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d:distress

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悩み、苦痛、難儀を示す言葉です。

通常物語には、主人公が何かに思い悩む姿が描かれます。

そして、その問題と向き合い、克服する過程で成長します。

このキャラクターの成長が描かれる時、観客は感動します。

その悩みがリアルで、現実的で切実であればあるほど、観客は共感し、感情移入し、そして主人公の努力が成功して結実する時に感動が生まれるものです。


こうやって「感動の方程式」を書いてしまうと、元も子もないように思われてしまうかもしれません。

しかし、これを踏まえて人気の映画やマンガ、ストーリーを分析したり、流行しているものや人気のある現象を分析してみるなら、その人気の秘密や人々を魅了している要素が何なのかを知ることが出来ます。

なので、流行りものについて結構情報収集したりします。

僕の場合、美容院では日経エンタテイメントを熟読します。(といってもカットだけなんで1時間程度ですが)

直接、演劇や小説といった僕の仕事に関わる場合もありますし、ドラマや映画など近いものの特集もあります。

ちなみに、AKBがはやる要素は少し分かっているのですが、韓流がここまではやる理由は分析できていません・・・。


あるいは、創る際にもこれを意識するのとしないのとでは断然違います。

今やっているワークショップCDFは、場所と登場人物だけがあって、この悩みや問題が偶然生み出され、解決されていくわけです。

でも、これを日常を生きている普通の人たちが普通にやればやるほど、その悩みはリアルなものになっていき、感動するものになって行きます。

究極にリアルなドラマかもしれません。

とはいえ、自分の生活スタイルとは真逆の役をやったとしても、その役として舞台上で動く時に、やったことはなくとも悩みもがき、動いていくことになります。

そういう意味では、演劇はシミュレーションという作用、もしくは効果があるといえるかもしれません。

欧米では、面接の練習に演劇人が個人教授することはざらにありますし、聞いた話ですが日本に進出する企業がシミュレーションのために日本の役者を雇ったという話も聞きます。

確かに日本の文化は欧米とは真逆というか、理解しがたい部分があります。

主張しない、発言しない、他の人に自分の行動を預けてしまう・・・。

あ、少し自分の悩みが投影されてしまいました。


ま、こういう感じでCDFでは軋轢や日常の悩みについてもシミュレーションすることが出来るかもしれません。

あるいはドラマの登場人物のように思い悩むことが出来ちゃうかもしれません。

どうぞご参加ください。(結局CDFの宣伝でした(笑))
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