フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

浮き雲

2005年10月25日 | ヨーロッパ・その他
「浮き雲」
監督:アキ・カウリスマキ
   カティ・オウティネン
   カリ・ヴァーナネン

 監督はフィンランド人です。『フィンランド』といって、すぐに思い出すのは「ムーミン」。なんとなくアキ・カウリスマキの作品と「ムーミン」の世界は似ています。韓国ドラマのような激しいストーリー展開などなく、静かに淡々と、でもラストはなぜかジ~ンとしてしまう。(韓国ドラマを批判してるワケではない。思いっきりハマってます。)
 この映画でフィンランドのお国事情も分かります。ある1組の夫婦が、同時期に職を失ってしまう(夫はリストラにあい、妻の働くレストランはつぶれる)。そこからの再就職も苦難つづき。いろんな人にダマされて、とうとう無一文に。この夫婦は多くを語らないけど、その気持ちがよく分かる。そして、八方ふさがりになった時、小さな希望が現われます。「過去のない男」に続き、この「浮き雲」もい~~~い映画でした。
 私は悲劇よりも希望のある映画が好き。その昔「カミーユ・クローデル」を映画館で見た時(芸術家ロダンの愛人で、本人も彫刻家。が、次第に精神を病み、最後は精神病院で30年間を過ごす)とまあ、あまりにもつらい内容で、物凄く落ち込んで帰った記憶がある。もうあんな映画は見たくないなぁ。どうせ同じ2時間を過ごすなら、楽しい気持ちになった方がいいと思いません?(シッポを振るワンちゃんに☆☆☆☆☆☆☆☆)

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