ワフィネ・デ・日誌in花岡

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日本手拭い

2016-09-12 11:05:57 | 日記
 もうすっかり日本人の生活から忘れ去られてしまったような日本手拭い。昔の日本映画では刑事が腰に下げていたり、職人さんが首や頭に巻いて、手や汗を拭いたりした必須アイテムでしたが、とんと見かけなくなりました、今では、お祭りの豆絞りで残っているくらいでしょうか。
 ところが、畑をやるようになってから日本手拭いのお世話になりっぱなしです。日除け帽をかぶる際にまず日本手拭いで汗取り用の鉢巻きをします。虫が襟元から入らないよう首にも巻いておくと、汗を拭くのにも便利です。暑いときは一日2~3枚使いました。この日本手拭いは真白ではなく必ず字が入っています。町の体育大会とか御神輿奉納記念とか、○○落成記念とか文字が染められていて、木越家では家を新築した際、新築祝いとして手拭いを配っているのも発見しました。手拭いに染められた文字を見てはこんなことがあったんだなあと思っています。
 かと思うと、教訓じみたものがあったりして、奈良へ行ったとき「奈良まちしぐれ」という処世訓がカラーで印刷された手拭いを買ってきました。「知ってることも知らんふり、呆けたふりしてせいぜい長生きしなはれや」と書いていました。
 以前フリマで東海道五十三次の版画が印刷された手拭いが一枚10円で売りに出されていたので、全部買ってしまいましたが、生地もよくてなんかもったいないと思って中々使えません。
 タオルにおされて存在感の無くなった日本手拭いですが、愛用しています。

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