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トンデモ八分@謎学の日々

気が向いた時に、いろんな謎や秘密を考えてみたい(とうぶん仮)

本当のことを言われると、ひとは怒る

2005-05-27 12:10:46 | きょうの新聞ナゾネタ(不定期)
谷内次官の「米は韓国を信じていない」発言。
案の定、いやそれ以上に韓国政府は過剰に反応した。
Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 【潮流】「米は韓国を信じていない」谷内次官発言

『日本側は一言でいって戸惑いである。外務省首脳は「これからは非公式の率直な会談は一切できなくなる」と不快感を表明している。いまの日韓、米韓関係を象徴した波紋である。日韓は双方の信頼関係に揺らぎがあるため、「必要以上に問題が大きくなった」(外交筋)側面が強い』

まさにその通りなのだろう。
現在、韓国が日米よりも中国・北朝鮮寄りにいることは、この間の状況や報道を見ているひとならば誰でも知っている。テレビ番組のニュース解説でも、そのように説明した解説委員はいる。
谷内次官の発言が、場と相手に相応しいものだったのか、ナイーブな状況ではなかったのかどうかはわからない。
しかし韓国では、まずテレビで騒ぎ出し、それが韓国政府の過剰反応につながったということである。韓国テレビメディアは、盧武鉉政権の太鼓持ち化しているようだから「日本の次官がこんなこと言いましたぜ」となったのだろう。
韓国メディアがすべて冷静さを失っているわけではない。

朝鮮日報社説 - 「信頼できない韓国」を直視せよ
『政府が谷内事務次官の発言に対し、その真偽のほどを明らかにするのではなく、「どうしてそんなことを言ったか」と責めるのは問題を解決しようとする姿勢ではない。
韓米日の関係がここまできた根本的な理由は、この政権が設定した国政の方向にあるだけに、すぐに原因の治療はできないだろう。
とはいえ、北朝鮮の核問題が差し迫った時点で、韓国が核関連情報を依存するほかない国によって「韓国は信頼できない」、「韓国に情報を提供できない」といわれる状況に対しては、政府が緊急の処方箋でも設けなければならない。
北朝鮮の核問題を解決するなら、否応無しに米日との協力は不可欠だ。そのためには、米日との協力体制が現在どういう状況に置かれているかをありのまま直視する姿勢が必要だ。
韓米日の協力体制に重大な問題が生じたことは相手国も知っており、国民の皆も知っていることなのに、この政権側の人たちだけが「問題なし、うまく管理している」と主張している。これで済まされる問題ではない。
この政権のために働く人のなかにも、状況の深刻性を感じる人は確かにいるはずだ。そうした人々は国が重大な局面に置かれた時点で一言の直言もできないとすれば、いったい何のため、そのポストに就いているのかも聞きたい』

引用が長くなったが、韓国の代表的新聞メディアが『韓米日の協力体制に重大な問題が生じたことは相手国も知っており、国民の皆も知っていることなのに、この政権側の人たちだけが「問題なし、うまく管理している」と主張している』と書いているのだから、(一部まともに状況を理解している人だけかも知れないが)韓国内では良くわかっているのである。

ひとは、本当のことを他人からズバリ言われると、過剰に腹が立ち、怒る。
過剰に反応するのは、それだけ、一方では後ろめたさや弱点があるからである。
ただ、国と国との関係において、そんなあまりにもベタベタの反応は見苦しい。
本当に大丈夫なの?この、おこちゃま国、と世界から見られても仕方がない。