弱虫・格闘嫌いのための       武道のすすめ

気が弱く、争いが嫌いだけど、何故か武道に興味がある人への体験メッセージ。

無意識の技についての考察

2015年01月02日 | 日記
前回の文章とも関係するのですが、
最近、武術は無意識に技が出るのが大切だと思うのです。
技術的に言うと、
意識して出す技より、無意識に、反射的に出る技の方が早く、
気配を感じさせない分、相手が受けにくいということになると思います。
しかし、弱虫・格闘嫌いの人にとっては、別な意味があると思うのです。
よく護身術は、実際には役に立たないという見解を聞きます。
確かに、その通りと思える節があります。
毎日、格闘の練習をしている強者ならいざ知らず、
気が弱く、体力のない弱虫にとって、
単に覚えただけの護身術は、実際には役に立たないでしょう。
他人事でなく、小生自身においても、
格闘で、全く勝てる自信はありません。
ただ、前回の話しのような体験や、
家庭で何かの拍子に、かみさんに手足が当たったりした時に、
以前に比べて、かなり痛がることから、
無意識の技の片鱗を感じるのです。
弱虫にとって、自由組手や乱取りで、強さを自覚しようとするのは、
あまり意味のないことだと思いすし、実用的でもないと思います。
それよりも、決して争いはしないと決心して、
ひたすら技を磨いていくところに、
本当に必要な時に、必要な対応ができると信じた方が良いと思います。
ただし、武術の技が直接使えるかは、わからないと思っていた方が良いでしよう。
でも、落ち着いていれば、最良の行動が取れると思います。
それは、日常生活全般に役に立つと思います。

衆を和す武道

2015年01月01日 | 日記
ナイハンチ初段、8400回を越しました。
以前は、1日3回でも大変でしたが、
最近は、1日10回はできるようになりました。
昨日、こんなことがありました。
仕事を終えて、家に帰ると、
かみさんと娘がケンカしていました。
あまりその状況に振り回されないようにして、
できるだけ笑顔でかみさんや娘と応対していると、
不思議に、かみさんと娘が仲良くなっていきました。
後で、かみさんが「お父さんがいないとダメだね。」と言ってきました。
そう言えば、先日、仕事の時に、
認知症のおばあちゃんを診た後で、
看護師の方が「先生が話すと落ち着くね。」と言っていました。
これが、松村宗棍の武の七徳にある「衆を和す」ということか、と思いました。
小生の考えている武道とは、
こんな風に、相手の争いの心やイジメる心を無くしていくものです。
これでは、格闘技にはなりませんが、
気の弱い弱虫が、社会で生きていくには大切なものだと思うのです。
ひいては、世界から争いを無くして、
戦争の無い平和な社会を作るのに役立つのではないかと思うのです。