ランチ90分勝負

■柿安　三尺三寸箸

・ランチバイキング（90分）　1800円


先日、伊勢丹へ行った際「市場小路」でランチを食べたが、
実はこの「三尺三寸箸」とどちらに行こうか迷っていたのだ。

その時は惜しくも“選外”となった「三尺三寸箸」だが、
「伊勢丹に、すっごい美味しいバイキングの店があるんだって！」
と、ご近所のＦさんが猛プッシュしているのを聞き、
辛抱たまらんようになり、母と妹を再度召集。

口コミに弱いというか、情報に踊らされやすいというか、
マネキンの着ている服を買ってしまいがちというか・・・

しかしこの日はあいにくの雨。ベビーカーで駅まで行けず、
抱っこひもで出かけ、伊勢丹でベビーカーをレンタルする。

抱っこひもで遠出は初めてなので不安もあるけれど、
ビリーよ、天候がいつもフェアでいてくれるとは限らないのだ！
天候が悪い時にも出かけられるよう、鍛錬を積まねばならんのだ！！

さて、席に案内されて母と妹が料理を取りに行く。
私は荷物番（ビリー含む）をしつつ、経営について考える。

ランチに90分は長くないだろうか？60分あれば満腹になるぞ。
店側も、90分だと2回転しかできないが、60分だと3回転できる。
だったら、時間を短くしてその分安くしてくんないかなぁ。

えーと、60分ではせわしない印象を与えるため、70分に設定して、
90分1800円の現行を、70分1600円に変更したとすると、

1800円×100席×2回転＝360000円（現行）
1600円×100席×3回転＝480000円（変更後）

な、なんと、客側は200円もお得になったのに、
店側は約133％の売り上げアップが見込めるじゃないか！

次の経営会議には、ぜひこの改善案を提出し、
課長からお褒めの言葉を頂戴しようとほくそ笑む。架空だけど。

そこへ「ふにゃ～ふにゃ～」という声がして、われに返る。
おおいかん。坊ちゃんがおかんむりだ。
与作を歌いつつ「トントントン～」で背中をたたくも効果ゼロ。

徐々に大きくなる泣き声（ていうか鳴き声）にひやひやする。
うう、人の目が・・・ん？気にならないよ！？
開店直後のバイキング。周りの人はそれどころではない。
ビリーの声はスルーして、料理の選択と取り分けに没頭している。

しかし、これでは私が食べられん！戻ってきた母と妹に、
「寝かしてくる！」と言い残し、授乳室へダッシュ。

大丈夫。ここで30分出遅れたとしても60分残っている。
焦るな。焦れば寝かしつけに時間がかかる。
避難の心得と同じく「急いでゆっくり」だ・・・
自分に言い聞かせ、20分後「一丁上がり」のビリーと共に無事帰還。

ははははは。乳の前にはビリーなど赤子同然だ！
ていうか、リアル赤子だったヨ☆

それにしても、バイキングって楽しいなぁ♪
母と妹の帰りを「遅ぇよ！！」と思いつつ待っていたが、そりゃ迷うわ。
和・洋・中、デザート、ドリンク・・・手の込んだ料理がずらりと並ぶ。
内容も、黒米や豆乳などヘルシー素材がふんだんに使われている。

そして美味しい！！
「健康的」が「味」に比例するとは思わなかったよ！

最初は「90分もビリーがじっとしてるかな」という不安があり、
案の定じっとしてなかったわけだが、
逆に90分もあると、何かあっても対応できるのだと分かった。

すんません課長！
やっぱり90分制での運営をお願いします！！