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プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

米国に翻弄される領土問題

2012-10-09 09:26:40 | 日記
 近く国家主席に就く習近平氏は、「反日」強硬論者とのことで、尖閣をめぐる領有権問題は、今後長く日中の極めて深刻な懸案となりそうです。しかし実は、1971年のCIAの極秘文書には、「日本の尖閣の領有権の主張には理がある」しています。(以下、参照・引用は『朝日新聞』)しかも戦後、沖縄を占領・支配していた米国は、尖閣を射爆場として使用していました。また、1961年に締結されたサンフランシスコ平和条約の初期の草案には、明記されていた尖閣の帰属先が、度重なる検討の結果、外されています。ここに領土問題を意図的に残し、日中に「楔」(くさび)を打つ、米国の戦略があったことは間違いはありません。

 また北方領土問題でも、「1956年、日本がソ連と北方領土4島のうちの2島返還へ動こうとした際、ダレス国務長官が、ならば米国も沖縄を返さないと迫」った「ダレスの脅し」事件が起こっています。このあからさまな妨害もまた、日ソの領土問題を温存し、両国が接近し過ぎないようにとの、米国の戦略です。同じく2島返還論者で、返還を推進しようとしていた鈴木宗男議員が逮捕されたのも、やはり日ソの領土問題解決を望まない米国の工作だったと考えるのが普通だと思うのです。

 竹島問題に関しても、当初日本が放棄すべき「占領地」としながら、その後「日本の領土として明記」、「1950年に朝鮮戦争が始まると、草案から『竹島』は消え」、韓国の実効支配後は「黙認」したという経緯があります。米国の利益に基づいた、非常に恣意的な姿勢がここにもあります。意図的に領土問題に介入し、日中、日ソ、日韓、日台を分断しようとの思惑がはっきりと見て取れます。日本と各国との係争の種をちゃんと蒔いて、米国の子飼いとしての日本を囲い込んでいたわけです。また、そのあり様を受け入れざるを得なかった日本の状況、立場があったわけです。こうした「日本包囲網」が米国を主導として行なわれ、今その只中にあるということなのです・・・

P.S. 福島第1原発の、「冷温停止状態を宣言した際に6個残っていた、2号機圧力容器底部の温度計は、(なんと)1個しか正常に機能していなかった」そうで、今月3日に、(個数は書いてないのですが)温度計を設置したそうです。現在、圧力容器の底は、80度以下に保たれているそうですが、圧力容器の底には、最早殆ど燃料は残っていません。燃料の殆どが圧力容器の底を貫通し、格納容器の底部のコンクリートも溶かして溜まっているのです。温度を測るというのなら、その溶融デブリにまで温度計を近づけなければ、正確な現在の温度は測れません。(圧力容器の底から格納容器までの距離は忘れましたが、)到底80度以下であるはずもありません。さらに、そのデブリの表面は冷却水で冷えていても、その中はもっと高温になっているはずですから、正直、「冷温」であるはずもないのです・・・

P.S.2 復興予算、その事業の認可が手間取り、予算が消化されず復興が遅れている中、復興予算の中から「全国防災対策費」として割かれた1兆円が、既に殆ど使い切ったそうです。さらに各省庁は、13年度予算の概算要求で総額9千億円を求めているそうです。まさに復興予算に群がる「白蟻」です。各省庁の事業の中には、調査捕鯨の支援とか、青少年交流、刑務所内の建設機器の整備、霞ヶ関の合同庁舎や税務署の耐震改修、沖縄の国道整備等、復興とは無関係のものもあります。被災各県の復興がままならぬ中、「復興」という名でこうした「流用」が認められる状況に、被災者の方々はどのように思われるのでしょう・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成24年10月8日)

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