フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

トゥモロー・ワールド

2007年03月28日 | ハリウッド映画
監督:アルフォンソ・キュアロン
主演:クライヴ・オーウェン
   ジュリアン・ムーア
   マイケル・ケイン

 まずスゴイと思ったのは、ほとんどのシーンが長回しだったこと。都合良くシーンが切り替わらないので妙にリアル。SFと銘打ってはいるけど、実はたかだか20年先の未来で、しかも少子化をテーマにしてます。いやいや少子化どころではなく、世界中の妊娠した女性が次々と流産していき、まったく子どもが生まれなくなるという未来。
 映画のなかでこんなシーンがありました。金持ちの友人が屋敷のなかにたくさんの芸術品を飾っているのを見た主人公が「こんなことをして何になるんだ?100年後には見てくれる人間はいないのに」・・恐ろしいと思いましたね。子どもが生まれないということは人類が終わるということで、あたりまえのことなんだけど、それを実感したのは初めてでした。ヒトに未来がないということが、物凄い絶望を引き起こします。今やっている全てのことがなんの意味も持たなくなる。何を作っても、何を考えだしても、未来に何ひとつ残せないことの虚しさ。
 幸い現実はまだ「未来」に何かを残すことが出来ますね。そのシアワセに気付かせてくれました。(全ての子どもは人類の明日である。☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

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