フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

アズールとアスマール

2008年06月15日 | ヨーロッパ・その他
監督:ミッシェル・オスロ
声:浅野雅博
  森岡弘一郎
  香川照之

 リベンジだ!と再びTSUTAYAのアニメゾーンに足を踏み入れようとしたら、ナント店内全ての配置が変わっていて、アニメゾーンどころかその他の場所も分からなくなってました・・。ただ、変更されたばかりでみ~んなウロウロしてるので、私も心置きなくウロウロ。で、やっと見つけましたよ「アズールとアスマール」。「キリクと魔女」の監督作品です。
 も ~う、素晴らしいの一言!ストーリーはもとより、色彩といい、テキスタイルといい、絵画のような映像は目も眩む美しさ。しかも2Dと3Dが混在していて、背景は色彩豊かな2D、人物は逆に簡略可し、顔の表情を際立たせた3D。この誰もやったことのない融合が、見たことない不思議な世界を作りだしています。そして、3D(CG)でも人物描写は可能なのだということを教えてくれました。
 物語はいたってシンプルですが、その根底には終わらない差別の歴史が描かれてます。今なお移民問題に揺れるフランスの監督が、本当に伝えたかった事の半分も理解できたかどうか―。
 人種の違うアズール(ヨーロッパ系)とアスマール(イスラム系)は、共にジンの妖精を探す旅に出る。アスマールの母であり、アズールの乳母であるジェナヌは「1日1羽放して無事を伝えて」と、2人に白い伝書鳩を渡すと、数日後その鳩が血をつけて戻ってくる。2人になにかあったと嘆くジェナヌに、侍女が聞きます。「これはどちらの血なのでしょうか」「そんなこと分かるわけがない!血の色はみな同じよ!」全てはこの言葉に集約されてるような気がしました。(映像の美しさは日本のアニメを超えてしまった。☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

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