『さいえんす?』(東野圭吾著・角川書店)という科学を軸にしたエッセイのなかで、血液型性格判断について触れられていたので、これも紹介します。
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文教大のある教授が行った実験。
ある架空の人物の暮らしぶりを紹介した文章を読ませ、その人物の印象を書いてもらうというもので、この人物の血液型をAとしたものとABとしたものの2パターンを用意した。
血液型性格判断を信用しないという約300人の学生が回答したところ、Aを選んだ学生の人物評価は、ABを選んだ学生より、「クールで冷静で、まじめで慎重」という結果になった。
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信じていないという人でさえ無意識のうちに血液型で人物を判断していることの証明であり、血液型性格判断の存在自体が迷惑な存在であると言い切ってしまってもいいのではないかと、私は思うわけです、はい。
85年の米誌『ニューズウィーク』に、人の性格を類型化する新しい方法が日本で見つかったと、日本の血液型ブームを皮肉った記事が載せられたことも紹介されていました。
こんな愚かなことに、我々はいつまで振り回されるつもりなのでしょうか。
たぶんやめないんだろうな・・・