おばばの独り言 from Another World

なんかのご縁で中国の福建省へ。
そして今度はデカン高原の小都市へ。
そして日本に帰って、今はきまぐれな野菜作り!

対ねずみ戦争勃発   あなどれない敵

2015-03-29 11:44:10 | 日記
(今回、清潔とはいいがたい部分が画像に写っています。すべて、私の掃除下手のゆえです。気持ち悪い方は目をつぶって見てください。)     

      
やられた!!! 粘着性のある最上面の紙だけを取り除けている。
元々は、左側にある、縦長のグレーの紙と白い紙が並んでいる上に、右側のくちゃくちゃに取り除かれた紙が乗っていた。多分、ねずみたちが一番上の薄い紙だけを取り払ったのだ。その上に乗ると足がくっついて逃げられなくなって、死を待つしかなくなるからだ。

だが、一体どうやって?
ねずみの手(?)と足、それに口とで、どうやったら薄い上紙だけを剥がせたのか。くっつく面に触らずに。


「俺は今日、2匹めのねずみ(mouse)を捕った。スーパーで買ったネズミ捕りでさ。ねずみが上に乗ると、くっついて逃げられなくなるのさ。」そして、「捕ったねずみはどう処分したのか」と尋ねる私に、「ベランダから下に投げたよ。うっかりねずみに触ったりして、バイキンが伝染ると怖いので、とにかく投げたんだ」との答え。去年の12月ごろだったか、隣室のオーストラリア人教師との情報交換の会話の中での話だ。(ちなみに、私たちの部屋は4階にある。)

彼の言うネズミ捕り紙は、多分、これだろう。
          
中国語に大難のある私が、日中辞書で「ねずみ」と出したものを、店員のおにいさんに見せて、なんとかわかってもらい、やっと手に入れた代物だ。

袋から出して「ねずみ捕獲作戦準備完了」にしたものが、これだ。てかてかと光って、いかにもよくくっつきそうだ。縦19センチ、横34センチぐらい。
          


学生寮ではよくねずみが出るらしく、「私の洋服がかじられた」「わたしの洋服だんすの隅に糞をしていた」などと、女子学生の憤慨の声が聞こえていた。

だが、教職員宿舎の私の部屋には、ねずみはまだ現れなかった。それが、隣人の話を聞いてほどなく、明け方、台所でなにやらごそごそいう音がする。そっと、電気をつけて、台所を覗いてみると、コンロ台の下の棚に、茶色い、丸い、尻が覗いている。「頭隠して尻隠さず」とはこのこと。

夜が開けて、台所を点検すると、流しの排水用のくだがねずみにやられたらしい。先が半分ぐらい齧り取られている。
          

これでは、排水管の用をなさないので、友人に頼んで、新しいくだを買ってきてもらい、付けてもらった。
          

どうも、ねずみはこの排水菅を登って、我が部屋に侵入するらしい。夜は穴を閉じておかなければと、排水管をはずして、穴の上に土を入れた植木鉢をおいた。

ところが、ねずみは存外力があるらしい。翌日の朝みると、植木鉢が脇にどけられていて、台所はねずみに荒らされ、紙皿数枚が下に落とされていた。

それで、今度は植木鉢の上に、期限切れで使えなくなっていた消火器を乗せた。消火器は重く、私だと片手で持ち上げるのは難しい。
          
これが成功。こうしておけば、ねずみは台所には出てこなくなった。


また、隣人の話:
「俺の台所の外をでっかいねずみ、あれはmouseじゃなくて、ratだと思う、が歩いていた。心配するな、君の部屋とは逆方向に歩いて行った。でっかいぜ、このくらいはあった。」と両手で大きさを示す。30センチぐらいか。

「心配するな」と言われても、ねずみの気が変わって方向転換をして、今度は私の部屋の外を歩くかも知れないではないか。

それで、我がベランダにもネズミ捕り用くっつき紙を置こうと、スーパーへ行ったというわけ。買ってきたものを、ベランダの隅の排水管のそばに置く。

30センチもあるratがかかったらどうしようかと、気を揉みながら待ったが、3週間も経ってもねずみはかからない。もう粘着力も弱くなったか。
だが、その後すぐ、ねずみの脳力と、手、足、口先の器用さを証明する出来事が.....
          
なんと、一番上の部分だけ剥ぎ取られている。粘着力が弱くなっているとはいえ、そこに触れないで、表面の薄い紙だけを取り去るなんて!!! しかも、ねずみの脳みそと手足で!!!
          
数日経って、私をからかうように、壊されたねずみ捕り紙の周りに、糞をしていた。
          

さらに数日ご、退屈して遊んだか、紙が細かくちぎられていた。
          

これまで、ねずみのしわざと決めつけて書いてきたが、実は違うのかもしれない。敵は、力が強いし、頭もかなりよく、手先、足先も器用だ。犯人が何であれ、撲滅させるまで、私のタタカイは続く。


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世話の焼ける老師!  (その3) マットレスを天日干しする

2015-03-27 08:08:08 | 日記
こちらへ来たばかりのころ、夜ベッドに入ると、足の指の付け根のあたりが痒くて眠れない日が多かった。

「ベッドに虫が住み着いているのかもしれない」と学生たちにこぼすと、女子学生3人が、高さ15センチ、底の直径3センチぐらいの瓶に入った緑色の洗剤(薬品?)を買って来た。それをバケツの水に落として、雑巾を浸して、固く絞った。

そうしておいて、私のベッドのマットレスをベランダに運び出し、その雑巾でていねいに拭いた。太陽に当てなければと、それを1メートルぐらいこちら側に出ているベランダの台の上に乗せた。また、マットレスをとりはらった後のベッドの木枠もていねいに拭き、ベッドを動かして下の床にもほうきをかけてから帰っていった。


日が陰ってから、マットレスを部屋に入れようとしたが、できない。マットレスは厚さ20センチくらいあって、大きくて重く、私一人では動かせない。

その時、ドアをノックする音が聞こえて出てみると、男子学生が二人立っている。
「マットレスをベッドに戻しにきました。」!!!
朝の女子学生3人は、老師ひとりでは運べないだろうと思ったが、自分たちは午後用事があって来られない。それではと、ヒマそうで力がありそうな男子学生に声をかけて(命じて?)、派遣してくれたらしい。

こちらへ来る前に漠然と描いていた中国人のイメージは、「物事を広く、大きく見ることに長けている大人(たいじん)だが、細かいことは気にしない」というものだった。

だが、実際にこちらに来て接した中国人、特に学生たちは、とても細やかな心配りをしてくれる。この「かゆいところに手が届く」心遣いは、我が二人の息子を含む、昨今の日本の若者たちには、とても太刀打ちできないのではなかろうか。



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世話の焼ける老師!  (その2) 花博覧会へ行く

2015-03-26 08:08:08 | 日記
毎年11月に5日間ぐらい、この辺りの人たちが自慢にし、楽しみにしているものに花博覧会がある。去年の11月22日(土)、女子学生Aさんと彼女の友達に連れていってもらった。

前々日、Aさんは手書きの会場図を渡してくれた。パンフレットがもらえないので、インターネットで調べて、大学のレポート用紙に書き写したのだそうだ。半円形の周囲に外周道路があり、道路の内側と外側に展示館やレストラン街、喫茶館などが配置されているようで、ひとつひとつていねいに書き写してある。左下に、「せんせい、ようこそいらっしゃいます~」と書いて、老師への歓迎の意を表しているが、日本語が少々ユニークなのはご愛嬌。

当日会場に着いて、外周道路をのんびり歩いていると、小川があり、そばに石のテーブルと椅子がおいてあるところに来た。Aさんがしきりに、「朝早かったし、疲れていませんか」と聞く。何回も聞くので、「ちょっと休みたい」ことにして、石のテーブルの周りの椅子に3人で座る。

Aさんはしょっていたリュックを降ろして、中からおやつをたくさん取り出した。どれも中国でよく食べられているおやつらしい。その中から、ゆで卵の殻を剥いて、しょう油と砂糖で味付けしてゆっくり煮込んだものと、いちごに砂糖をまぶして水分を出し、プリザーブ風に煮詰めたものを乾燥させたものをいただいた。どちらも保存食としてよく作られ、食べられるものだそうだ。

聞くと、このおやつは前日、近くのスーパーへ行って買ってきたのだそうだ。
「花博の会場は広いのに、レストラン街は2箇所にしかない。レストランから遠いところで老師が『お腹がすいた』と言いだしたときのために、おやつを買い込んだ」のだという。

そんなあ...、私は幼児ではないのだから、途中で「お腹がすいた、お腹がすいた」と騒ぎたてたりはしませんって。

また歩き出して、奇岩館と木の根アート館を見学した。中国の文人たちは石を愛で、気に入った石を磨き立てた、中国では木の根をつかった造形も盛んで、いろいろな自然物などを作り上げたなどと説明してくれて、見学がとても充実したものになった。

私が、漢の時代の男女の衣装ショーが見られるという館に興味を示すと、さっと切符を買ってくれる。これがなかなか高価で、学生に払わせるのは気が引けたが、私からはガンとしてお金は受け取らない。

実は、Aさんは数日前にも花博を訪れて、すべての館を見て回って、大体の展示内容を把握していたようだ。きまぐれの老師がどこを見たいと言っても、なんとか対応できるように、いろいろ調べてきたらしい。彼女は最高級の添乗員になれることは間違いない。

台湾から出品されていたパパイヤを、私が食べたそうにしたらしく、さっと買ってお土産にもたせてくれ、みんなで撮った記念写真はどこかの店に頼んでビニールケースに入れて長期保存できるようにして、数日後渡してくれた。これぞ、Chinese hospitalityか。

「中国では、もともと子供を可愛がり、大事にしていたが、一人っ子政策で子供の数が制限されたのでますます猫可愛がりするようになった。両親がちやほやし、それに輪をかけて祖父母がベタベタくっつき甘やかすので、子供はすっかりスポイルされてしまう」と聞いたことがある。

だが、他人に対して、これほど細かく気を遣い、もてなすことができる若者が育っている。自分がしてもらったことは他人にしてあげられるということか。



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世話の焼ける老師!  (その1) 老師一人で北京へ行く

2015-03-23 08:08:08 | 大学
 3月14、15、16日の2泊3日で北京に行って、同じ団体から派遣されて中国で日本語を教えている人たちとの交流会に出席してきた。

 大学に要項を提出して、外国語学院の副学院長の「同意」をもらうと、外国人教師のめんどうを見てくれる外事処から連絡があり、「厦門空港まで車で送ろう」と言ってきた。一人で大丈夫だと言っても、なかなか引き下がらない。

 「もう一年半こちらにいるのだし、その間3回、ひとりで日本へ往復している。」
 「中国語は悲しいレベルだが、厦門や北京はここよりずっと英語が通じるはずだ。なんとかなる。」
さらに、
 「昨年も同じ会合で北京に行ったが、北京空港からホテルまでのタクシーでぼられて、600元も取られた。ほぼ一ヶ月分の食費だ。会議の3日間中怒っていたが、中国に来てからすでに一年半、表面だけでニコニコ付き合う段階から、中国の現実に踏み込む時期に来ている。そのための手助けを、この悪徳タクシードライバーがしてくれていたのだから、彼には感謝すべきだったのだと、今なら分かる。」

などと、聞きようによっては中国に喧嘩をふっかけているようなことまで言って、なんとか「厦門空港まで車で送る」案は撤回してもらった。だが、敵もさるもの、「北京のホテルに着いたときと、大学の宿舎に帰ってきたときには、連絡する」と約束させられた。やれやれ。

ところが、その後、今度は日本語科の外国人教師の世話係からメールで、「帰りのフライトはどれか教えてくれ。厦門空港まで迎えの車を行かせようか」と聞いてきた。これも丁重にお断りした。

16日は月曜日で、90分の授業がひとつある。そのクラスの学生には事情を説明して、次の日に授業を振り替えた。ところが、もうひとつのクラスの学生数人がランチパーティで宿舎に来たとき、ひとりの学生がこう言った。
 「僕は北京の出身です。今度先生が北京に行かれる時、母の友達が空港からホテルまでご案内しようかと言っています。」 私が北京に一人で行くことをなんで知っているのだ?

 お母さんの友達! 見も知らない方にそんなことを頼むなんて! それで、「大丈夫、大丈夫」と何回も言って、遠慮した。ただ、「北京空港からホテルまでの地下鉄での行き方を調べてくれない?」と頼んだ。

翌日、授業のとき、彼が北京の地下鉄の乗り換え方をきちんと紙に書いてきてくれた。そして、地下鉄のカードだと言って、パスモのようなものを渡してくれた。きのう、うっかり、「地下鉄の切符が買えない」と口を滑らせたのがまずかった。それならと、プリペイドのパスモ風カードを持たせることを思いついたのだろう。まったく、手がかかる老師だねえ。

 さらに彼は、「僕の友だちの中から、時間が取れるやつを探しましょうか」と言ってくれた。そんなあ、大丈夫だってば。

 せっかくのカードは結局使えなかった。北京空港に着いて地下鉄空港線に乗るとき、改札を入ろうとしてこのカードを読み取り機にペタッと付けたが、開き戸は開かない。何回かやってみたが、ダメだ。仕方がないので切符売り場に行って、お姉さんに、行き先を書いてもらった紙を見せてなんとか切符が買えた。北京の地下鉄の切符は、パスモほどの大きさで、しっかりしたプラスチックでできていて、何回も使えるカードに見えるが、実は一回だけのものだ。地下鉄を降りるときには、日本では切符をそうするように、切符を通す細い開口部に入れる。それで、切符は回収されて出てこない。

 大学に帰って、くだんの学生に会った時、「北京ではあのカードは使えなかった。タッチしても開かなかった。」と言ったら、びっくりした顔をした。あのカードは、やはりプリペイドカードだったのだそうだ。北京地下鉄のプリペイドカードは、普通の切符用のカードとは違って、改札を出るときだけではなく、入るときにも、細い開口部に入れるのだったのだそうだ。ああ.....




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袖振り合うも他生の縁 中国へのリターン旅

2015-03-22 12:32:42 | 
春節休暇にかこつけて取ったブログの長期休暇、さすがに2ヶ月半は長すぎる。再開するとしよう。

中国の春節休暇が終わるころ、2月25日に、日本から中国へ戻った。朝5時に日本の家を出発して、ジャンジョウにある中国の住処に着いたのが夕方5時ごろ、半日で来れる。この間にいろいろな人に出会った。

1.成田空港でのこと
 確かANAの国際便は、今年1月8日から委託手荷物の規定が改訂されて、23キロまでのもの2個までタダで預けられるようになった。私は大きいスーツケースと中くらいのスーツケース2個を預けた。中身はほとんどが、学生を宿舎に呼んで週2回開く予定の日本食ランチパーティの材料と、日本の味以外受け付けなくなっている情けない私のための日本の調味料だ。これが結構重くて、家に量りがないので正確には測れなかったが、大きい方のスーツケースは多分23キロはゆうに超えていると思われた。

 重量超過なら超過料金を払えばいいと気にも止めずにANAのカウンターに持っていった。荷物を受け取った美人の職員が、美しい目で私をまっすぐ見据えて、硬い声で、
「お客様、こちらの荷物は26キロで、3キロオーバーしております。本来ならば、3000円申し受けるところですが、お客様は初めてオーバーなさるようなので、今回だけはこのままお預かりいたします。次回からは規定通りお支払いいただきます。」

 そして、荷札に黒マジックで大きく"Heavy"と手書きして、不愉快さをやっと隠している様子で不埒なおばばを放免してくれた。こんな美しいお嬢さんにキット睨まれるのも悪くない。3000円払わなくすんだのだし。

2.春節爆買いの中国人たち
 搭乗口付近のロビーで座って待っていると、炊飯器や土産のお菓子がたくさん入った袋を抱えた人たちがたくさんいる。ANAの職員たちが、「持ち込み手荷物が多いお客様は、機内でお預かりいたしますので、お申し出ください」と何度も呼びかけている。確かに、規定違反ではと思われるほど荷物をたくさん持った人たちが多い。飛行機内の座席の上の荷物入れだけでは入りきらないのではと、航空会社が気を揉むのも無理はない。

 中国の厦門空港についてから、手荷物受け取りロビーに行ってみると、到着してからかなり経っているのに荷物が出てこず、待っている人たちで混雑している。やっと出てきはじめた荷物をみると、ダンボール、ダンボール、ダンボール……スーツケースがかすむほどの大量のダンボールだ。自分のスーツケースが出てくるのが見えたが、たくさんの人たちが待っていて、かき分けて荷物までたどり着くことができず、一周目に回ってきたときには取れなかった。
空港の手荷物受取所にも爆買いの影響が出るとは、呑気にも予測できなかった!

3.入国手続きの若い係官
 厦門空港で入国手続きをしたとき、若い係官があちこちページをめくって、私のパスポートをじっと調べている。結構長い間生きてきて少しは小悪事もしたのは確かだが、パスポートを調べて見抜ける悪事があるのだろうかと、少々不安になった。やっと若い係官が顔を上げ、笑顔で「ショウシュウで働いているのか」と聞く。「はい」と警戒しながら答えると、「何という会社だ」と身元調べ。いよいよ緊張して「○○大学です。」と、嘘をつく余裕もない。係官は「ああ、あの大学か。実は僕もショウシュウ出身だ」と、親しげな笑顔で言う。
なんだ、そうだったのか。私は入国拒否されるのかと、気が気ではなかったのだが。

4.「私も日本語専攻です」という女性
 厦門空港からショウシュウまではバスで1時間。しばらく待合室で待っていると、小型バスがやってきた。何しろ大荷物だ。大、中のふたつのスーツケースを転がし、コンピューターが入った重いリュックを背中に、大きな買い物バックを肩にかけている。バスの近くまでは空港のカートが使えたが、バスの乗り口のそばでカートから降ろす。どうして乗せようかと立ち止まってぐずぐずしていると、ちょっと前からしきりに私を気にしていた女性が手伝って重い荷物を全部バスに乗せてくれた。車中で日本語で話しかけてくれ、「30年ぐらい前に大学で日本語を専攻した。あなたの大学でも同級生が教えている」とのことだった。バスを降りたとき、連絡先を聞こうとしたら、知り合いらしい人と話していたのでできなかったのが、残念だ。

5.タクシーの運ちゃん
 バス停からはタクシーを拾うしかない。中国語しか通じないタクシーに乗るのは苦手で、普段なら4キロぐらいなら歩くのだが、今日ばかりは仕方がない。手を挙げていたら、一台近づいてきた。

 運転席から私の大荷物は見えるはずなのに、トランクの鍵を開けただけで、運転手は車からでてこない。仕方がない。26キロの荷物も自力で引き上げてトランクに積んだ。後部座席に乗ろうとすると、助手席に乗れと手で合図する。それでは、背中にリュックをしょったまま、大きな買い物バックを膝に乗せておかなければならない。とても窮屈だ。だから後ろに乗って、荷物を座席に下ろしたかったのだが、運ちゃんは知らん顔で発車させる。

 大学の門に着いて降りるときにも、リュックがあちこちに引っかかって苦労しているのに知らん顔。もちろん、トランクの26キロの大スーツケースと、少し軽いが私には十分重い中スーツケースを下ろすのも手伝ってはくれない。私の存在など眼中にないという様子。頭にくるやつだ。


一日でいろいろな人に会った。いろいろなことが起こるだろう中国での生活がまた始まる。




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