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の:のんびり

の:のんびり

これまた、1日遅れで更新していることへのエクスキューズではなく、私の性格ではあるのですが、そういうはなしでもなく・・・、いやそういう話ですね。

今、描きたいな、と思っているお話は、まずは前回公演「思い出せない夢のいくつか」から考えていたことです。当時の俳優さんたちに回し読みしてもらった羽海野チカさんの「3月のライオン」8巻で、ベテラン棋士が託されて来たタスキ(いろんな理由で辞めていき)を手放せない、手放さない、そういうお話があって。僕もまた、いろいろと演劇を辞めていった人たちを知っていて、気づけば僕の知っているひとたちでも「続けているひと」に名を連ねている気がします。

で、なんで続けているのかって言ったら、多分のんびりしていたからかな、と。
これは僕の特殊状況ゆえですが、前提が普通と違うんですよね。「永遠に生きる」設定で生きてたんで、そもそも演劇をしていく前に、ひたすらいっぱいやりたいことはやりまくりました。だって時間がいくらでもあるんだから、とりあえず手がかりとして最初やっとけばじっくり極めていけるかな、と。
かつてそういうのを「八方美人」と評されたこともありますが、ちょっと違う。
これは芸術家なら誰しもわかるかもしれませんが、多分僕は作品を永遠に創り続けられます。
先日、ワークショップでやる連想しりとりでシニアの方達に「よくそれだけ新しい方向に発想が向かうものだ」と感心されましたけど、高校の授業でも全く同じ会話を8通り演出仕分けていますが、劇団にもやりたい作品6つぐらい書き送りましたけど(本当はあと2つあります)、なんだろう。やりたいことって多分無限に出て来ますよね。脳のキャパってたかだか100年分どころじゃないですよね。

と、いうことでのんびりやってきました。
最近読んだ小林顕作さんのインタビュー記事(母の友2017年12月号)で、「高い志を掲げて、頑張ってやる人は、たいがい途中で辞めちゃう」という持論を話されていて、あんまり肩に力を入れすぎると続かないらしいです。
僕の場合、のんびりやることにはっきりとした理由があるというか、「人生短いんだから」
あせってやってもちっともよくないでしょって思うというか

まあ、これをのんびり創作とでも名付けましょうか。
でも最近始めた仕事では、けっこうアセラされるというか、じっくりしたいんだけどなーって思ったりするんですが、皆さん始めたばかりで焦るのかなーと思ったり。
難しいところです。
「のんびりと」っていう信念で作りたいな。


Tomo Matsuura
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