世界遺産熊野参詣道小辺路を歩く

熊野古道小辺路を高野山から 熊野本宮大社まで歩いた記録です。

NO5 五百瀬から三浦峠 2014年1月17日

2014-01-18 22:27:10 | 世界文化遺産熊野参詣道小辺路を歩く

前回は奈良県十津川村杉清から伯母子峠へ歩いたが、その杉清集落から

約1キロほど東側の五百瀬集落から南側の「三浦峠」へ歩いた。

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今回歩いたのは、五百瀬小学校の校庭に駐車させていただき、歩き初めて

三浦峠まで往復した。

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前回の登山口のこの地点である。通りかかりの地元の方に駐車スペースを

聞くとここから約1キロほど東に 案内してくださった。

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五百瀬(いもせ)小学校の 校庭に駐車させていただいた。

子供の姿が見えないが、、、。

9時半過ぎにスタート、気温1℃。かなり寒い。

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集落の中ほどに大きな看板があり、登山口はすぐにわかった。

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神納川にかかるこの橋「舟渡橋」(ふなとばし)をわたる。

この橋の看板に「村道五百瀬三浦線」と書いてあり、この山道がなぜ

村道なのか後で分かった。

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5 

橋を渡ったところにもたくさん小辺路の標識があり、「三浦峠まで3時間、

がんばって」と五百瀬小学校の児童が書いた看板もあった。

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山道は何故かきれいに掃かれていた。

これも何故、誰が掃き掃除をしたのか後でわかった。

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この道は山道であり、熊野への参詣道小辺路であるが、村人たちの

生活の道でもあるのだ。車道のない山村の風景がこんなにも、美しいとは

はじめて分かった。

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やがて石畳の道も現れた。さすがに千年を超える信仰の道でもあるのだ。

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9 

かなり山の上のほうまで民家があり、その軒先を掠めるように 道は続く。

この道が「村道」なのがやっと理解できた。村民の生活の道でもあるのだ。

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かなり登ったところに人がいる。なんか働いているような感じだ。

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この方が山道の落ち葉を掃いて掃除していたのだ。聞くと「村に頼まれたから

ボランティアでやっている」とのことだった。お礼を言って通してもらう。

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やがて行く手に巨木が現れた。「巨木の森」だ。

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こんなすごい貫禄の木もある。

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この説明文によると「吉村家」の防風林の跡らしい。

私が生まれた60数年前までこの地で「旅籠」を営んでいたという。

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今は吉村家の屋敷は無いが、「吉村なんとかさんご夫妻」のお墓が

残されていた。

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この旅籠には沢山の熊野への参詣者が泊まり、熊野へと旅立ち、

また熊野からの帰りにも立ち寄ったことだろう。

時の流れを感じて しばし立ち止まり、墓標に手を合わせて先に進む。

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やがて植林帯が消えて、森が現れる。

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1823 

道端に石碑が置いてあり、「二十五丁なんとか」と読める。

三浦峠まであと二十五丁(2.5キロ)くらいだ。

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斜面が大きく崩れていて、復旧工事が完了していた。

去年秋の台風で崩れたのだろうが、奈良県は対応が早いなあ。

崩れた山道を放置して知らん顔の河内長野市とえらい違いだ。

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復旧された階段からは眼下に「五百瀬集落」がよく見える。

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水場が現れたので、一休みして冷たい水でのどを潤す。とてもおいしい水だ。

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224 

山道を歩いていくと「バリバリ」と大きな音がする。霜柱が沢山出ている。

気温は低くかなり寒い。風も強くなってきた。

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突然通行止めの標識が出てきた。この先で大規模に崩落したらしい。

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ここでも英文で表記がある。

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迂回路も整備されていてきれいな道だ。

もともと山仕事で使われていた道だろう。

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274 

峠に着いたようだ。手元のGPSでも標高は1000mを超えている。

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ここで本来の古道と合流する。全体の3分の1程度が通行止めで迂回路だった。

去年の台風の被害はすごかったようだ。国道168号線は未だに十津川温泉で

通行止めが続いているし、北山村、十津川村、龍神村を横に繋ぐ国道や県道は

ほとんどが今でも通行止めのままだ。

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三浦峠の標識だ。しかし林道が2本横断している。かなり興ざめだ。

向こうに休憩所がみえる。

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今朝五百瀬集落の民宿で泊まり小辺路を歩き出した若者と一緒に、

ここで昼食をとる。かれは神奈川からやってきたそうだ。

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昼食後若者は十津川へ降りていった。

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321 

ここが十津川への下山口だ。西中まで11キロあり3時間かかるだろう。

そこから十津川温泉まで国道425号線を2時間歩くのだ。

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彼の行動は 一日目が新幹線と電車を乗り継ぎ、高野山を昼過ぎにスタート。

その日は大股まで歩いて大股で泊まり、次の日が五百瀬で泊まった。

今夜は十津川温泉で泊まる予定だそうだ。

彼と山の話をいろいろとしながら食事をしたが、ここは壁が無いので

吹きさらしでとても寒い。気温は氷点下5度程度かそれ以下だろう。

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峠からは眼下に五百瀬集落とその向こうに伯母子岳が見える。

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Photo 

集落の右奥の高い山がおそらく伯母子岳だろう。ここから見てもかなりの

距離があるのが分かる。前回は時間がかかったはずだ。

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35 

下山を開始してすぐに目に入ったのは、小辺路の山道の周りが無残にも

丸裸にされた山肌だ。どうせどこかの馬鹿な林野庁の職員がどこかの

森林組合に山狩りをさせているのだろう。ひどいことをするもんだ。

文化遺産に対する認識がまるでないなあ。

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360 

一方で黙々と世界遺産の道を清掃する人もいる。

峠まであと二日かかるだろう。ご苦労様です。

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375 

巨木の森に帰ってきた。上から見下ろしてもすごい眺めだ。

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無人と思われる農家の庭先を通る。

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3824 

この家のかっての洗い場も今は崩れている。氷が分厚く張っていた。

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391 

こちらの茶畑は刈り取られた形跡がある。

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3926 

茶畑の先の脳のう農家は洗濯物が干してあり、生活のにおいがしていた。

しかし車道のない生活ではいずれこの風景も消え行くだろう。

この美しい山郷風景も世界遺産に登録して欲しいなあ。

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40 

舟渡橋に戻ってきた。晴れているがずっと粉雪がちらついていた。

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42 

集落内のみちを歩くがこの道も小辺路だ。やがて駐車した小学校が見えてきた。

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帰着した校庭から見返すと、あの禿山のあたりが三浦峠だろう。

この場所につれてきてくださった民宿「政所」がすぐ右手にあるので、

無事下山したことを伝えてから車を走らせた。

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実際に歩いた記録。これで見ると「船渡橋」から「三浦峠」までの

半分近くが迂回路になっていた。

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49 

今回は歩いた距離も高度も比較的少なく、登り2時間半、休憩1時間、

下り1時間半であった。

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