デジャヴ

監督：トニー・スコット
主演：デンゼル・ワシントン
　　　ポーラ・パットン
　　　ヴァル・キルマー
　
　正直、デンゼル・ワシントンの映画はあんまり興味がない。どれも骨太社会派ドラマで正義感が強いヒーロー役なんじゃないか？と思うと、もう見ちゃったような気になるから。でもこの映画は評判がいいんですよ。けっこう人の意見に左右されやすい優柔不断な性格なので、さっそく借りて見ました。
　内容は清水玲子的だなぁと思いましたね。『清水玲子』とは、マンガ好きなら誰もが知ってるSF少女マンガ家です。「月の子」や「輝夜姫」あたりが有名でしょうか。（私は短編ものが好き！）この人のマンガはSF的なデジタル部分と、アナログ的な感情の部分がうまくミックスされていて、ラストは胸がキュッと痛くなるような物悲しさがある反面、小さな希望をかならず残してくれます。
　という説明でお分かりのように、この映画はSFです。ちょっと話についていけない部分もあるけれど（単に私の頭が悪いだけ）最後までハラハラドキドキで、も～う目が離せない。そしてラストは・・・なのです。たぶん清水玲子がこれをマンガにしたら、ラストは大号泣の展開になってただろうなぁ。残念ながら映画にはそこまでの力はなかったけど、なかなかのおもしろさでした。（ヴァル・キルマーの扱いがぞんざいだったなぁ・・。☆☆☆☆☆☆☆）