役行者の言いつけを千年以上にわたり守り続け、沢山の修験者や、奥駈参詣
者を受け入れてきた、前鬼集落に沢山在った宿坊も今では「小仲坊」(おなか
ぼう)ただ一軒になってしまった。
時の流れというか、明治政府の無知無教養な連中による「修験道廃止
令」や「神仏分離令」により、修験道が廃れたり、仏教遺産がこわされたりし
た。小仲坊の五鬼助氏も文化継承活動を続けておられる。
この周辺には、合計10箇所の行場が集中しており、小仲坊はまさに
「修験者の宿」である。
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前鬼林道ゲートに駐車して歩き出し、太古の辻から大日岳を経由して
深仙灌頂堂まで往復した。
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前鬼林道には野猿が多い。人を威嚇するボスザル。
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道路わきにうずくまり、動けない小鹿。足を怪我したのか。
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小仲坊を過ぎる。一泊素泊まりで5千円だ。内部はきれいだ。
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前鬼の行者堂。歴史を感じさせる。
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第三十三番靡きの二つ岩(両金剛童子)。なんともいえない雰囲気があり、
奥駈の行場の中でも 最も好きなポイントだ。
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小仲坊から約2時間で太古の辻に出る。
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雲の中の奥駈を歩く。
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大日岳(第35番靡き)が見えてきた。
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奥駈との分岐点
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大日岳山頂。大きな岩がある。
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続いて深仙灌頂堂(じんせんかんちょうどう)に着く。
灌頂は「密教」の最高位に着くための儀式で、京都聖護院の灌頂儀式も
ここで行われたことがあるという。
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深仙小屋で昼食を頂く。
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かの歌聖、西行もここに来たらしい。
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雲の中を下山して前鬼に戻る。
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