スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

師走のお花見

2009-12-05 | 東京・川崎

情報通の知人M氏から桜の情報を頂きました。

昨4日(金)は、ポカポカの小春日和で 風も無く絶好のお花見日和♪
カメラをポケットに入れて、いそいそ出かけました。 


東京・品川の「戸越公園

公園東門の「冠木門」は、1991(平成3)年築だそうです。


この公園は、元 熊本藩主 細川越中守重利公の下屋敷の
庭園(一部)で面積が18,255㎡。湧水と水道水を併用した
面積1,815㎡の池を巡る回遊式大名庭園になっています。





園内は秋(?)たけなわ
    

これが正門の「薬医門」


1992(平成4)年の建築ですが、台湾檜や三州瓦を
使用するなど本格的な造りになっています。



門前の植え込みの2本のヒマラヤ桜が、ピンクの花をつけています。
    

写真を撮っていた男性が「今年は花が早かったねぇ」と。
間に合って良かった~!


ヒマラヤ桜
バラ科サクラ属
ヒマラヤの標高1,100m~2,300mの温暖帯に分布する常緑樹で
花期は12月上旬~下旬。日本のサクラの原種と言われています。
日本では、留学中だったネパール皇太子から熱海市に寄贈された
3本の苗木が最初だとか。近年、環境汚染物質の吸収同化能力に
優れているとして注目されるようになりました。
    

古いものですが、我が家の「世界の植物」(発行・朝日新聞社)と
いう本に、ヒマラヤ桜について次のような記述があります。

「近年になってサクラの新顔が外国から出現してきた。それはヒマラヤ種の
2種で、ソメイヨシノやヤマザクラに似た感じの『ヒマラヤザクラ』と、
カンヒザクラを思わせる『ヒマラヤヒザクラ』である。
ヒマラヤザクラは秋咲きで、ヒマラヤヒザクラは春咲きである。

このほかにヒマラヤの高地には日本の高山や高原で見られる
タカネザクラに似た種もあることを考え合わせると、日本の植物相と
ヒマラヤの植物相が似ていると言う学説にサクラも当てはまる。

この事実をもとに考えると、サクラの故郷は日本よりもむしろ、
地史学的にはヒマラヤであると言ってもよいのではあるまいか。」



さらに;
「サクラだけでなく、ヒマラヤと日本の植物相は関係が深い。
太古 陸続きで気候が一様だった頃には共通していた植物相が
地形の変動で一方は高山になり一方は島になって、植物が
それぞれの環境に適応するように分化したのである。

例えば、ヒマラヤザクラとヤマザクラは祖先型が同じであるといえる。
秋咲きという性質は、最初春咲きであったものからヒマラヤの
気候に適応して分化したと考えられる。」と。

ふ~ん、奥が深いですねぇ・・・


♪「桜 桜 歩いた道を恥じるなと~」♪
「冬桜」 
作詞: たきのえいじ
作曲:   杉本眞人





[追記]
M氏から、熱海で咲いているヒマラヤ桜の画像が届きましたので
ご紹介しますね。熱海市多賀の熱海高校下にあるそうです。
Mさん、ありがとうございます!


(撮影:12月4日)

ススキと桜の取り合わせがおもしろいですね。
こちらの花は、色も一段と濃くてあでやかですね~!


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2 コメント

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珍しいお花見 (kikyo)
2009-12-05 22:34:18
ヒマラヤと桜との関係、興味深いですね。
こちらでは、十月桜が見られましたが、ヒマラヤザクラは見たことも聞いたこともありませんでした。

春爛漫の季節とは一味違うものですし、
紅葉狩りとお花見…ぜいたくですねぇ。
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冬桜 (夜猫子)
2009-12-06 00:33:24
この季節の桜は、花が小さく色も白っぽいものというイメージがありましたが
ヒマラヤ桜はソメイヨシノにも負けないような華やかさがありましたよ。
環境浄化に効果があるという点も時宜に叶っていますし、ブレイクするかな?

年に2度もお花見が楽しめるようになったら、いいですね~☆
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