同行二人~自転車遍路の旅~

自転車で四国のお遍路を旅する者のブログです。

九州八十八ヶ所百八霊場ついに結願!

2015年12月09日 | Weblog



12/9 晴れ

ついにこの日がやって来ました
2012年6月にスタートし、ようやく九州のお遍路の旅も終わりを迎えることとなりました

最後のお遍路は佐世保市内の3ヶ所の札所を巡る旅

久々に自宅から自転車で出発し、普段走り慣れている道を佐世保駅、さらに米軍基地を通り過ぎ、パールシーへと抜けそこから相浦を通り、中里あるこの日の最初の札所第74番岩問山東漸寺に到着

まず目にして驚いたのが山門にそびえる楠の巨木、樹齢はなんと約500年
戦争でほとんどの木がなくなった佐世保においては非常に珍しい巨木で、おそらく古より信仰の対象であったことが感じられました



お寺自体も佐世保にこんなお寺があったのかと思わせる立派で雰囲気のあるお寺で、静寂の中般若心経を唱えるのは何とも感慨深いものでした



ここからは大野~春日町を通って市内中心部にある第72番札所櫨山光輪院へ
ここは何度か前を通ったことのある場所でしたが真言宗のお寺だったとは知りませんでした



そこから5分ほどで今回のお遍路の最後のお寺となる第104番黒髪山大智院へ

以前から名前だけは聞いたことのあったお寺ですが近くにこんな大きなお寺があるのは知りませんでした
平日だったにも関わらず社務所には受付の方が数名おられ、境内にはペットの供養の建物までありかなり立派なお寺でした



この日は天気も良く、暑くもなく、寒くもなく、風もほとんどない自転車には最高のコンディションで最後のお遍路をゆったりと楽しむことができました

九州のお遍路は108霊場という事で最初は結願まで辿り着けるのかと思っていましたが終わってみればあっという間で、少し寂しいような気もします

2012年の6月からスタートしたこの旅も約3年半かけてようやく終わりを迎えることができました、ありがたい事に今回の旅では一度も自転車がパンクすることがなく、ほぼ予定通りにお寺を周ることができました
そして何より途中事故もなく無事終えることができた事に感謝しております

自転車ではありますが人力で様々な地を巡り、その土地土地を直に感じる事が出来、様々な人と出会い、非常に良い経験をさせていただきました
最後に”南無大師遍照金剛”を三度唱えこの旅を終えたいと思います

走行距離:32.9km、走行時間:1時間42分、平均速度:19.3km/h

結願目前

2015年10月01日 | Weblog



9/21 晴れ

鹿児島二日目となるこの日のスタート地点は日置市にある第49番札所大師山剣山寺
ここのお寺のご住職は以前自衛隊という変わった経歴をお持ちのユニークな方で、昔お寺が大嫌いだったそうですが今は立派にお勤めをされていました
そんなご住職からお鈴の叩き方や数珠の持ち方、線香の本数の話など、いつもは特に気にせず行っているお参りの作法や意味を教えて頂き非常に勉強になりました
ちなみにお鈴はもっとも厚みがあり丈夫な一番上の部分を叩くそうで、知らない人が薄くて弱い横の部分を叩いているとお坊さんは顔で笑って心で泣いているそうですそれから数珠は結び目を手の内に、線香は三本が真言宗のしきたりだそうです



剣山寺から次の枕崎の第97番国見山大国寺までは剣山寺のご住職に教えて頂いた東シナ海を望む海岸線のサイクリングロードを行く事にしたのですがこのサイクリングロード、はじめのうちは海も見えて綺麗だったのですが途中からは草や木が道をふさいでいたり、凸凹だったりでせっかくの自転車専用道路もその価値が半減しており、途中すれ違ったのもたった一組のご夫婦らしき人だけでした

そんなサイクリングロードで南さつま市に入り、そこからはアップダウンの激しい29号~225号~265号を進み枕崎へ
山を抜ける道に悪戦苦闘しながらもようやくお寺が近づいて来たと思ったら最後の最後にかなりハードな上り道が・・・それでも何とか大国寺に到着し納経をしてもらおうと本堂に行ってみるとちょうどこの日は餓鬼供養を行っておられ、もう少しで終わるとの事だったのでしばし待っていたのですが一向に終わる気配がなく、仕方なく車で同行していた家族と共に枕崎の漁港をしばら観光してから再びお寺に戻ってようやく納経してもらえました
ちなみにこのお寺には非常に熱心な信者さんが多く、中には外国人の方もおられお寺自体も他のお寺とは違う独特の雰囲気を持っていました



枕崎からは開聞岳を眺めながらの226号を指宿方面に走り、最後は時間をオーバーしてしまいましたが何とか無事最終目的地第47番札所指宿高野山光明寺に到着
時間が遅かったにも関わらずこちらのご住職は非常に温かく出迎えて下さり、一日の疲れも一気に癒されました



二日間の鹿児島の旅もあっという間に終わりついに結願が見えてきました
あと少しで今回の九州のお遍路が終わるというのは嬉しいようなちょっとさびしいような・・・、いずれにせよ最後まで無事お参りしたいと思います

走行距離:94.2km、走行時間:4時間38分、平均速度:20.2km/h

鹿児島の旅

2015年09月30日 | Weblog



9/20 晴れ

いよいよ終盤に差し掛かったお遍路、今回は一番遠くお遍路でまだ一歩も踏む入れていない地、鹿児島を旅してきました

前日に家を車で出発し出水で一泊した後、さつま町にある第46番札所紫雲山峰浄寺からスタート

お参りしようとしていると年配のお寺の方が来られあれこれ説明してくれたのですが、何せ九州の中でも特にわかりにくい鹿児島弁で話されるので半分は何を言っているのか理解できず・・・
とりあえずわかったのは以前の建物は一度地震で倒壊し現在のお寺はその後新たに建てられたもので非常に立派な建物でした



ここから267号を10kmほど進んだ所にあるのが第48番札所音泉山薩摩薬師寺
敷地内に温泉がある珍しいお寺ではすでに先客がおられたものの先に納経してもらえました



ここからは鹿児島の山の中を抜けるルートだったのですが途中まではとにかく上り、上り、上り・・・しかもその上りをさらにきついものにさせているのが路面の悪さ路面が悪いと抵抗が大きくなかなか加速していかないので向かい風と共に自転車の大敵です

さつま町から505号を進み鹿児島空港を通り過ぎるとようやく下りに入り後は一気に海を目指し加治木に入り第43番護国山法城院に

ここはご夫婦共に仏の道に進まれているようで非常に親切に対応して頂きました



加治木から国道10号を鹿児島市内に進む道は横に錦江湾とさらにその奥に桜島という絶景でしかもこの日は快晴で少し前に噴火が危ぶまれた桜島とは思えない雄大で穏やかな桜島でした

ただこの日はシルバーウィーク真っただ中という事で隣の車は大渋滞その横をスイスイと通り抜け、市内に入ると第44番札所大乗山不動寺

いつものように納経、お参りを済ませて次に向かい進み出したのは良かったのですが何を忘れている
そういつもお寺に着いて最初に撮る写真を忘れていたのですすでに走り出した数km進んでいた所だったのでとりあえず先に進み結局後で車で写真だけ撮りに戻りました



不動寺から次の第45番金竜山大歓寺までは市内の中心部を通る道で途中には鶴丸城址や西郷隆盛像を垣間見ながら最後は住宅地の中にあるお寺に到着

この日のお遍路はここで終了し、ここからは車で川内のホテルに移動し翌日のお遍路に



今回の旅の途中には随所で鹿児島を感じる事ができたのですが中でも印象的だったのはセミの声佐世保ではもう聞く事の出来なくなったセミがここではまだ聞くことが出来、しかもその声はこちらでは聞けないツクツクボウシの声、さらにそれに混じって秋の虫の声が聞こえるというさすが南国だなぁと感じがしました
それから道路の所々に見られる黒い灰、畑のほとんどがサツマイモ、途中で見た豚は黒色とあちこちに鹿児島色を見る事ができした

走行距離:77.6km、走行時間:4時間1分、平均速度:19.2km/h

別府湾沿いを往く

2015年07月22日 | Weblog



7/19 曇り時々雨

今回のお遍路は大分県の残り4ヶ所を巡る旅スタート地点は杵築にある第23番札所長覚山光明院
まずは納経をとお寺の人を呼び鈴で呼んでみるも誰も出て来ず、飼われている犬だけが”ワンワン”吠えるだけ・・・
自宅のドアは網戸だけで何も施錠されていないのですが人がおらず、電話をしても繋がらず

今までのお寺では人がいなくても自由に納経が出来るようにちゃんと印と御影が置いてあったのですがそれがなく、結局お参りだけ済ませて納経は後からもう一度来ることに

ちなみに夜にもう一度来た時にはちゃんと納経してもらえました。たまたまこの日は出掛けられていたとの事でした



気を取り直して気持ちよく出発と行きたい所でしたがこの日はあいにく天候が悪く出発時には小雨がパラパラ
ずぶ濡れになるほどの雨ではなかったのですが降ったり止んだりの中途半端な天気にテンション低めのスタート

杵築から213号を10kmちょっと別府方面に進むと日出にある第24番札所愛宕山蓮華寺
ちょうど連休だったのかこのお寺でも人がおらず、転送されますと書かれた電話番号に電話するも、それも通じず・・・、幸い印と御影は準備してあったので自分で納経しお参りをして次へ



ここからは国道10号線を別府方面に進む道だったのですが車道の方はかなり渋滞しており、それをグングン追い抜きながら10kmほどで別府の中心部にある第25番札所洗心山金剛頂寺に到着

ここも人がいなかったらどうしようと思いながら入ってみると既に先客とお話しされている所でホッと安堵しながら先にお参りをさせて頂く
お参りが終わるとちょうど先客が帰られ、その入れ替わりにお寺の奥さんとしばし歓談し、この日の最後の札所第26番札所摩尼山福寿院へ



別府湾沿いの10号線は海側にとても広い歩道と自転車道が整備されており、ウォーキングやランニング、サイクリングに最適な道で途中にはうみたまごがあり、その向かいにはサルで有名な高崎山、さらに海岸線には海水浴場とまさにレジャースポットという道を気持ちよく進むと大分市内に 

市内中心部府内城址のすぐそばに福寿院がありこの日最後の納経をしてもらい、ここから再び来た道を別府に引き返し、この日の宿泊先、別府鉄輪温泉へ



引き返しながらわかったのは別府から大分への道は若干登りになっているという事最初別府から大分に行った時にはスピードが上がらず結構きつかったのですが帰りの大分から別府の道はスイスイと気持ちよくペダルを漕ぐことが出来ました
ちなみに別大マラソンでは行きが大分から別府のルートなので後半が登りになり、体力的にきついだろうなぁと思いました

最後の鉄輪温泉への上り坂には苦戦しましたが何とかこの日も無事お遍路終了

ついに大分も終わり、残すは鹿児島、佐世保市内だけとなりました

走行距離:54.5km、走行時間:2時間31分、平均速度:21.6km/h

古き良き日本の風景を往く

2015年05月30日 | Weblog



5/20 晴れ

九州のお遍路もだんだんと残り少なくなって来たのですが、いずれも遠くばかりとなり、日帰りでは難しい為なかなか出掛ける事が出来ずにいたのですがようやく宮崎県の残り二か所を回ってきました

今回のスタートは宮崎県えびの市にある第42番札所えびの八幡山弘泉寺
いつものようにここまで家から車で向かったのですが、その運転だけでも5時間ちょっと
運転疲れを癒す間もなくお参り、納経を済ませ自転車を組み立て出発




 
今回の道は非常にわかりやすくひたすら221号を下って行くというルート
ほとんど下りののどかな田舎道は自転車で走るには非常に心地よいのですが時々臭ってくる牛舎や豚舎の臭いはご愛嬌といったところです

えびのから小林を通り都城を目指したのですが予想に反しこの辺りは開けた土地が多く、イメージしていた山の中とは全く異なる風景でした

今まで九州の色々な道を旅してきましたがこの辺りの景色の美しさがどこからきているのか、最初はなかなかわかりませんでしたしかしよくよく風景を見ているとその答えがわかりました

それはこの辺りの田畑にはイノシシ等の動物避けの柵がなく、民家・田畑・山・川が区別なく存在しているのです
さらにこの景色をよきものにしているのが川の土手です
最近はどこの河川もほとんど護岸工事がされておりコンクリートで川が遮断されているのですが、この辺りはそれがなく全ての景色に一体感があり自然と人とが分かれていない感じがするのです
もちろん自転車が走る道路はアスファルトなわけでこれらとは分離しているのですがそれでも人と自然の距離の近さに、今はほとんど見なくなった古き良き日本の風景の一端を見る事が出来ました

そんな田園風景を抜け都城に入ると一気に街の雰囲気になり、この日の目的地第41番札所松林山天長寺に到着
その昔は薩摩藩の一部であったことを伺わせるお寺の奥さんの鹿児島弁に似た話し方に感嘆しつつ、本日も無事旅を終える事ができました



これで佐賀県・福岡県・熊本県に続き宮崎県を走破し、残すは大分の4ヶ所、さらに未だ一ヶ所も訪れていない鹿児島、それと最後に残している佐世保となりました

走行距離:50.3km、走行時間:2時間8分、平均速度23.5km/h

球磨川下り

2015年01月07日 | Weblog



12/24 曇り

せっかく人吉まで来たので自転車で出発する前に散歩がてらに人吉城址と九州に4ヶ所しかない国宝の建築物の一つである青井阿蘇神社へ
人吉城址は以前に一度行った事があったのですが青井阿蘇神社は今回が初めてで、さすがは国宝だけあり茅葺の屋根の立派なお社で境内には鶏が放し飼いにされておりどことなくこの鶏達も優雅な感じがしましたちなみにこの神社には一円玉に描かれている木のモデルとなった木があった他、立派な御神木がいくつかありました

朝の散歩を終え、ここから家族と分れ自転車で次の目的地八代へ
人吉から八代までは球磨川沿いを走る219号をひたすら下っていくルートだったのですが予想に反して結構進み辛い道でした

まず道幅が狭く二車線ではあるものの自転車が通る事を想定した道ではなくすぐ横を車がビュンビュン飛ばしながら通って行くのでいつになく気を張らなければならず、本来なら綺麗な景色のはずの球磨川もガードレールを超えれば切り立った谷底になっているのでこちらも楽しめたものではありません

さらに年末のせいか至る所で工事が行われており途中途中で片側通行で足止めをくらい、せっかく先頭に並んでいても自転車は一番最後に回される始末・・・

基本的にはほぼゆっくりした下りの道なので楽なはずなのですが大型のトラックがよく通る道で交通量の割に空気が悪く、途中からは工事の影響か道路が濡れており泥除けのない自転車はドロドロになるという最悪の状況に
何より大型トラックは後ろから迫ってくるだけで音と振動で大きな威圧感があり、横を通り過ぎる時は風圧で吸い込まれそうになり、さらに抜いて行った後は臭い排気ガスを大量に撒き散らしていくという自転車にとってはどこにいても迷惑な存在なのです

まぁ普段の生活ではトラックの恩恵を多いに受けているので文句ばかりは言ってられないのですがせめて排気ガスと音だけはもう少し小さいものに技術革新してもらいたいものです

そんなこんなで219号を進んで行くとそれまでの川と山の景色から一変し工場やお店が立ち並ぶ八代市内に到着

市内の中心部にあるのが第54番札所白雲山医王寺
このお寺でまず目に入るのが石でできた大きな仁王像ですどことなくモアイ像を連想させるユーモラスな仁王像は今まで見た事のある威厳のあるものとは異なり親しみの感じるものでした



今回の旅はここで終了、ようやく熊本全てのお寺をまわり残すは大分の4ヶ所と宮崎の2ヵ所、それからまだ一ヶ所も訪れていない鹿児島、それと最後に残している佐世保市内という事でいよいよカウントダウンといった所ですが遠方が沢山残っているのでまだまだ結願への道は険しそうです

走行距離:56.3km、走行時間:2時間26分、平均速度23.0km/h

人吉の旅

2014年12月29日 | Weblog



12/23 晴れ

108ヶ所の札所も徐々に残りが少なくなってきてなかなか気軽に行ける場所が少なくなってきましたが、今回は熊本で残っていた人吉~八代のお寺を一泊二日で巡ってきました

今回も家族三人でのお遍路で、まず車で人吉の第98番札所千光山生善院まで行き、ここから自転車と車に分かれてお遍路スタート

ちなみにこの生善院は猫を祀っているお寺で境内のいたる所に猫の置物があったのですが、何より一番びっくりしたのがここのお寺の方が猫そっくりだった事
そんな事ありえないと思われるかも知れませんが本当に猫に似ており、顔だけでなく様々な所作、そして何より全体の雰囲気が猫なのです
それはともかく、親切に対応して頂き納経を済ませ出発



ここから5kmほど離れた所にあるのが第51番遍照山吉祥院勘代寺
寺近くまでは難なく辿り着いたのですがわかりにくかったのが寺の道標最初の矢印は問題なかったのですが二つ目の矢印はどう考えても普通の民家を指しており何度も近くをウロウロしましたがようやくもう少し先であることがわかり、無事お寺に到着

ここのお寺には厄除け坂があり、まずここを登ってから少し歩いた先に本堂がありました
本堂でお参りと納経を済ませここから219号を湯前から人吉市内方面へ



約30kmほど自転車を走らせると第50番伝法山願成寺
この近くの駅がこのお寺の名前が使われている事からもわかるようにこの地域のお寺という感じで隣には保育園があり西南戦争で消失するまではかなり大きかったことが伺えます



次の第99番青井山高野寺までは市内中心部を通り抜ける5分程度の道のりであっという間に到着
高野寺の特徴は何と言っても建物の形
六角形は数あれど八角形のお堂は今回初めて見ました



昼過ぎからの出発だったので徐々に時間が厳しくなってきたのですが距離はさほど離れていないので次の第53番千福山観蓮寺へ
この日一番の登り坂に苦しめられながらもなんとか5時ギリギリに到着



人吉で残すはあと一ヶ所でどうしようかと思っていた所、ここの住職が次のお寺に連絡してくれるというので延長で最後の札所第52番金剛山高寺院へ
薄暗くなる中を必死でペースアップしながら何とかお寺に到着

着いたのは良かったのですが先に着いていたうちの車を避けるためにバックしたお寺の方の車の後輪が溝のはまり大変な事に・・・
申し訳なかったもののどうする事もできずとりあえず納経してもらいこの日のお遍路は無事?終了



ここからこの日の宿の旅館まで向かう道はさすがに日が暮れていましたが予定していた6ヵ所をまわることができました

走行距離:45.7km、走行時間:2時間18分、平均速度19.8km/h

南国の道

2014年07月27日 | Weblog



7/21 晴れ

前日からの続きで今回は宮崎市内のホテルからのスタート
220号沿いの海岸線を日南方面へ

途中には巨人のキャンプ地として有名な県総合運動公園を通り、さらに観光地として有名な青島、その先の日南海岸を走ったのですが、最初は綺麗に見えていた景色も地味なアップダウンと変わらぬ景色に最後の方はだいぶ飽きが・・・



前日とは打って変わって快晴のまさに南国宮崎という天気も自転車乗りには結構堪えましたが何とか日南にある第39番日南高野山潮満寺に到着

少し高台にあるため海風が心地よいお寺で無事納経しこの日の目的地第40番法雲山西明寺へ



西明寺に到着するとすでに大勢の参拝者がお参りされており、お遍路では珍しいことだなぁと思っていたら、お寺の方に言われて納得、21日は弘法大師の月命日だったのです
そういえば京都の東寺の弘法市も21日でした

お茶やお菓子を頂きながらしばし待ってお参りし今回の宮崎の旅は終了



暑い中の自転車も大変だったのですがそれ以上に大変だったのが帰りの車の運転
せっかく日南まで来たので飫肥を観光してから帰ったのですが、6時間近くかかりました

さすがに陸の孤島と言われる宮崎、佐世保からだと車で行くのも一苦労です

走行距離:59.8km、走行時間:2時間58分、平均速度20.1km/h

同行三人

2014年07月23日 | Weblog



7/20 曇りのち雨

九州のお遍路も残りがだいぶ少なくなってきましたが家から近くの数か所を残しあとはすべて日帰りでは難しい遠い場所ばかりになってきました

そこで今回は連休を利用して二泊三日の旅をしてきました
今回は旅の道連れに家族を引き連れ車で大分の豊後大野へここで一泊し翌20日の朝、宮崎の延岡にある札所第31番大圓山龍仙寺まで車で向かいここから自転車でのお遍路スタート



家族三人でお参りしてから車に載せるためにタイヤを外していた自転車を組み立てそこから家族は車で、僕は自転車で出発

龍仙寺から10分ほどで第32番万寿山光明寺に
車の家族とほぼ同時に到着し一緒にお参りしここから国道10号を日向方面へ



ほとんどアップダウンのない平坦な道を15kmほど進むと第33吉祥山永願寺に
さすがにこの距離になると車の方がだいぶ早く着いていましたがここも一緒にお参りしさらに10号を南へ



10kmほど行くと次の札所第34番宝珠山中野寺に



お参りを済ませていざ次へ向かおうとすると雲行きが怪しくなりはじめポツポツと小雨が・・・
前日までの天気予報では雨など降る気配はなかっただけに予想外の展開に少し戸惑いながらもさほどきつい雨ではなかったので暑さよりはましと思いそのまま進む事に

10号をさらに南に進んで行くと徐々に雨粒が大きくなり始め、都農にある第35番遍照山行真寺の手前まできてさすがに少し雨宿りし、少し小降りになった隙に急いでお寺へ

雨が弱くなるまで少しゆっくりしてからと思っていたら住職と長話になってしまい雨が止んだにも関わらず長居してしまいました



ここから次の第36番札所観弘山貫川寺まではすぐだったのですがここまでで6ヵ所のお寺を巡っているとさすがに時間がかかってしまい、残す二カ所の宮崎市内までは40kmほどあり時間もギリギリで疲労もだいぶ溜まっていたのですがお寺の方が次のお寺に電話を入れてくれたのでとにかく先に進む事に



宮崎市内までほとんど休憩せずに自転車を漕いでいると途中で行真寺の方から話を伺っていた大きな荷物を背負った歩き遍路の方を発見
九州の遍路では初めて出会った貴重な歩き遍路の方だったのですがなにせ時間がギリギリでだいぶへばっていたのでそのまま追い越し、ひたすら漕ぎ進めようやく宮崎市内の第37番圓山高野山香泉寺に到着



次の札所第38番蓬莱山長久寺には時間的に翌朝行くように勧められたのですができればこの日中に行きたかったので電話して聞いてみると快くして頂いたのでお言葉に甘えて遅くに参拝何とか予定の8カ所を周りきることができました



宮崎のお寺はどこも温かい接待をして下さり、ありがたい事にどこのお寺でも次のお寺に連絡してくれていたのでスムーズに納経する事ができました

走行距離:101.1km、走行時間:4時間57分、平均速度:20.4km/h

2014年最初のお遍路

2014年03月17日 | Weblog



3/16 晴れ

気付けば昨年の9月以来となる久々のお遍路今回の旅のスタートは大分県の豊後大野市にある第27番有智山蓮城寺(山内観音)
今回はお遍路初となる妻と娘も一緒にお参りし、ここからは一人自転車に乗り換え出発



蓮城寺から北へ8kmほど行った所にあるのが第96番解脱山賢龍寺
お寺には誰もいなかったので自分で納経し次へ



ここから大野川沿いの636号を東に進み、10号線、さらに臼杵川沿いの502号で臼杵市街を目指して進んだのですがこの辺りは人はおろか、いつもなら何台も追い抜かれるはずの車やすれ違う車が全くおらず久々に四国のお遍路を味わっている気分になりました

臼杵市街に入ってすぐと思っていた次の札所第28番高野山興山寺は道標はあるものの行けども行けどもなかなか辿り着かない急な山道の山頂にあり、さすがに途中は歩きながらの到着になりました

ここのお寺は高野山の名前の如く、元々高野山にあったお寺を寺号を移し再興したお寺で、対応してくださった副住職さんも三年間高野山におられたとの事でした
この方のお話ではこのお寺の開祖木喰応其は豊臣秀吉が高野山に攻め入ろうとした時に秀吉と直接交渉したそうで、その際の木喰応其のあまりの神々しさに秀吉も感服し、以後秀吉は高野山に帰依し、その時に作られたお寺の一つがここらしく、本尊は今度31年ぶりに御開帳される由緒あるものとの事でした



そんな歴史のあるお寺をあとにし217号を南に津久見へ向かったのですがこの途中で突然道路脇の茂みで”ガサガサ”と音がして驚いてそちらを見ると、なんと野生のシカがいるではありませんか
角がなかったのでメスのシカだとは思うのですがかなりの大きさのシカにかなりビックリしました

津久見の海岸部にあるのがその名もそのままの第29番興雲山海岸寺
ここも誰も人がいなかったので自分で納経を済ませこの日最後の目的地佐伯へ



高速とほぼ並んで走る36号を佐伯に向かったのですがここの峠のきつい事、きつい事・・・
久々のお遍路でこのアップダウンはかなり堪えましたがようやくこの日の最終目的地佐伯にある第30番東光山大日寺に到着



納経を終え妻と娘と合流する前にせっかく大分に来たので名物の唐揚げを食べたいを思いテイクアウトできるお店に入ると気さくなお店のおじさんと唐揚げが出来るまであれこれ話をしているとたい焼きをサービスしてくれました
唐揚げもさることながらたい焼きは絶品で心もお腹もいっぱいになりました

今回の旅は自転車の距離はそれほどでもなかったのですがアップダウンの多い道と片道約4時間の現地までの車の運転でヘトヘトになりました

走行距離:75.9km、走行時間:3時間43分、平均速度:20.3km/h