同行二人~自転車遍路の旅~

自転車で四国のお遍路を旅する者のブログです。

古き良き日本の風景を往く

2015年05月30日 | Weblog



5/20 晴れ

九州のお遍路もだんだんと残り少なくなって来たのですが、いずれも遠くばかりとなり、日帰りでは難しい為なかなか出掛ける事が出来ずにいたのですがようやく宮崎県の残り二か所を回ってきました

今回のスタートは宮崎県えびの市にある第42番札所えびの八幡山弘泉寺
いつものようにここまで家から車で向かったのですが、その運転だけでも5時間ちょっと
運転疲れを癒す間もなくお参り、納経を済ませ自転車を組み立て出発




 
今回の道は非常にわかりやすくひたすら221号を下って行くというルート
ほとんど下りののどかな田舎道は自転車で走るには非常に心地よいのですが時々臭ってくる牛舎や豚舎の臭いはご愛嬌といったところです

えびのから小林を通り都城を目指したのですが予想に反しこの辺りは開けた土地が多く、イメージしていた山の中とは全く異なる風景でした

今まで九州の色々な道を旅してきましたがこの辺りの景色の美しさがどこからきているのか、最初はなかなかわかりませんでしたしかしよくよく風景を見ているとその答えがわかりました

それはこの辺りの田畑にはイノシシ等の動物避けの柵がなく、民家・田畑・山・川が区別なく存在しているのです
さらにこの景色をよきものにしているのが川の土手です
最近はどこの河川もほとんど護岸工事がされておりコンクリートで川が遮断されているのですが、この辺りはそれがなく全ての景色に一体感があり自然と人とが分かれていない感じがするのです
もちろん自転車が走る道路はアスファルトなわけでこれらとは分離しているのですがそれでも人と自然の距離の近さに、今はほとんど見なくなった古き良き日本の風景の一端を見る事が出来ました

そんな田園風景を抜け都城に入ると一気に街の雰囲気になり、この日の目的地第41番札所松林山天長寺に到着
その昔は薩摩藩の一部であったことを伺わせるお寺の奥さんの鹿児島弁に似た話し方に感嘆しつつ、本日も無事旅を終える事ができました



これで佐賀県・福岡県・熊本県に続き宮崎県を走破し、残すは大分の4ヶ所、さらに未だ一ヶ所も訪れていない鹿児島、それと最後に残している佐世保となりました

走行距離:50.3km、走行時間:2時間8分、平均速度23.5km/h