YOU-PROJECT BLOG

YOU-PROJECTのウェブログです。
毎週木曜に座付き演出家松浦友が書く「演出者の眼」が掲載されます。

演劇的朗読会「本を読む~出会い~」@くずは公民館(2002年5月)

2017年03月23日 | 演出者の目

以前、番外編で書いた5月祭にこの年も出ました。今回はワークショップ付きでやったことを覚えています。

例によって、企画書から開催趣旨を抜き出します。

  演劇ユニットYOU企画は、手紙の朗読をメインに据えた「言の葉(ことのは)」というお芝居の公演を、2003年12月に予定しています。それで、その練習内容に一般の人々が参加する朗読ワークショップを組み入れたいと考えています。これは、ワークショップ=「工房」という言葉通り、みんなが人前で朗読できる場を提供する事を主目的にするつもりです。ただし、朗読には演劇的にアプローチします。人間が書いた本を、人間が読み、人間が聞くという行為は出会いの連続で、演劇も同じ出会いの素晴らしさを持っています。そのことについて少し考える機会になればと思います。このワークショップによって、我々としては、「言の葉(ことのは)」というお芝居をどんな作品にするかについてのヒントを得るつもりです。しかし同時に、参加者が演劇に親しみ、朗読する事を楽しみ、地域の人々との交流を深めるきっかけになればとも考えております。芸術による地域親交の一助になれば嬉しく思います。基本的に、何かを教えたり、と言うよりは、自分で何かを得てもらうというスタンスです。参加者が好きな本を持ち寄って、朗読してみんなで聞くということを基本に置きます。その前に、演劇的遊びを体験していただいたりもして、一緒に“言葉を語る”謎に迫りたいと思います。

地域親交は、振興の間違いなどではなくわざとですね。そんな偉そうに振興しなくとも樟葉がくずはモールによって活気を呈するのはのちに分ったことですが、あくまで村の祭りに参加する一住民でありたいのでしょうね。

プログラムは以下のようなものでした。

 日時・内容
5月17日(金)17:30~20:30 「他人を知り、自分を知る」
  第一部“手紙”  第二部“声”  俳優によるデモンストレーション
5月18日(土)14:00~17:00  「出会い、そして……」
  準備、アップ  発表:好きな本を人に読み聞かせる 15:00~17:00
              (5月祭開催期間中につき、一般公開。)

面白いのは、ワークショップで人を集めてそのまま公演しちゃう、というスタイルです。

これ、今もひょっとしたら可能かも。あまり装置をたてこまないなら、ありですよね。

このときは4人の方が出演までしてくださり、実は私も先週の木村さんとやっています。
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総合的学習の時間@八幡市立第二小学校(2002年2月)

2017年03月16日 | 演出者の目


さて、ここから2002年です。

プライベートでは9月から京都芸術センターでアートコーディネーターとして働きます。もちろん全時間の仕事です。

忙しくなるのを見越して、いろいろ手を出したり、やりたいことが出そろってきていた時期でもあります。

それでなのか、劇団HPにはものすごくたくさんこの年に欄があります。

一応、その順に書いていきます。


2月に劇団ひいふうみいの木村さんから依頼を受けまして(ワークショップに来てくださっていたからかなあ)小学校に行っています。

僕はメインじゃなかったわけですが、プログラムを考えたりしました。ワークショップデザインの最初かもしれません。

最近思い出したのですが、じつは「ハーフ2」に出ていただいた小学校教師志望だった女優さんにこのときアシスタントをお願いしておりました。

小学生大嫌いでしたからね。論理が通じないので。

でも、このときの体験が今の学校での授業に生きているのかもしれません。


ちなみにこの一年前に高校に教育実習に行っています。公民の。亜法学部でしたから。

高校の先生のやることの多さに嫌になって(授業オンリーならやりますけどね)教職はとりませんでした。

実はなぎさ高校にこのときお世話になった先生がいらっしゃったりするんですけれど。
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(番外編)くずは公民館五月祭(2001年)

2017年03月09日 | 演出者の目

すっかり忘れていましたが、今ある生涯学習市民センターがかつて公民館という名前だった時に、公演とまではいかないのですがやっていました。

タイトルは・・・『 「手紙」に ”愛” を容れ、 育む事、 それを 描き、聞き、感じ取る事 』 長っ・・・。


とある、手紙の交換によって成り立つ戯曲から発想した作品で、2003年に予定していた「言の葉」という公演準備のためにあった企画です。

これ、実は僕が出演していました。立命芸術劇場のTMレボリューションファンの竹村幸子さん、という後輩に出演いただき、がんばりましたね。

あんまり覚えてないな~。

でも、一生懸命に小道具とか、どこで視線が交わるとか、考えていた気がします。

「ハーフ」の一ヶ月後って、どんだけタフやねんって今は思いますけれど。

でもこういう小さな企画をきちんと積み重ねていたんだなって思いますねー。

手紙の朗読での公演、戯曲っていうのは未だになんていうか、作りたいなーって思いますね。


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Creating Drama Factory <試運転>(2001年11月)

2017年03月02日 | 演出者の目

初めての企画である演劇ワークショップをやってから1年後、ここから10年続く「Creating Drama Factory」の試運転を開始しました。

4回のワークショップを経て、試演会を行うというスタイルが確立されています。

また、参加した「芝居工房」のスタイルに乗っ取って、女性のアシスタントをお願いしていました。

基本的に現役でお芝居に参加している方で参加者と一緒になって楽しんでいただける方にお願いしています。

このときは所属していた学生劇団の同期の方です。参加者にも後輩がいて劇作家志望だったため面白くなったのかも、とアーカイブには書いてあります。

ワークショップ会場にしていた樟葉公民館視聴覚室で行った最初の試演会です。

参加者に任せていたら、あれよあれよと言うままに、とっても面白いお話になっていきました。

このときの参加者はのちに劇団を立ち上げたり、このCDFのレギュラーメンバーになったりした人もいます。

面白いお芝居はきっと日常に潜んでいる、という自分の思いを強くしたワークショップであり、もっとも影響を受けた作品とはこれだったのかもしれません。
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CTT試演会「ハーフ」(2001年4月)

2017年02月23日 | 演出者の目

実質これが旗揚げ公演になります。

芝居工房という京都でのワークショップで知った方法論(平田オリザ「演劇入門」にのっている方法論に近いです。)で戯曲を書いてみました。

劇作家になる気はなく、とりあえず自分が出る芝居を書きました。

そんなに作品を知らない、というのもありますし、上演権などのことも面倒でしたから。

主要な登場人物は本来4人でありながら、主人公の妻が出てこない、語られるだけ、という実験をしました。


そしてよくわからないまま演出をしました。

大変手さぐりで、途中で客電がつく、なんてこともしてみました・・・。

のちに立命出身の後輩劇団もしていたみたいで、みんな一度は通る道なのかも。

ワークショップの参加者も観に来てくださり、いろんな今につながる方法論の萌芽がありました。

YOU企画設立趣旨をそのまま実践した、という形の上演でした。

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今週休載です

2017年02月16日 | 演出者の目
一昨日、無事に枚方なぎさ高校「演劇入門」無事に終了しました。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

とりあえず、今週は休載します。
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「演劇という鏡」

2017年02月09日 | 演出者の目
今週は、過去を振り返るの少しお休みにしまして、別の文章を載せます

ときどきやる、ほかのところに書いた文章をブログに載せるという、少しだけずるい記事です。

2月14日火曜日15時30分から開演の枚方なぎさ高校演劇部の演劇入門発表公演に寄せた文章です。


「演劇という鏡」

「転校生」という戯曲に、なぎさ高校の生徒たちが取り組む面白さは、鏡を見ることにたとえられます。

転校生が来たあるクラスの、とある一日を描いた作品ですが、現役の高校二年生がそれを演じている。

もちろんハリウッドに出てくるような魔術を身につけた元外科医なんていう役を演じるのも面白いかもしれませんが、これから社会に出て行こうとする“高二”という時間を過ごすには、この役が最適です。

この戯曲に出てくるどの役も他とは違っていますが、みな、高校二年生です。そもそも平田さんは1994年当時の高校生たちとワークショップをしてこの作品を作り上げました。

「演劇入門」では、そこまで時間を投入することはかないませんが、それでも各俳優たちが役作りをしてきました。

自分と似ているけれども異なる存在。この子はこう言うけど私は違う。

おそらく生徒たちは、各俳優たちは各キャラクターを創る際に、合わせ鏡のように自分の内側をものぞいたはずです。

授業ですからテストをします。3学期の評価ポイントはずばり、キャラクターの変化です。これをどれだけ表現できているか。

自分の成長、というものは保護者の皆様をはじめ、先生方などが気付かせない限り本人は気づきません。

しかし、俳優はその役柄が舞台上のほんの短い時間ながらも変わっていくその姿を分析し、その身に写し取って私たち観客に見せてくれるのです。

転校生、由美と出会い、なにかしらの変化を自分に感じる彼らが、どの瞬間に変わったのか。(もちろん由美自身も)

同時多発に巻き起こる会話とシーンの連続の中で目を凝らしてください。

そしてカーテンコールで出てきた少し大人になった俳優たちに惜しみない拍手をお願いいたします。

最後に、俳優たちと私を支えてくださったすべての大人たちに感謝します。演劇は一人ではできません。

そういう意味で、この社会の合わせ鏡でもあります。

演劇入門 特別非常勤講師 「転校生」演出  松浦 友
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公演連動型ワークショップ(2001年3月)

2017年02月02日 | 演出者の目


さて、HPのプロフィールページによると、次の企画もワークショップでした。2001年3月中の毎週土曜の夜、連続4回行いました。

さて、そのワークショップの企画書に先週書いたワークショップが前回資料としてのせられていました。ここに初公開します。

2000年11月26日に、樟葉公民館第一集会室において、今回のために演劇ワークショップを開催してみました.総参加者数9名。内訳は男性6名、女性3名。主婦,予備校生,大学生,社会人と多種多様な顔ぶれがそろいました。当初の予定は,十名。主催者の知り合い5名と,其の外四名の合計十名。女性1名が都合が悪くなり,お休みした外は,若干の遅刻者はあったが,全員来場、参加しました。以下にそのアンケートのコピーと、チラシを示します.

そして、この企画、楽する方法を見つけてしまいましたが、企画書の企画趣旨的な(実はこのばりばりの“文章”をチラシに載せていました・・・)紹介文を載せておきます。(ややこしいですが前回の2000年11月のワークショップチラシです)

 YOU企画は、“日常”の中の“非日常”というキャッチコピーで始まる「ハーフ」というお芝居の試演会を、2001年春に予定しています。そして、その練習内容に一般の人々が参加するワークショップを組み入れたいと考えています。今月行うのはそれが可能かどうかを試す催しです。しかし今回は、演劇に親しんでいただくことをテーマとしています。それで、簡単なシアターゲームで親睦を深め,後半に行うエチュード(即興劇)で、ふとした日常の中にドラマ(演劇)があるということを知ってもらえたらと思っています。

そうなんです。CTTという京都の試演会が今のシステムではなかった頃に参加したのが、いわゆる旗揚げ公演です。
2006年に組んだ制作の方に書いていただいた「企画力を活かして」みたいなことは、結構このころからそうみたいで、公演と連動させていたんですよね。
最近は独立してやってましたけど、日常性をお芝居の中に取り入れていくために、一般の参加者と交わっていこう!と思っていたんですよね。
アウトリーチとか、そういう高邁なことではなくて。だから、そのチラシには次のようにあります。

 基本的に、講師が何かを教えるのではなく,参加者が,自ら参加して楽しみ,何かを得てもらう、というスタンスです.よって,ナビゲーターは、次にやることの指示は出すかもしれませんが,何かを教えるということはしません。皆が参加者であり,皆で創り上げていきます.
(ナビゲーター) 松浦 友  

次回のワークショップも公演と連動したものを考えています。このときは出たい人を参加させるつもりでしたが、参加した俳優が出演した、というかたちでした。
どんな企画にしようか練りに練っているところです。
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演劇ワークショップ(2000年11月)

2017年01月26日 | 演出者の目

2000年11月に開催した演劇ワークショップがYOU企画の一番最初の企画になります。

この最初のワークショップは今でも鮮明に覚えていますが、楽しかったです。

タイトルも、ほんとにそのまま「演劇ワークショップ」で見よう見まねで、字ばっかりのチラシと「ぱど」への広告だけで最初は開催したと思います。

4月を設立年月日にしている通り、4月から企画を立てて約半年後に実施しました。


当時、運営していた草サッカーチームの後輩が参加してくれたり、今でもファンとしてメールをくれたりする当時67歳の方がいらっしゃったり。

この年の12月にYOU-PROJECTという運営団体のようなものを創ったのは、そういう事情がありました。マネジメント論なんかを読んだりして。

大学3回生のときで並行して立命芸術劇場に参加しだしたものの、予定があまり合わずに学外の活動ばかりしていた年でした。

おそらく1999年秋から2000年にかけて京都市ユースサービス協会の東山青年の家がやってくれていた「芝居工房」という演劇ワークショップに参加して感激し、

ほぼほぼ完コピしてやりました。芝居工房は長期のワークショップですが、最初の方のワークショップを覚えている限りでやっていくという感じです。


その芝居工房の打ち上げでナビゲーターの二口大学さんに「こういう演劇ワークショップが枚方でもあるといいな」とか言ったら、「それは松浦君がしなきゃ」と言われてはじめたのがきっかけです。

実際古代ギリシャで毎年演劇をしていたのがうらやましく、演劇はそのように身近にあるべき、というのを、楽しみ始めた飲み会の席で得意げに披露していたんでしょうねえ。

でも本当にYOU企画はそのように「あなたが主役!」の企画として始めました。気軽に、ふらっとできるように。



このワークショップの冒頭で、そんな風に実験をみんなでやって発見を分かち合うのがこのワークショップだ、みたいなことを一生懸命に説明していたのを覚えています。

僕自身、今のように講師としてどこかへ行ったり、まして演出として作品を作ったりもする前の段階でしたし、名実ともに講師ではありえませんでした。

でも今でもワークショップをするときは外面の名前はどうあれ、“ナビゲーター”でありたいと願っています。

確かにワークショップデザイナーとか、ファシリテーターとか講師とかいろんな呼び名を学びましたが、やはりナビゲーターです。

「次はこれをしましょう」っていう導き手なだけであって、主役は参加者であり、ナビゲーター自身も何かを発見する仲間でありたいのです。

この最初のワークショップは確かに、YOU企画の原点です。
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「演出家の眼」から「演出者の目」

2017年01月19日 | 演出者の目

さて、最初はこの演出による連載自体を振り返ってみたいと思います。

年号などはブログを見ていただければよいので省きますが、こうしたブログの一番初めは、ワークショップCDFのアシスタントによります報告からはじまります。

それをどこだったかのブログに挙げていただいていて、そうして本体であるYOU企画のブログを作り、当時いた演出助手の方に稽古場リポートなどを書いていただきました。

そうして公演もワークショップもしばらくなくなり、書かないとブログがもったいない、ということで連載を始めました。

ちょうど私自身、30になったら物書きを目指したいと思っていたもので、丁度いいとばかりにアルファベットで始まる言葉にまつわることを書き連ねました。

そうしてのち、今度は50音にはじまる言葉に変わり、ちょうど演出家から演出者へと入れ替わりました。これは職業というより生き方だな、と感じたからです。

そうして、今や座付演出家による連載となっております。この“座付”はYOU企画の体制の変化を意味します。そういう意味ではこだわりです。


YOU企画はプロデューサーを中心とした集まりでした。それを、演出家を中心とした集まりに変化させようとしています。

つまりプロデュースをチームとして複数の人員が入りやっていく(例えば営業・宣伝・経理・総務のように)体制にして、逆に演出家は固定しようということです。

今まで私が演出しなかった作品などないのですが、実は今までは私以外の人を演出として起用しようともプロデューサーが松浦友であればYOU企画でした。

これからは演出松浦友の創る作品に集う集団に変えていこうと思っています。それでこうした連載をして、いろんな人に演出手法や信念について知っていってもらいたいのです。

とはいえ、僕単体が演出家として雇われることには何の制限もありません。是非とも仕事、ください!!
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