・・・
この話を聞くことが出来ただけで・・・・今夜・・・会社に泊まって良かったと・・・
4時間前より・・・・少しだけ・・・・〇〇さんの心に・・・近づけた気がした・・