同行二人~自転車遍路の旅~

自転車で四国のお遍路を旅する者のブログです。

お遍路的1日の過ごし方

2008年10月10日 | Weblog
今回からしばらく日記に書ききれなかったお遍路の情報を少しずつ紹介していこうと思っています

その初回として今回はお遍路生活のおおまかな1日のスケジュールを紹介しようと思います

5:00~ ~起床~ だいたい日の出と共に、もしくはそれより先に起きる

6:00~ ~朝食&荷造り~ テントの場合はその片付けがあり、荷物をバックに詰めて自転車の荷台に載せて固定する作業もあり(これが結構時間がかかる

6:30~ ~出発~ 天候により左右されるが納経の時間が7時からなので距離を稼ぐ時は7時に最初のお寺に到着できるようにさらに早く出発する

7:00~ ~移動&お寺巡り~ これがメイン、とにかく頑張る

12:00 ~昼食~ お腹の空き具合とお店があるかないかによって時間は前後する

12:00~ ~移動&お寺巡り~ 疲れ具合と相談し行ける所まで行く

17:00~ ~宿探し~ 宿泊先が決まっている場合は良いが野宿の場合は先へ進みつつ野宿に適した場所を探す、出来る限り辺りが暗くなるまでに探す、この宿探しがある意味最も重要

18:00~ ~夕食&お風呂~ お風呂はない場合もあり

19:00~ ~寝床確保~ 宿泊の場合不要だがテントや善根宿の場合必要

20:00~ ~日記&翌日の準備~ 翌日行くお寺や道を確認しだいたいの宿泊先も予定しておく、予定通りに行かないことの方が多いが事前にある程度確認しておくのは重要

21:00~ ~就寝~ 朝が早いのと野宿の場合暗くて何もする事がないので早めの就寝、疲れているのですぐ寝れる

・お遍路は日の出と共に起き、日が沈むと共に寝る

・納経をする場合は7時から17時までしか出来ないのでその時間帯に動く

・泊まる場所は早めに確保すべし、暗くなると見つけるのが困難

・水&食料は得られる場所が限られるので注意

・基本的に起きている時間帯はほとんど動きっぱなしです、体力重要

まぁざっとこんな感じですが天候や身体の状態等で時間はかなり前後します、食事や寝床、必要な荷物等に関しては今後紹介して行きます

帰る場所 ~16日目~

2008年10月04日 | Weblog
天候 晴れ
走行距離 76.5km
走行時間 3時間34分
平均速度 21.4km/h
消費カロリー 1569kcal

夜の12時45分高松発のフェリーに乗り神戸に着いたのが朝の5時前

そこからはただひたすら自転車を漕ぎ京都を目指す

神戸から京都の道はほとんどアップダウンのない道なので車の少ない朝のうちにグイグイ飛ばす

四国から関西に入ってまず感じたのは空気の悪さ
人の多さもそうなのですがとにかく空気が汚く、よくもまぁこんな環境で暮らしてこれたなぁと思ってしまう

それから感じたのが自動販売機やお店の多さ
四国ではお店を探すのにどれほど苦労したかと思うとこちらのお店の多さには驚かされ何と便利な所に住んでいたのかと、有難さを再確認

だって早朝から開いているお店が1kmも進まなくてもいくらでもあるなんて四国では考えられない事ですからねぇ~

それから当たり前ですがの多さにの多さ

そんな色んな違いを再確認しながら家が近づいて来ると、しみじみ「あぁ、やっぱりここが自分の帰るべき場所なんだなぁ」と感じました

色んな事がありましたがようやく旅の終わりです

とにかく早く休ませて

結願! ~15日目~

2008年10月03日 | Weblog
天候 晴れ
走行距離 81.2km
走行時間 4時間12分
消費カロリー 1450kcal

今日はいよいよ結願の日、この自転車遍路も最後となる日なのですが神様はそう簡単には終わらせてくれないようです

今朝も早くに起き出しさぁ出発しようと荷物を自転車に積みペダルを漕ごうとした瞬間何かがおかしい

何と後ろのタイヤがパンク
最後の最後にやってくれました(苦笑)

昨日サウナまでの道では異常なかったと思うのでサウナに止めている時にパンクさせられたか、それとも元々パンクしていたのか?
いずれにせよ修理しないことには走れないのでとりあえずサウナから2kmほど自転車を押して歩き帰りのフェリー乗り場に行き納経に不要な重たい荷物をコインロッカーに預けチューブを交換する事に

タイヤを自転車から外しチューブを交換し空気を入れてみるがこれまた空気が入らない
???良く見てみると交換したチューブに穴が開いているではありませんか

交換した時に何かで開けてしまったのでしょう、とにかくパンク修理用のゴムを貼り穴を塞ぎ自転車を組み立てようやく完成

せっかく朝早く起きたのにこれでは意味がなくなってしまい、さらに疲れてしまいましたがようやく出発にこぎつける

今日は不要な荷物のない軽い自転車なので楽にまわれると思いきや最初の84番屋島寺、次の85番八栗寺が急な山の上にあるためかなりの距離を歩かないと行けないハメに

やはり最後はへんろ道を歩かなければならないという事でしょうね、
でもそのおかげで自然をゆっくり堪能する事ができました

これで残るは3箇所、続く86番志度寺、87番長尾寺をあっさり終え、残すは最後の札所88番大窪寺
ここは最後というだけあってやはり難所

しばらく上って行くとその道沿いに前山おへんろ交流サロンがありここで歩きまたは自転車で結願した人に贈られるおへんろ親善大使の賞状と記念のピンバッチを頂きしばしの休息

そこから一気に88番大窪寺へ
やはり結願の場所に相応しく何とも言い様のないオーラが漂う立派なお寺で、ああこれでお遍路も終わりかと思うとちょっと寂しいような気にもなりました

ここから再び元来た道を引き返し高松に戻り夜の12時45分のフェリーの時間までうどんを食べたり(またまた懲りずに食べる)、近くのスーパー銭湯で旅の疲れを癒す

結願したからと言って何が変ったかというのはないのですがこの旅全てが今度大きく影響してくる事は間違いないと思います

最後に旅の途中お接待して頂いた方々、さらにはメールで励ましてくれた方々、全ての人に感謝したいと思います、
ありがとうございました

一気に14箇所 ~14日目~

2008年10月02日 | Weblog
天候 晴れ
走行距離 6時間7分
平均速度 18.1km/h
消費カロリー 2001kcal

今日はこの旅で最大数のお寺をまわりました、その数なんと14箇所

朝一に70番本山寺へ行きさらに71番弥谷寺へ。
ここは石段が多く自転車を置いてからの歩きが一苦労

続く72番曼荼羅寺、73番出釈迦寺、74番甲山寺は近場であっという間に終え、75番善通寺へ
この75番善通寺は八十八箇所中最も大きなお寺で地元京都にもなかなかないくらいの規模で本堂、大師堂へのお参りと納経だけでもかなり歩かないといけない所でまさにお寺といった感じでした

続く76番金倉寺を過ぎるとちょうどお昼の良い時間だったので今日もうどんを食す
やっぱり讃岐のうどんは安い、早い、おいしい

お腹も満たした所で77番道隆寺、78番郷照寺、79番高照院、80番国分寺と順調にまわり今日の目標はあと3箇所

ここからが今日の山場で81番白峯寺、82番根香寺が五色台と呼ばれる高台にあり地図で見るより実際に行って見るとはるかにアップダウンが激しくこの2箇所に予想以上に時間がかかり残り時間が30分ちょっとで次の83番一宮寺までが18km

人に近道を聞き多少ショートカットしながら残る力を振り絞り全力でペダルを漕ぎお寺に到着したのが17時10分

もう納経は無理かと諦めかけていたら運良く僕の前に団体さんが納経しておりまだ納経所が開いているではありませんか
いつもはぺちゃくちゃおしゃべりばかりで人にぶつかっても謝りもしないあまり態度のよろしくない団体さんもこの時ばかりは有難かったです

サッカーで言えばロスタイムギリギリのゴールで勝利といった感じでした

夜は高松市内まで行き再びうどんを食べ(懲りずに食べる)、初日泊まったサウナへ行き仮眠室で就寝

お遍路最高峰 ~13日目~

2008年10月01日 | Weblog
天候 雨のち晴れ
走行距離 91.4km
走行時間 5時間21分
平均速度 17.1km/h
消費カロリー 1651kcal

今朝もやっぱり雨
ただ幸いにも台風が予定の進路よりも南の海上に位置したおかげでそれほど影響を受けず小雨がパラつく程度

今日はまず難所の一つである65番三角寺を目指す
途中で曲がる所を間違い少し先まで行ってしまい3kmほどロスしながらも約4kmの上りを上りきり無事到着

ここで「菩提の道場」伊予ノ国(愛媛県)の26札所が終了し残すは讃岐ノ国(香川県)のみとなりました

讃岐ノ国の最初66番雲辺寺は八十八箇所のうち最も高い所に位置するこれまた難所の一つ
標高なんと910mに位置するこのお寺へはロープーウェイで行くのが一般的なルートなのですが僕は自転車にこだわり10km以上続く上りを選択

急ではないもののダラダラ続く上りにクラクラしながらも頑張って上る
途中小腹が空きお店に立ち寄ると、そこのお店の方が期限が近いからとカップ麺を御馳走してくれさらに道も親切に教えて頂き、下がっていたモチベーションを再び上げさらに進む

途中の道はかなりの凸凹で自転車での通行も困難なほどでしたが無事上りきり、今度はそこから一気に下って67番大興寺へ

その後68番神恵院、69番観音寺へ行く道の途中に住んでおられる知り合いの方を訪ねうどんを御馳走になる
やっぱり香川と言えばうどんですよね
食事をしながら久々に武術や身体の話で盛り上がり心も身体もリフレッシュ

68番神恵院と69番観音寺は同じ敷地内にある変ったお寺で今日はここで時間がなくなり寝床をどうしようかと悩んでいた所、ここの通夜堂を貸して下さる事になり有難くお言葉に甘える

広い通夜堂をたった一人で使わしてもらうのは多少心もとないが本当に有難い事です