宵待草ブログ

似非言葉紡ぎ士宵待草の
詩や音楽の話やらなブログです。

2011-06-24 21:16:46

2011-06-24 | 詩・言葉
何一つかわっていない
千の昔の置かれた時より
この人形は何一つ
泥人形はあるがまま

目まぐるしく遂げ潰えた慶び
憂い流した涙も星
ただの時が過ぎた過去より
何一つかわっていない

[ほうらね]

[戻ってきた]

水先に漂う藻
ゆたるりと旅立つ吐息
髪を一筋しのばせたなら
忘れずにいた小島へと揺れて

そして泥人形
またしのぶ沼地をさがして

あてどもなくたゆたう
何一つかわらずに

2011-04-23 | 詩・言葉
回りながら やってくる
くる り くる と インフィニティ

フォビア 訪れる
ゆり り ゆら と 黒い中で浮かぶ

誰も愛せないんだ
何故かはわからないんだ
孤独は気持ちいいけど
ときに厄介だね

例えば僕が飛び込めば
あなたは 泣いてみせるだろうか
そんなことばかり考える
今の僕は 少し 病み上がり

慕情

2011-02-28 | 詩・言葉
尤もらしいことばかり
並べ立てているばかり
陶酔に似てるこの慕情
口づけるのを夢見ては
身もだえあえぐばかり

全て捨てていいなんて
吐きはしないけど僕は
恐らく手に入るならば
何をも裏切ってしまう
それもしてしまいそう

やかれるよりとろけて
こごえるよりくだいて
あの吐息さえこの僕に
吹き掛けられたのなら
耳元を温められたなら

日々只白日夢
日々也白日夢

嗚呼又何て白々しい夜明けだ

2011-02-05 06:15:09

2011-02-05 | 詩・言葉
私は今まるで風化した骨のように脆弱だ
このはちきれんばかりに膨らんだ膿に
どうして堪え得ることができよう!

2011-02-04 12:15:44

2011-02-04 | 詩・言葉
こんなに絶望の淵にいても
人目を気にする賎しさは
残っているものだ

私はとがびとだ!
とがはなんと卑劣なあがないを
望むのだろう!

2010-08-09 08:46:51

2010-08-09 | 詩・言葉
彼のレスポールはどこまでも
歪んで斜に構えて穿って
悩みのかけらも見せず
不安の一櫛も飛ばさず
まっすぐに雲を貫き
ただ一筋にそれは
空の向こうのπの値より奥へ
そしてその余韻を
眼前の私の芯へと潜らせた

全てはそれは愛だった

くい

2009-02-25 | 詩・言葉
なにもかもが
あとのまつり

しんのぞうにささったままの
くいが のびる ながく
ずぶり じわり ぐわり
みしり びりり ふとく


どうかおすくいください

わたしのこころを

いっそくだいてしまって


はきだした くいを
また のみほして

年の瀬にこっそりと

2008-12-31 | 詩・言葉
 今年はほぼ無活動ではございましたが、それでもサイトに足を運んでくださった方、本当にありがとうございました。
 今夏にはニューマシン購入予定がまた崩れかつ、めど立たずといったところで、更新の方もなかなかといったところではございますが、こうしてWeblogのほうでは細々と何かを記していきたいな、と考える年の瀬であります。

 本日はこのあと夢と魔法の王国で新年を迎える予定の宵待草ですが、さて仕事が終わってからの出発になりますから果たして無事日付がかわる前に辿り着けることでありましょうか。
 下手すると車中にての年越しを余儀なくされることも十分有り得ますわけで、まぁ湾岸線すいてますように……。

 皆様にとって来年が素晴らしい一年となりますように。

二〇〇八 大晦日 宵待草

吠えば

2008-10-31 | 詩・言葉
明日へと続いている
昨日から続いている
長い短い せいし

あの日へと続いている
あの日から続いている
短い長い せいし

蜘蛛の糸なら
縮んで進んだ

大地が道なら
膨らんで

まっすぐに まっすぐに

深いところにある
針をひとつだけ

高いところにある
雫をひとつだけ

蔦を腕に巻き
霞を目に纏い

まっすぐに まっすぐに

足跡は踏み出す足先に
僕が僕の前で僕を誘う

正しい道だと信じる先に
必ず笑う僕が待っている

ほたえるんだ

ほたえるんだ

ほたえるんだ