元既修ロースクール生の日記

他学部出身社会人がロースクール既修者に。日々のナキワライ♪とその後

そうなんだぁ、ということ

2007-03-03 14:53:22 | 法律絡み

ひさしぶりにコメントしたくなった。むずむず、である。

パートナー婚解消訴訟としてHPを開いておられる深見友紀子さんである。
そこの訴訟に関する部分と、ノートブックという部分を拾い読みしただけ。
だから、思い込みとか,不正確な理解とかあるかもしれないけど。
でも、いやいや、ちょっと書きたくなってしまった。


前々から、なんとなくは知っていた。

なんかさぁ、長い期間パートナー関係にあったカップルが訴訟で争ってて、訴えた大学教授の女性のほうが負けたらしいよ。ずっと別居してて、スープの冷めない距離にいたんだって。ふ~ん。それって、結構、理想的っていうか、ある意味、憧れるスタイルだと思うけど。そうなんだ~。

っていうくらいの感じですが。
詳しく知りたいなぁと思ったこともあるけど,
どうしたらいいのかもよくわかんないし、
なんとなく、そのままに時が流れていました。
偶然ってすごいですね。ネットでめぐり合いました。


個人的には、どうして、この女性が訴えを起したのかが、とても不思議だった。
子どもがいることは知らなかったけど、これだけ長い期間、
パートナーとしての関係を築いてこられるのだから、
籍を入れようと思えば、入れられただろうと思ったし、
入れないことが<与えてくれる・もたらしうる>もろもろのことを、
一応は、認識した上で、籍を入れないという選択をしたのだろうと感じていた。
つまり、現在の婚姻制度という枠外での人生を選択したということ。

男性が、別れた後、わりとすぐに法律婚を選んでいるらしいということは、
彼なりに考え方や人生に求めるものが、変わったのかもしれないなぁと。
ただ、それは、この女性と男性が、ともに創ってきた日々が生み出した
男性のある一面といえ、こういうことは、人間関係にはつきもののことである。

わたしの疑問は、なぜ、この女性が裁判を起したのか、ということだった。
国家が制度として用意する婚姻制度の枠外で生きるも自由、
しかし,その結果として、国家がその制度に対して付与するものについて、
制度内にいる場合と同じようにはいかないのは、ある意味、自明である。


現在の制度やカップルのあり方に疑問を投げかけたかった
というようなことも耳にしてはいたけど。よくわからん。
疑問を投げかけるって、よくわからん。
政治家になるのは面倒だ、ということか?っていう感じだった。

でも、ネットで深見さんの書かれた記事を拝見すると,
やはり、疑問を投げかけたかったのだろうと思った。
やっぱり、我慢がならなかったのかもしれない。
ありきたりの見方で、一方的に,評価されたり、
ほめられ・けなされ・おだてられ・軽んじられ・諭され


でも、本当のことは、当人同士しかわからない。
その当人同士しかわからないことに対して、どう答えてくれるのか。
ワイドショーではない。
正義という原理を否定しきることのできない法が、どのような答えを返すのか?
そういうことに、真剣に<考え・向き合っている>人間が,
同じ社会に生きているということに対して、人は、どう考えるのか?

やっぱり、深見さんは、疑問を投げかけたかったのだろうと思った。