帰社時間になると携帯電話でお知らせがくる

当社では終業時間は午後６時までとなっており

当社の会長が６時１０分頃に大きな声の終業のお知らせ携帯の音楽がなる


６時３０分になるともう一つの携帯がなり始める。

昨日はさすが３つ目の携帯がなった時、今日の契約準備をしていたが

大笑いで消した。　早く帰れといわれながら、もたもたすると

毎日３本の携帯の音楽を聞かなければならない。（机に３つ並んでおいてある）

要領が悪いから早く帰れないんだ　とたびたび注意され

契約が何件か重なってといいながら　馬耳東風かな


それにしても６時に帰れるようにしなくては

しかし、明日はボーリング大会・先日は社内のお花見は

６時まえから準備してピッタリ全員帰社する。

やれば出来るのに　

ちょっといい話を読みながら

久しぶりにアクサ生命保険会社の担当者より「大塚（担当者の氏名）通信｝
が届いた。　当初お客様であった人からのすすめで

役員は保険に入り、１０年が過ぎ満期になったころ担当者が変わっていた。

今は縁がなくなったにもかかわらず時々通信をしてくれる。

仕事に一生懸命な姿が浮かぶ　近況報告の中で入院した事も書いてあった。

お大事にしてください。

その中にちょっといい話が載っていました

これはある夜のタクシー乗り場の出来事。　歌人の穂村弘さんが４０歳過ぎだったころ
の体験談です。

台風の夜、駅前のタクシー乗り場には長蛇の列が出来ていました。
その列に並んでいた穂村さん。とても疲れていて早く帰ってお風呂に入ることばかり
考えていたそうです

彼の前には杖をついたお年寄り。２時間待ってようやく前のお年寄りの順番になり、そこに
タクシーがやってきました。
と突然、その年寄りが後ろを振り向いていったのです
「どうぞ、お先にお乗り下さい」お年寄りが声をかけたのは、穂村さんではなく、穂村さんの次に並んでいた若い女性、見ればその女性は赤ちゃんをだいているのではありませんか。

いくら疲れているとはいえ２時間も並んでいたのに、すぐ後ろにどんな人がいるのか
全く気がつかなかったとは・・と少し恥ずかしくなる穂村さん。しかしそのお年寄りは
さらにカッコいい行動に出るのです。
なんとこのお年寄り、ごく自然に穂村さんの後ろにまわろうとすではありませんか
確かにお年寄りは自分の判断で穂村さんを飛ばしてタクシーの順番を女性にゆずりました。

つまり「次にくるタクシー」に乗る権利を」持っているのは穂村さんだと考えたのでしょう
だから当然の事として穂村さんの後ろに並びなおそうとしたのです。

狼狽しつつ「いえいえ、どうぞ次乗って下さい」とお年寄りを止める穂村さん。
結局、お年寄りは軽く会釈をして次のタクシーに乗っていったのでした。


そのタクシーを見送りながら穂村さんはこう考えていたそうです。
「あのお年寄りは、自分より弱いものを思いやり、しかも私に対して当然のように「筋」
を通そうとした。それに引き換え、私の方は帰宅後のお風呂の事で頭がいっぱいだった・・・

「夜寝る前に読むと心がほっとする５０の物語」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三笠書房　西沢泰生書