三浦峠へは奈良県十津川村西中から往復して歩き、西中から十津川温泉へは
本来小辺路を歩くべきだが、当時の小辺路は現在、国道425五号線になって
いて そのアスファルトの道を約10キロ2時間近く歩かねばならないので、
ぜんぜん楽しくなさそうなので 車で移動した。
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ト地図その1、西中バス停から出店跡まで。
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ト地図その2、出店跡から三浦峠まで。
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道路わきの広場に駐車して歩き出した。
この橋を渡ると西中集落と西中バス停がある。
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ここが登山口で大きな標識が分かりやすい。
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歩き始めは山道だったが
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すぐに林道に出た。その後何回か山道と林道を繰り返す。
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きれいな農家の横から本格的に山道だ。犬がじっとこちらを見ている。
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この農家の横に登山届けポストがある。林道をそのまま歩いても三浦峠へ
行けるらしいが、当然小辺路の旧道の山道を行く。
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しばらく登ると無人の農家の庭を通り過ぎる。
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この農家の庭先の水場は凍り付いている。とても寒い。
ここへ来る途中の十津川役場付近では気温マイナス3度だった。
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山道はよく整備されている。随所に石垣積みが見られる。
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大きな岩を削った場所もある。
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岩を削り、階段にした場所もある。
昔の人は手作業で大変な作業だったことだろう。
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しばらく山道を登ると矢倉観音堂に到着。
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内部の観音様や、お地蔵さんにたくさんお供えがしてあった。
手を合わせて先に進む。
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五輪の石塔を過ぎる。古めかしい石塔だ。
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ここが 出店の跡らしい。わずかばかりの平地になぜか杉の植林をしていて、
杉の木の根が石垣を破壊して、周りの土地も雑木で荒れ放題だ。
なぜこんなことをするのだろう。世界文化遺産としての 価値がまったく
分からない、理解できない連中のすることだ。
貴重な史跡を保存したり、そのまま置いておくことは出来ないのだろうか。
奈良県、和歌山県ともに 文化遺産に対する扱いがお粗末過ぎる。
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急斜面が崩落している場所もあった。慎重に通り抜ける。
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古矢倉(ふるやぐら)跡に来た。ここまで来ると少し雪が残っていた。
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古くてお顔も判別できない石仏がいらっしゃる。
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ここは見通しもよく、遠くの山もよく見える。
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それからしばらくは尾根道歩きだ。
尾根の両側は鋭く落ち込んでいて、急斜面が続く。
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時々右手の山の中に家がみえる。
説明看板があり、「今西集落」と書いてあった。この西中集落に来る途中、
間違えて「今西集落」へ行き、あわてて引き返した場所だ。
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進む山道の前方上部に空が見え、「いよいよあそこが峠だ」と思い近づくと、
次の坂道が現れる。それを何回か繰り返す。
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この先が今度こそ峠のようだ。
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見覚えのある小屋が見えてきた。
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前回休憩した小屋だ。神奈川県から来た若者と一緒にお昼ご飯を食べた
場所だ。地面はバリバリに凍っている。
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今回もこの休憩所でお昼ご飯とする。今回も山道の途中で関東から来た
若者とすれ違った。彼も今夜十津川温泉で宿泊し、明日熊野本宮へ行くと
言っていた。
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小さく見える五百瀬集落の向こうに「伯母子岳」が見える。
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前回ここへ登ったスタート地点の五百瀬集落だ。
五百瀬からここまで2時間半かかったが、西中からここまでは3時間15分
かかった。こちらのほうが少し距離が長いようだ。
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昼食後直ちに下山する。登ってくる途中あちこちで見た道沿いの石垣は、
どうも棚田の跡のようだ。ここにも杉の植林をして、その根が石垣をどんどん
破壊している。浅知恵の林野行政の仕業だ。
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「ここは松茸山じゃけん、入ったら駄目だけん」とあちこちに立て札がある。
おまけに針金でフェンスまでしてある。世界遺産の参詣道に、なんとも無粋な
看板だこと。せっかくイニシエの参詣道の雰囲気を味わおうとやってきたのに、
これではなあ。なんともはや。これもなんとかならんのかいなあ。
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ようやく最終民家(今は無人)まで降りてきた。
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眼下に西中集落が見えてきた。あともうすこしだ。
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下り道はこの黄色い道を降りてきた。登りの時は、分岐点に標識が無かった
ので、そのまま林道を歩いてしまったようだ。
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あの前方の山並みの更に奥の山に三浦峠があり、そこまで行ってきたのだ。
それにしてもこの橋の鉄骨は大丈夫かいなあ。錆でぼろぼろだけど。
たまに村営バスが走るくらいだけど、危険やなあ。
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国道425五号線は十津川支流西川沿いの道だ。本来ならこの小辺路道の
アスファルト道路を2時間かかって歩き、十津川温泉へ行くべきなのだが、
ここから車で移動した。
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道の途中に川合神社があったので、立ち寄ってみたが「祭神その他説明文」は
まったくなかったので、どなたを祀っているのか分からなかった。
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その近くの「西川第一小学校」に立ち寄ってみた。校庭では 元気に子供たちが
走り回っていた。山道で沢山見てきた、廃屋の進むこんな山里のなかにも
「子供たちが沢山いて、小学校に通っている」ことに 驚いて感心した。
「山村崩壊」とか「限界集落」とか言われて久しいが 少し安心した。
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十津川村営の「ホテル昴の郷」に到着。
ホテルの敷地の中を小辺路が通っている。向こうがホテル棟だ。
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ここの露天風呂は「寝湯」があり寝転んで星空を見ながら入れる。
昼間の疲れを癒し、さあ 明日はいよいよ小辺路最終章の熊野本宮大社だ。
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実際に歩いた記録。登りは3時間10分、下りは2時間だった。
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標高差は700m。三浦峠は標高1065メートルだった。(手元のGPSによる)
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