冬桃ブログ

農園の悦楽

 横浜といえば、みなとみらいや山下公園など
華やかな場所を思い浮かべる人も多いが、意外や意外、
農地もたくさんある。
 ことに多いのは泉区……なんて知ったかぶりをしたが
地下鉄ブルーラインの下飯田という駅に降りるのは初めて。
 阪東橋から乗って30分という短い時間だが、
南区から始まって港南区、戸塚区、そして泉区に至るのだから
ちょっとした旅気分。

 友人の中島さんがここに畑を持っている。
今日はそこへちょっと遊びに。
 中島さんはfarmer&surfer。
 日々、土と水に触れて暮らしているという、
私にとっては羨ましい生き方の男性である。

 下飯田の駅に降りて驚いた。横浜市内の駅前とは
とても思えない。店なんかなにもなくて、花と緑だけ。
 住宅密集地帯から30分でこの違い。
 もはやしっかり旅気分。


 駅から道を挟んで向かい側に建つ唯一の店。
「ファールニエンテ」
 共働舎という、障がい者作業私設が母体になっているという
自家製パンとイタリアンの店だ。
 明るく広い店内には、焼きたてパンの香りが漂う。
 1000坪の敷地内には小麦畑や温室もあり、
ここで獲れた小麦や野菜を、レストランのサラダ、ピザ、
パスタなどでいただくことができる。
 まずはここでランチ。


 温室でスタッフの女性と話す中島さん。


 畑、川、田んぼ、花という気持ちの良い道を
車で走ること五分足らず。
 中島さんの畑に到着。
 彼の農地は千葉も含めてあちこちにあるそうだが
ここはそのひとつ。
 

 里芋、サツマイモ、かぼちゃ、ズッキーニ、生姜、大根
などなどが葉を茂らせている。
 私もサツマイモの植え付けを、ほんの真似事だがやらせていただいた。


 かぼちゃ。


 畑の収穫からいただいたもの。
 真ん中はじゃがいも、右はズッキーニ、
左は相模半白という、とびきりおいしい胡瓜。


 天王森泉館という古民家へ。
 昔の製糸場を移築して住宅になっていたものを
1997年に復元したそうだ。
 横浜市認定歴史的建造物。
 

 二階へ上がると風がほんとうに心地よい。
 セキレイが一階の屋根を散歩していた。


 田んぼの鴨。


 古民家を後に県内唯一のアロエ栽培温室「田丸園」へ。
 田丸さんに冷たい飲み物をご馳走になり、泉区の
歴史など、興味深い話をいろいろ聴かせていただいた。


 アロエ、いただいちゃいました!
 化粧水作りに挑戦してみます。


 というわけで、じつに新鮮で楽しい半日旅行。
 虫除けスプレーなど持って行ったが、昼間は
蚊も出ないとのこと。
 確かにまったく必要なかった。

 帰宅して、いただいた野菜でさっそくビールのアテを。
 上の白いのは大根の千切りを塩昆布とおかかで和えたもの。
 右はサツマイモの葉を胡麻油で炒めて白ごまで和えたもの。
 左はズッキーニとベーコンを炒めたもの。
 料理とも言えないほど簡単なものばかりだけど、
とれとて野菜だもの、おいしかった!
 中島さん、田丸さん、ありがとうございました。


 
 

 
 

 

コメント一覧

冬桃
日頃、緑に飢えてますからねえ。
酔華さん
 マンション密集地帯に住んでいると、緑の
ありがたみがしじみじわかります。
 葉を茂らせ、実をつけた作物を見ると、
自分の物でなくても嬉しくなりますね。
 寿の支援グループは幾つかあるようですが
いつ頃のことでしょうね。
 寿のおじさん達も、農園に行く機会があると
よいのですが……。
酔華
農園
http://blog.goo.ne.jp/chuka-champ
泉区って、ほとんど行ったことがありませんけど、
なんだか良さそうなところですね。

農作業風景を見ていて、昔、秦野でジャガイモ、胡瓜を大量に収穫したのを思い出しました。
寿を支援する人たちが農地を借りて栽培していたのです。
野菜を寿まで運び、おすそ分けを頂きました。
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