フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

クラッシュ

2006年08月07日 | ハリウッド映画
監督:ポール・ハギス
主演:マット・ディロン
   ドン・チードル
   サンドラ・ブロック

 かなりいい映画でした。人種のルツボ、ロサンゼルスで起こった2日間の群像劇。タイトルの「クラッシュ」とは、人間と人間のぶつかり合いを意味しています。いろんな人(人種)の話が交錯するなかで、そのなかの『どれか』が、必ず心に引っ掛かるのでは。
 オープニングのタイトルバックは、最近の映画のなかではダントツにキレイでしたね。そのキレイな映像の後に起こる出来事は、見ていてヘキエキするほどの黒人蔑視。言葉と態度で黒人であることを侮辱する警官。その様子をそばで見ていた同僚の若い警官は、その先輩警官に嫌気がさし、コンビを解消して1人で巡回するようになる。が、その若い警官のなかにも『差別』は存在していたのです―。このシーンを見たとき、自分のなかにも『差別意識』があることを思い知らされました。冒頭での黒人差別を「見るに堪えない」と思っていた自分が、恥ずかしくなるくらい。人間、誰のなかにも『差別』はあるのです。
 それは人種差別だけでなく、お金の有る無し、頭の良し悪し、また、容姿の良し悪しにいたるまで、少なからず『差別』は日常的に存在している。この映画は『差別を無くそう』と言っているのではなく、差別する全ての人類(人間)の裏側にある、心の問題を描こうとしていた気がします。(命の尊さの前では『差別』は存在しえない。☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

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