バタフライ・エフェクト

「バタフライ・エフェクト」
監督：エリック・ブレス／J・マッキー・グラバー
主演：アシュトン・カッチャー
　　　エイミー・スマート

　主役のアシュトン・カッチャーって、デミ・ムーアの彼氏だっけ？と、ゴシップネタはおいとくとして、この映画、なかなかおもしろかったです。タイムスリップ物ってけっこうあるけど、何度も何度も過去へ行き、すでに起こってることをどんどん変えてしまう、という設定は今まであまりなかったかも。（つっても、私の微々たる知識の範囲内ですが…）
　なぜ、主人公エヴァンは何度も過去へ行くのか？　実は、ある1人の女性を救うために、過去に行ってその原因を排除するのです。が、その後変化した未来は、過去を変える前よりもヒドイ状態になっていて、また修正するために過去へと向かう。その繰り返しで未来はどんどん悪い方向に変わっていき、ラスト、彼はある決断をする…、というお話。
　過去へのタイムスリップの仕方や、つじつまが合わないことなど、どーしても「そりゃないよ」と思ってしまうところはあるけれど、そんなのは深く考えずに、ストーリーに乗っかっちゃった方が楽しめマス。ラストの彼の決断は、けっこう切ないのです。
　ラストといえば、DVDでは別バージョンのラストシーンが2本入ってます。製作段階でいろいろ試すんですねぇ。（私は本編のラストが好き）あと、エリック・ストルツも出てますが、彼は「パルプ・フィクション」あたりから汚れ役が多くって、昔のハンサムな青春スターのイメージは影も形もなくなってます。（アシュトン・カッチャーに☆☆☆☆☆☆☆）