評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」
山崎元が原稿やTVでは伝えきれないホンネをタイムリーに書く、「王様の耳はロバの耳!」と叫ぶ穴のようなストレス解消ブログ。
ライブドア・堀江裁判のここまでに思うこと
夕方、たまたまTVをつけたら、NHKの「クローズアップ現代」で会計監査の話をやっていて、ライブドアの話題が出てきた。そういえば、堀江貴文氏の裁判は、どうなっているのか、と、ちょっと久しぶりに思い出した。
東京地裁では、堀江貴文氏の公判が、例の公判前整理手続きのおかげで、急ピッチで進んでおり、一つの山場と見られていた、ライブドアの元No2.だった宮内氏が証人に立つ、堀江被告との「対決」が終わった。
物的証拠の乏しい裁判なので、宮内氏が証人に立って、何を証言するかが注目されていたが、印象としては「検察の失敗」という感じの展開になった。
宮内証人は、検察のシナリオ通り、堀江被告が粉飾決算を指示したという印象を与えるような証言をしたが、反対尋問で、株式の売却代金を自分(たち)の会社に一部環流させていた事実を指摘され、これを認めざるを得なくなってしまった。(それにしても、この種の人たちは、妙にフェラーリが好きですね)
ところが、宮内氏は彼の裁判にあって、横領では起訴されていない。
この状況から容易に推測できるのは、
(1)検察は宮内被告の横領(粉飾よりも刑が重い)を知りつつ、
(2)しかし横領ではなく粉飾で起訴する代わりに、
(3)堀江被告の裁判で検察側に協力せよ、
という取引をもちかけたのではないか、ということだ。
飛躍のある推測と思われる方が居られるかも知れないが、朝日新聞「AERA」の大鹿靖明記者の著書「ヒルズ黙示録」には、宮内氏らが株式の売却益を私的に流用していたかどうかは確信が持てないとしながらも、宮内被告らが海外に作ったペーパーカンパニーへの資金の流れが指摘されている。検察がこの点を看過して、宮内氏の取り調べを行ったとは考えがたい。また、堀江被告の裁判で宮内氏が簡単に認めたように、調べていれば、この点を明らかにすることは、そう難しくはなかったはずだ。
もちろん、今後の展開を見なければならないが、今の段階での印象は、検察側の捜査プロセス全体の適切性に大きな疑問符が付くし、したがって、検察側はかなり苦戦しているのではないか、ということだ。堀江被告が、「無罪」あるいは「微罪」という可能性がかなり出てきたのではなかろうか。
もちろん、その場合には、検察は相当の批判に晒されることになるだろう。
但し、仮に、堀江被告が刑事裁判で無罪になったとしても(もちろん有罪だとしても)、以下の問題が残ることを忘れずにいたい。
(A)先ず、違法行為を指示したか否かはともかくとして、堀江社長が、決算数字を操作して赤字を黒字に見せかけて、投資家を偽ったこと。このセコイ、インチキの事実は消えない。正直に赤字を出して、あとは正々堂々と(?)大風呂敷でカバーすれば良かったではないか。
(B)刑事事件としては無罪でも、監督責任も含めて、堀江氏の民事的な責任は、相当に大きいにちがいない。当事者同士の問題だから、第三者がとやかく言うことではないかも知れないが、「損害賠償」はあり得るだろうし、覚悟すべきだろう。
(C)検察の捜査プロセスは、本当に良かったのか? 投資家に対する賠償があるべきだとすると、その請求の何割かは、検察に向けられるべきかも知れない。ペイントハウスの粉飾(ざっと100億円)は行政指導で済み、ライブドアは強制捜査でざっと6000億の時価総額が飛んだ。扱いは、公平なのか? また、方法は適切だったのか? 仮に「国策捜査」的な意思が働いていたとすると、検察は不遜というべきだろう。
何はともあれ、今後の展開を見守ることにしよう。それにしても、大鹿記者の「ヒルズ黙示録」は見事な取材だ。強制捜査から、ここまでの裁判にいたるまで、事実の大枠はほぼこの本で捉えられており、基本的にこの本の枠内で物事が進んでいる。これだけの事実を掴んでいるのだから、ノンフィクション関係の賞をあげてもいいのではなかろうか。
ところで、村上世彰氏も公判で「全面否認」の方針を固めたという。いったん罪を認めて、何らかの時間稼ぎをするつもりだったのか、真意は分からないが、こちらの方は、「全面否認」されると検察は少なくとも苦労しそうであり、彼が交渉カードを持っていたと見ることが出来る。
こちらでも苦戦するようになるとすると、東京地検はどうするのだろうか。
東京地裁では、堀江貴文氏の公判が、例の公判前整理手続きのおかげで、急ピッチで進んでおり、一つの山場と見られていた、ライブドアの元No2.だった宮内氏が証人に立つ、堀江被告との「対決」が終わった。
物的証拠の乏しい裁判なので、宮内氏が証人に立って、何を証言するかが注目されていたが、印象としては「検察の失敗」という感じの展開になった。
宮内証人は、検察のシナリオ通り、堀江被告が粉飾決算を指示したという印象を与えるような証言をしたが、反対尋問で、株式の売却代金を自分(たち)の会社に一部環流させていた事実を指摘され、これを認めざるを得なくなってしまった。(それにしても、この種の人たちは、妙にフェラーリが好きですね)
ところが、宮内氏は彼の裁判にあって、横領では起訴されていない。
この状況から容易に推測できるのは、
(1)検察は宮内被告の横領(粉飾よりも刑が重い)を知りつつ、
(2)しかし横領ではなく粉飾で起訴する代わりに、
(3)堀江被告の裁判で検察側に協力せよ、
という取引をもちかけたのではないか、ということだ。
飛躍のある推測と思われる方が居られるかも知れないが、朝日新聞「AERA」の大鹿靖明記者の著書「ヒルズ黙示録」には、宮内氏らが株式の売却益を私的に流用していたかどうかは確信が持てないとしながらも、宮内被告らが海外に作ったペーパーカンパニーへの資金の流れが指摘されている。検察がこの点を看過して、宮内氏の取り調べを行ったとは考えがたい。また、堀江被告の裁判で宮内氏が簡単に認めたように、調べていれば、この点を明らかにすることは、そう難しくはなかったはずだ。
もちろん、今後の展開を見なければならないが、今の段階での印象は、検察側の捜査プロセス全体の適切性に大きな疑問符が付くし、したがって、検察側はかなり苦戦しているのではないか、ということだ。堀江被告が、「無罪」あるいは「微罪」という可能性がかなり出てきたのではなかろうか。
もちろん、その場合には、検察は相当の批判に晒されることになるだろう。
但し、仮に、堀江被告が刑事裁判で無罪になったとしても(もちろん有罪だとしても)、以下の問題が残ることを忘れずにいたい。
(A)先ず、違法行為を指示したか否かはともかくとして、堀江社長が、決算数字を操作して赤字を黒字に見せかけて、投資家を偽ったこと。このセコイ、インチキの事実は消えない。正直に赤字を出して、あとは正々堂々と(?)大風呂敷でカバーすれば良かったではないか。
(B)刑事事件としては無罪でも、監督責任も含めて、堀江氏の民事的な責任は、相当に大きいにちがいない。当事者同士の問題だから、第三者がとやかく言うことではないかも知れないが、「損害賠償」はあり得るだろうし、覚悟すべきだろう。
(C)検察の捜査プロセスは、本当に良かったのか? 投資家に対する賠償があるべきだとすると、その請求の何割かは、検察に向けられるべきかも知れない。ペイントハウスの粉飾(ざっと100億円)は行政指導で済み、ライブドアは強制捜査でざっと6000億の時価総額が飛んだ。扱いは、公平なのか? また、方法は適切だったのか? 仮に「国策捜査」的な意思が働いていたとすると、検察は不遜というべきだろう。
何はともあれ、今後の展開を見守ることにしよう。それにしても、大鹿記者の「ヒルズ黙示録」は見事な取材だ。強制捜査から、ここまでの裁判にいたるまで、事実の大枠はほぼこの本で捉えられており、基本的にこの本の枠内で物事が進んでいる。これだけの事実を掴んでいるのだから、ノンフィクション関係の賞をあげてもいいのではなかろうか。
ところで、村上世彰氏も公判で「全面否認」の方針を固めたという。いったん罪を認めて、何らかの時間稼ぎをするつもりだったのか、真意は分からないが、こちらの方は、「全面否認」されると検察は少なくとも苦労しそうであり、彼が交渉カードを持っていたと見ることが出来る。
こちらでも苦戦するようになるとすると、東京地検はどうするのだろうか。
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« 山本モナさん... | 森山大道「昼... » |
専門家の間でも粉飾なのか粉飾でないのか
意見の分かれるところのようで、実際まだ裁判で法的に決着がついていません。
先日のクローズアップ現代は、劣勢にたたされた検察に対するNHKからのエールだったのでしょうか(笑)
あまりフェアな内容だとは思えませんでした。
検察は宮内、中村と明らかに取引をしているでしょう。 司法取引だと「真実を述べる代わりに罪を軽くする」ものらしいですが、今回の検察は横領背任を見逃すかわりに、偽証まがいのことをさせている疑いが濃く、そうだとしたら極めて悪質です。
なぜ検察はこのような大失態を演じているのか? 理解に苦しみます。
宮内らの犯罪を不問に付してまで、堀江を無理やりに有罪にもっていこうとしているように見えますが、なぜそこまでして堀江潰しをしたいのか、さっぱりわかりません。
ライブドアの海外をまたにかけた極めて複雑なスキームは実は宮内らの私的流用を堀江に知られないようにするためのスキームだったのではないかという疑いが濃くなっています。
検察はまず宮内らの罪を追及すべきでした。
それから、堀江が粉飾にかかわっていたのかどうか、確かな証拠があるのなら徹底追及すればよかった。
まあ、それができないから宮内ら小悪党と組むような姑息なやり方をしているのでしょうが。
今の検察には正々堂々とした正義など全く感じられませんね。最低です。
上場廃止に追い込んだ検察は正に国宝ですね。
確かに、今回の検察には、客観的な正義を第一に尊重しているような高潔さを感じないですね。そもそも、ライブドアを拝金主義と決めつけたあたりから、ズレはじめたような気がします。行動の意図は概ね善意なのでしょうが(と思いたい)、何か釈然としません。
>BYCさま
「国宝」とはインパクトのあるレトリックです!
株価の誤りがあったとした場合に、誰が、どうやって、それを正すのがいいか、という問題はなかなか難しい問題ですね。
私がライブドアに地検のメスが入ったときにかんじたのが、あ~、やっぱり目をつけられたんだな。株価を下げて株で損する人を増やしたいのだな。ということでした。
宮内氏らに司法取引のようなことまでしていたというのは、いったいどういうことだったのか。
ライブドア株を持っている人への世間の目は冷たいものだと思います。欲に目がくらんだから・・・特に株に対する大方の日本人の見方はギャンブルとたいして違いのないものとの認識しかないような気がします。ギャンブルですった人たちを救済する必要はないと。
今回のライブドアの上場廃止には株主の自己責任あるいは、責任転嫁がすごかったですね。りそなの株とライブドアの株との差は、紙一重だと思うのですが。一方はお咎めなし。一方は、市場が混乱すると早々に退場勧告。私には、良くわかりません。天下り先を確保できない会社はどうだっていいし、これで、景気を冷やしたらなお、良いということでしょうか。
ただ、堀江氏は、オジャマモンのように私も被害者です。といいたいのでしょうが、株主さんへの補償はお考えになったほうがよいのでは。と思います。山崎さんの仰るとおり、検察と半々で(ということは、税金で?)いくらかの補償を考えるということでしょうか。
ライブドア株についてですが、こんな株に騙されるな。的な本が出ているようですが(読んだことはありません。株本は山崎氏の本を読むだけで充分です)
自分だって、いつライブドアを買ったかもしれず、他人事じゃすまされない。と思います。こんな株に・・というのは、後だしじゃんけんみたいで、何とでも言えると思いますし、やっぱり、この世は孫悟空じゃありませんが、一歩外を出たら誘惑に満ちているということを肝に銘ずるしかありませんね。
今回は、たまたま自分は運が良くてひっかからなかった。としか言いようがありません。
さすがのホリエモンも、山本モナさんほど人気がないみたいで、ちょっと寂しく思っていたところなので、ホリエモンに代わって(?)ご来訪に感謝します。
それにしても、時価総額の減少分は、丸々株主の損なわけですから、上場企業の扱いは難しいですね。たとえば災害で「6000億円の被害」というと大変なことです。
検察も相当の覚悟をもって取り組むべき案件でした。
尚、ホリエモンについては、私は好みの問題としてあのキャラクターが「嫌い」ではありませんが、同時に「悪いこと」をしたのも事実だと思っています。
「悪いことをしたのも事実」とは、どういう意味ですか? 法的に有罪かどうかはまだ決着がついていませんが。
倫理、常識、慣習等に反していたから悪いと言う意味なのでしょうか。
法の隙をつく、グレーゾーンの綱渡りをして出し抜く。 ズルイと言えばズルイ行為でしょうが、新興企業が既得権益でがんじがらめの中を頭角を現して行くにはキレイごとばかりではなかなか難しいのではないか。
私に言わせれば「既得権益」の方がよほどずるく、害悪があります。 「法の隙をつく」も「既得権益にあぐらをかいてのうのうとしている」も、どっちもどっち。いい勝負なのではないか。
もっともあくまでグレーゾーンまで、法の範囲内でと言うことで、堀江被告が法を逸脱していたのなら、それ相応に裁かれなければならないでしょうね。
それにしてもライブドア事件は、何から何までおかしな事件です。
そもそもの粉飾も、大部分が合法なのか合法でないのか法的解釈が分かれるようなもので、まずしかるべき監督庁の指導があって当然だった。
わざわざマスコミをかき集めて、大騒ぎで特捜が強制捜査に踏み込んだが、結局堀江のかかわった物証はほとんど出てこず、とっておきの「切り札」の証人は横領の宮内、中村。
まあ、お笑いですよ。大笑いだ。
6000億吹っ飛んだんだから、お笑いでは済みませんがね。
堀江が万が一完全無罪になったとしても、検察は国家賠償など絶対にしないでしょう。
公務員は強いですから。(笑)
いや、そもそも国策捜査なので、堀江は微罪であっても、必ず有罪になるはず。
だから、やはり検察は国家賠償などおびえる必要な無いわけだ。
「やたら儲けているヤツ、生意気で目立っているヤツは国家権力を使って力ずくで潰すぞ。 大人しく額に汗してまじめに働くように。」
ライブドア、村上事件は国から、このような強力なメッセージを得たような気がします。
やれやれ、日本は素晴らしい国です。
つくづく夢がもてる国ですよ。(笑)
結局検察の見込みが甘かったのか、戦う相手(堀江に群がっていた人々)が強すぎて圧力がかかったのかは分かりませんが、ずるずるとトーンダウンして現在に至っています。今になってみると「あの混乱はなんだったの?」という感じですが目指したところはもっと高かったのではないでしょうか?現在の状況はあまりにお粗末ですが。。。
上が目指せなくなった後は「まじめに経営して蓄財した会社に横から手を突っ込んで食い物にする業態は放置しない」という基準になったのではないでしょうか。村上アウト、三木谷さんは未遂だからセーフというのも分かりやすい基準だと思います。
今回の騒動は制度の過渡期にあって「明確なルール違反でなければ何をしても良い」という拝金主義に傾きがちだった感覚を「一定のモラルも要求されるべきだ」という楔を打ち込んだ意味で検察は評価されてもいいと思います。ただ、裁判は明確なルール違反じゃないと罪に問いにくいですから、こんなグダグダな状況になってしまったのではないでしょうか?
モラル、モラルと言う前に抜け穴だらけの法をなぜもっときちんと整備しなかったのでしょうか?
抜け穴だらけにしておいた方が都合のいい人達が沢山いたと言う事なのではないですか。(苦笑
法は抜け穴、グレーゾーンだらけにしておいて、検察の胸先三寸で、「この会社はセーフ、この会社はアウト」と決めるのですかね。これからは。
アウトにされた会社は大変ですよ?
仮に後の裁判で無罪となっても、もう遅い。
アウトとされた時点で、社会的に抹殺されるわけですからね。
まさに検察ファッショじゃないか。
検察に睨まれないよう、戦々恐々としてたらリスクをとって果敢に攻める大胆な企業活動などできない。
まずルールを明確にすべきです。
モラル、道徳云々でアウト、セーフが決められたら大変ですよ。冗談じゃない。
人によってモラルや道徳の基準は相当異なるわけですからね。
いい・悪いの基準は法律的な白黒だけかというとそうでもないように思います。法律でしか良い悪いを考えないのは、思考として物足りないことですし、ひいては、法律そのものの良さ・悪さを判断する基盤を喪失してしまいます。
たとえば、経営者と株主・投資家の関係でいうと、そもそも会社に関して情報優位にある上場企業の経営者は、投資家に対して、なるべく誤解のない形で、親切に会社の実体を伝えることが、望ましいことであり、「いいこと」です。
そうせずに、決算数字を作ろうとする作業をすくなくとも「支持」(「指示」かどうかは、裁判的に微妙ですね)した堀江氏は、市場の倫理的には「悪い」という理解で全く問題ないでしょう
他にももっと悪い奴が居るぞ、というのは、気分的には重要なことであっても、堀江氏の行為自体の善悪には論理的に関係のないことです。
今の状況で推測できるように、あれが「国策捜査」だとすると、検察は「ひどく悪い」けれども、堀江氏も「結構悪かった」という理解をしておくのが正しいと思います。
堀江氏の「悪さ」は、今回の裁判と関係ない次元で、十分存在しています。
「検察の悪さ」(本当に悪いのかどうかは裁判の進行を見ないと分かりませんが)と、堀江氏の「悪さ」を分けて考えることが重要だ、というのが、今回、私の言いたかったことの一つです。
尚、公務員云々の部分については、KLCさんのご意見に賛成です。なんだか、嫌な感じですね。
>bobyさま
事実の問題としては、大枠として、「見込み捜査」の失敗ということなのでしょうね。微罪でもクロになれば、「我々は正しかった」と検察は主張するでしょうが、最早、世間の共感は得られないような気がします。
「モラル」については、私は、少し違う印象を持ちます。
検察は、法の公平な適用に専心してくれればいいのであって、「モラル」の確立に介入しようとするのは、行きすぎだと思います。
それに、拝金主義といっても、ライブドアと堀江氏は確かに成り上がり方のペースが速かったけれども、昔の企業経営者(特に税金を払わないように全力を傾けたような人)と、どっちが拝金主義的であるかというと、甲乙が付きがたい問題ではないでしょうか。それに、ルールさえ守れば、拝金主義自体は「悪い」訳ではないと思います。(「好き」ではありませんがね!)
>それに、ルールさえ守れば、拝金主義自体は「悪い」訳ではないと思います。(「好き」ではありませんがね!)
賛成です。私の言いたかったことはまさにそういうこと。 検察は「額に汗して」云々の倫理や道徳で動くのではなく、純粋に「公平な法の適用」を心がけるべき。
「公平な」と言うところが重要なのです。
法は見方によっては黒にも白にもなる場合は少なからずある。むやみに恣意的な運用はやめていただきたいと言うこと。
今の検察はまさに「俺たちが法なのだ。セーフかアウトかの判定は俺たちが決める。目をつけられないよう行儀よくしておけ。」とでも言いたげ場傲慢な態度です。
大いにシラケさせられる。 検察は驕り高ぶるのもいい加減にせよと。
堀江被告は、検察の宮内中村の横領を不問に付すことと引き換えに堀江不利な証言をさせたのは反社会的であると公訴棄却請求をしています。
同時に大鶴特捜部長他2名の検察官を証人喚問請求している。
大鶴特捜部長の証人喚問はぜひ実現させてほしい。
摩訶不思議なライブドア事件について大いに語ってほしい。
そもそもなぜライブドアをやったのか、捜査過程に問題はなかったのか、特になぜ宮内らの巨額の横領を見逃したのか(フェラーリ以外にも26億の堀江の知らない秘密口座があった)、大鶴さん本人の口から、国民に分かりやすいよう語ってもらいたいものである。
しかしおそらくは公訴棄却請求は却下され、大鶴らの証人喚問も実現せず、堀江は微罪で有罪。マスコミは「堀江有罪」を大騒ぎで書き立てるのでしょう。
私はライブドア事件では検察ともうひとつ、マスコミのあり方が非常に問われた事件だったと思う。
山崎さんは「堀江がクロでも検察は最早世間の共感は得られないような気がする」とおっしゃいますが、
堀江有罪ならマスコミは検察よりの記事を書きたて、恣意的な世論作りにまた励むでしょうよ。
ライブドア事件では検察の嘘リークを垂れ流す大マスコミの姿勢には大いに疑問でした。
検察とマスコミがここまで緊密に組んでるとはおどろきでした。まさに最強。
私達は、もしかすると恐ろしい国に住んでいるのかも知れませんね。
おっしゃるように、検察寄りの報道に励むマスコミに大いに問題有り、です。
しかも、恐ろしいのは、それが誰か力を持った黒幕の陰謀によってそうなっているわけではなくて、検察もマスコミも、個々の小さきサラリーマン達の利害が、布を織りなすようにしっかりと絡み合って、検察寄りの報道が出来上がっていることです。これを解きほぐすのは容易ではありません。
残念ながら、急には手の打ちようがないかも知れませんね。
今日、我々はマスコミ人をあまり尊敬していないだろうと思います。率直に言って、大手マスコミは、就職するにはいい会社ですが、ジャーナリズムとして良い仕事をしているようには見えません。
しかし、我々は、政治家をバカにしている間に政治の質を益々落とし、同じくバカにしている間に、ジャーナリズムの質も落としてしまったように思えます。
ですから、(4)に関しては必ずしも当てはまらないのではと思います。
報道で信頼出来るのは、読売新聞、PJ(LDニュース)、東京新聞だけです。読売は堀江大嫌いのはずですが、社会部司法担当が頑張っているようです。
日テレの今は無き番組・今日の出来事では、堀江の側近だった山崎羽田両氏や伊地知氏をちゃんと嫌味少なく(ゼロではないが)取材し報道しています。ただ日テレの他の報道番組では、元特捜部長を出して必ず有罪ですよと言わせたりしてますが。
他の報道機関は、大事な所を省いています。
『マスゴミは、「真実(の一部)を報道する所」ですが、「真実を全てを報道する所ではない」と思います。』
ですから、(A)に関しては必ずしも当てはまらないのではと思います。
報道で信頼出来るのは、読売新聞、PJ(LDニュース)、東京新聞だけです。読売は堀江大嫌いのはずですが、社会部司法担当が頑張っているようです。
日テレの今は無き番組・今日の出来事では、堀江の側近だった山崎羽田両氏や伊地知氏をちゃんと嫌味少なく(ゼロではないが)取材し報道しています。ただ日テレの他の報道番組では、元特捜部長を出して必ず有罪ですよと言わせたりしてますが。
他の報道機関は、大事な所を省いています。
『マスゴミは、「真実(の一部)を報道する所」ですが、「真実を全てを報道する所ではない」と思います。』
■検察が宮内や中村に法廷における偽証を強要したものの場合、
『宮内や中村は偽証の正犯、検察が共犯(教唆)になる。偽証教唆は10年以下の懲役。』
もっとも、法廷において偽証をしていた事を認めれば、罪は消えないが刑は免除される。
■『司法取引とは、「真実を」話す代わりに刑を減免すること』。
例えば、偽証罪に関しては真実を話す代りに、偽証の刑を減免するとある。
これが謂わゆる司法取引。
■一方、検察のやった事は、『特別背任を見逃す代りに法廷で「偽証を強要」する事』。
偽証は犯罪。検察は犯罪を教唆した事になる。犯罪の共犯である。
因みに、偽証罪は10年以下の懲役。
◆刑法
▼(偽証) 第169条 法律により宣誓した証人が虚偽の陳述をしたときは、3月以上10年以下の懲役に処する。
▼(自白による刑の減免) 第170条 前条の罪を犯した者が、その証言をした事件について、その裁判が確定する前又は懲戒処分が行われる前に自白したときは、その刑を減軽し、又は免除することができる。
何となく、返信しづらいハンドルネームですねぇ(笑)。
たぶんお感じのように、今回、検察には、かなりの無理があります。
とはいえ、市場の観点から言って、堀江氏は当時の経営者ですから、ベストの情報開示に責任を持つ必要があり、彼が、「数字を好都合に作った」或いは「好都合に数字を作ることを容認した」という事実は消えません。
彼を、過去まで含めて、全く悪くないクリーンな経済人として認めることは、決して出来ないことだ、という認識が重要です。他に、もっと悪い人が居ることも事実でしょうが、それも、関係のないことです。
この点を、「検察の良し悪しとは別に」(確かに、別の問題でしょう)きっちり認識することが、重要なのだと思います。
検察が悪いから、堀江氏がいい、という問題ではない、ということを分かって頂くわけには行きませんか?
悪い部分は、悪いと認めて、その上で再出発するほうが、堀江氏のためでもあると思いますし、彼には、再起のチャンスが豊富にあるはずだ、とも思います。
過去まで含めて、全く悪くないクリーンな経済人として認めることは、決して出来ないことだ、という認識が重要です。
山崎さんは「堀江氏が悪いのは事実」と繰り返し主張なさっていますが、具体的にどう悪いのか率直に言ってピンとこないのです。
山崎さんは「決算数字を作ろうとする作業をすくなくとも「支持」(「指示」かどうかは、裁判的に微妙ですね)した堀江氏は、市場の倫理的には「悪い」という理解で全く問題ないでしょう」との意見ですが、決算操作は合法の範囲内なら、大企業も含め少なからずの企業が行っていることですし、合法内の決算操作自体特に悪いことであるという認識は、私にはありません。
また今回の事件の決算操作=粉飾に関しては堀江氏は全面無罪を主張しており、裁判の結果を見てみないと法的にも当面はなんとも言えないと思います。
過去で問題となるのは100分割、時間外取引などの脱法的な行為ですが、これは取り合えず違法ではないですよね。 ではこれらの脱法行為が倫理、道徳的に国民のコンセンサスとして総スカンをくらうほどの「悪」であったかと言うと、例えば小泉政権が堀江氏をいわば「自民党の顔」として選挙に起用したように、特に竹中氏などは堀江氏を相当買っていたように見えたことから、堀江氏がことさら強調されるほどの「悪」であったとも思いにくいのです。
国民には脱法行為を繰り返す悪徳経営者と言うよりは、もっとプラスイメージの「清濁あわせ飲むタイプの経営者」のように写っていたのではないでしょうか。
山崎さんも、「ルールさえ守れば、拝金主義自体は「悪い」訳ではないと思います。(「好き」ではありませんがね!)」とも仰っていますよね。
これは「ルールさえ守れば何をしてもいい」という考え方には繋がらないのでしょうか? 私には同じように思えてしまうのですが。
ライブドアは特捜の強制捜査を受け、堀江氏個人のパソコン、携帯までありとあらゆるものを押収され徹底的に調査されました。
あそこま調べられたらホコリの出ない方が不思議なぐらいですが、堀江氏は結局起訴事実以外の違法行為は
全く無かったようです。
私などは「堀江氏は意外とクリーンだったのだな・・。」妙に関心したぐらいですね。(笑)
もちろん堀江氏が「クリーン、清廉潔白な経営者」だったとは夢にも思っていませんが、「悪辣な汚いことをしてきた経営者」と言う印象も持ちにくいのですが、いかがでしょうか、
こんにちは。たぶんKLCさんと私とで、事実に対する理解にちがいはないと思います。
私が「悪い」と思うのは、赤字を黒字に見せかけることで株価には多大な影響があったと思うからで、私の主なフィールドが資産運用だから、「悪い」と思うのかもしれません。特にライブドアの場合、多くの投資家を巻き込んでいるので、影響が大きかったということも言えます。市場から時価総額の形で富をふんだくる、ということを、手段として不正も使っている状態で許すことは出来ません。
また、「(他の)少なからずの企業」がやっていることというのも事実ですが、この事実は、堀江氏の善悪とは別個の問題として考えることが是非必要です。(もちろん、両方が悪い、行為としては両方駆逐すべきだ、というのが正しい見方です)
今回、「検察が悪かった」という意見が強化されると、これまでの反動で「堀江は悪くなかった」という見方が急に勢いづく可能性があり(論理的ではありませんが、世の中の気分はその程度のものです)、私の今回のエントリーはその予防注射の積もりです。
なお、私はLD社の100分割は実質的に株価操作として立件されてもおかしくないと思っています。
しかし刑事訴訟法を知ってる人には当たり前ながら、そもそも日本は国家訴追主義(起訴独占主義)を採っているから刑事訴追できるのは検察だけです。(告訴・告発は検察に訴追を促がす、ないしは親告罪での訴追要件に過ぎない)
それじゃあ検察が組織として犯罪を犯したらど~するんだ!ということですが、そういうことはあり得ないとするか、検察には犯罪行為能力がないと法論理的に開き直るか、検察一体の原則が働く前提と欠くとして悪事に関わった公務員個人の犯罪として分解するか、しかないでしょう。だから、勿論民事責任は問い得ます(国家賠償法)が、検察自体を起訴するのは不可能ではないでしょうか。(もっとも検察の起訴裁量権の濫用というか、起訴すべきなのにしない場合には検察審査会とか付審判請求とかがありますが、ここでは全く別問題。)
そこで問題は検察による偽証教唆云々ではなく、やはり宮内等の業務上横領ないしは特別背任?などを飲んで(不起訴処分にして)、軽微な旧証券取引法でホリエモンを起訴することが、旧来の運用の“相場”に照らして『不当な起訴処分』として『公訴権濫用』にあたるか、でしょう。この程度では過去の判例の基準に照らせば(最判53.10、チッソ事件の最判55.12)全然無理(不当が起訴にあたらない)だろうと思います。旧証取法《現、金融商品取引法、〈略して“金取法”というのがピッタリなんですがこれでは消費者保護という立法趣旨に反するイメージなので略するときは“金商法”と呼ぶように、と指導されます≫
に詳しくないですが、これはど真ん中の金融法令なので元々全ての行為態様を水も漏らさず網羅的に法令に書き込むのはドダイ無理な法令ですから、どうしてもグレーな行為態様というのが出てきてしまいます。そういう意味で、市場自身の自主規制というか自浄能力とかが期待できないなら検察が直にデバッテきて、起訴裁量権を背景に起訴するのも全然違法とはいえないでしょう。検察は司法制度の一部であると同時に行政機関でもあるユニーク・微妙なところですから(IT長者へのヤッカミ云々はさて置き)、今後の金融行政の適正化のためにみせしめを披露するという政策的運用も十分あり得るのではないでしょうか。
自分はホリエモンの登場時には絶対ロクでもないヤツとの印象をもってましたが(特に立候補時には最高潮に)、起訴さてれた時は、検察はやり過ぎだろうと思いました。ただ自分も偉そうなことをいうつもりはないです。同じアホなら踊りゃな損損ということで、捜査入るほぼ一週間まえまでライブドア株持ってましたから。(オンザエッジ時代から何度かジョビングしていた。)逃げることができたのはツキでしかない。
いずれにしても、他の会社も多少の『粉飾決算』はいくらでもしている、というのはそれ自体事実としても、この事件について起訴化について不当というのは無理だと思います。銀行行政につぃてのToo big too failとは訳が違うでしょう。
宜しくお願いします。
livedoorは宮内さんらを横領の件で告訴しないんですかね?
検察側の同時のビジョンはかなり壊れましたね。宮内さんらの「堀江が指示した」っという証言内容も曖昧ですし、弁護側がもっと深く追求すると黙っちゃうし・・。
いつもながら、緻密な論考をありがとうございます。法的な観点から、検察が不当に起訴した、とは言い切れないだろう、ということですね。これは、たぶん、そういうことだろうと思います。もしも、そんな主張が可能なら、堀江氏と弁護側は訴えたでしょうし。
では、社会常識や倫理の中でどうか、という問題になりますし、この点こそ、しっかり議論される(感情的にでなく)必要があるのだと思います。
>いく様
上記のような観点から考えると、今回の東京地検の捜査と起訴は、無理があって(起訴に)、乱暴だったし(ライブドアの株主その他に)、公平(例えば、宮内氏、堀江氏の扱いが。或いは、ライブドアとペイントはうすを較べて)でなかった、ということが言えそうですね。
今回の東京地検の行動について大問題に発展する可能性・・ありますかね。
法律的に厳密な議論は、私には分からないのですが、検察を本格的に悪者にするような流れにはならないのではないかと予想します。
小泉→安倍、と政権が移って、安倍政権では小泉的な「改革」を全否定は出来ないけれども、旧勢力やある種のやっかみを持つ人たち、それに官界などから見て、ライブドア的な人々は「行き過ぎだった」として、駆逐したい気分があるのではないかと思います。
一種のガス抜きとして、堀江氏、村上氏などが叩かれる気分は維持されるように思います。(もちろん、これは、良い悪いを抜きにした、単なる「予想」です)
ラサール出身のボクちゃんが、どうして堀江なんかよりも金がないんだ?という僻みだろう。
堀江は勝訴したら、大鶴を民事で訴えればいい。だいたい粉飾だけならSECが動けばいいだけではないか?
国策捜査なのかなんなのかよくわかりませんが
日歯連、ライブドア事件、村上事件・・
マスコミ使ってのメチャクチャな世論捜査が目にあまる。 マスコミもなさけなすぎ。
今日は熊谷が検察側証人として証言したが、
自白を翻し「架空売り上げでは堀江は粉飾の認識はなかった」と証言。
また熊谷は検察に「最後に「思う」とつければ嘘にはならない。裁判で問題ない」と言われたとも証言。
検察の捜査方法への不満を述べた。
検察のやり方は問題ありすぎですね。
大鶴は何を考えているのでしょうね。
検察側は「あなたの取調べ調書では「堀江被告は架空を認識していたと思う」とある」と質問を行ったが、
熊谷被告は「「思う」をつければ証拠にならないと検事さんに言われたから言っただけ」と反論した。
http://www.news24.jp/69205.html
ライブドア裁判、お笑い劇場になってきました。
検察もバカにされたものですね(笑)
宮内さんの横領疑惑が浮上したことが「検察の失敗」であり、司法取引があったかのように表現し、そのため「検察が苦戦」して、「堀江被告が無罪あるいは微罪という可能性がかなり出てきた」と結論づけていますが、これはあまりに早計で、論理が飛躍しすぎです。
堀江被告の裁判の現状は、弁護側が検察立証のほころびや矛盾をいくつか突いてはいますが、証人はそろって堀江被告の犯行をおおむね認めており、普通に見れば堀江被告が圧倒的に不利な状況ですよ。多くの起訴事実の中で、その一部が無罪となる可能性はあっても、完全無罪となる可能性は極めて低い。山崎さんともあろう一流の評論家が、門外漢の分野について「無罪あるいは微罪という可能性がかなり出てきた」などと軽率に書かれたのをみて、少々ガッカリしています。
宮内被告のフェラーリをめぐる裏金“横領”の件は、堀江被告の起訴事実とは直接関係がないので、検察の捜査の違法性を突く材料としては弱いですね。裁判所は判決文にフェラーリのことなんて1行も触れなくても、堀江被告を有罪にすることができるのですから。
“横領”が立件されなかったことを「司法取引だ」と騒ぐ声も多いようですが、立件見送りの理由は、主犯格の野口さんが死んで立証が難しくなり、横領を主犯なしで立件する意義も薄いからじゃないですか? 捜査経済から考えても妥当でしょう。そういう常識的な評価が聞かれないことが不思議です。
ついでに言うと、過去にも外野から「司法取引」と揶揄された裁判はいくつもありますが、証人自身が「司法取引だった」とでも言わない限り、被告に有利に働くことはありません。
宮内被告らの“横領”がそんなに酷い犯罪なら、ホリエモンなり高井弁護士なりライブドアなり山崎さんが刑事告訴すればいい。だれも告訴しないところをみると、所詮は一連の事件の中で刺身のつま程度の出来事だということでしょう。
山崎さんは「検察寄りの報道に励むマスコミに大いに問題有り」とおっしゃいますが、ご自身がホリエモン擁護論者(弁護士、AERA大鹿記者ら)による一部マスコミ記事に引っ張られすぎです。否認裁判で雑誌などを利用して検察の悪口を声高に叫ぶのは、弁護士の常套手段です。雑誌記者は検察への取材が難しいので、弁護士からの情報だけで記事を書く傾向があります。その当たりを十分に割り引いて論じるべきではないでしょうか?
確かに大鹿記者の著作は面白かったけれど、彼はライブドアとフジテレビが争った際にライブドアを一方的に応援する記事を垂れ流し続け、その貢献でライブドア幹部に食い込んだ、いわばライブドアの身内のような存在です。そうした経緯やライブドアべったりの立ち位置を抜きにして、あたかも中立公平な報道のように評価するのはいかがなものかと思います。
ちなみに村上被告の裁判ですが、捜査段階で容疑を全面的に認め、公判で否認するという戦術は、そう簡単に通用するものではないですよ。捜査中の暴力など特別な事情がない限り、裁判所は初期の供述調書を重視するものです。「捜査で自供、公判で否認」という不誠実な態度で簡単に無罪を勝ち取れるなら、犯罪者は誰だってそうしますよね。
大鶴氏については、かつての「額に汗する人」が云々という話から、ある種の正義感があるようだけど、大丈夫なのかな、という印象を持っていました。彼の動機の大きな部分は「正義」だと思うのですが、これでいいのか、と考えると、やっぱり釈然としません。
>みみずく様
ご教示ありがとうございます。確かに、私は、刑事司法ばかりでなく、司法全体について、理解が乏しいのだろうと思います。
ただ、「無罪又は微罪の可能性大」というのは予断が過ぎるとしても、事件の捜査プロセスが適切だったのか、という点については、問題を残していると思います。堀江氏が裁判で有罪なら、検察は全てOKというものではないとも思います。
大鹿記者については、直接お会いしたときに、いくらか取材源に近すぎるかな、という気はしたのですが、ここまでのところ、大筋として彼の取材の範囲内でストーリーが進んでいる点は、なかなか大した物だったと思います。個人であれだけ取材するのは立派です。彼が「取材した内容」は評価できると私は思っています。
メディアは、事件の当初は検察情報をほとんど垂れ流すし、情報が取りにくくなると、今度は弁護士の情報を書く傾向があります。これらを、それぞれ、どのくらい割り引くのかは難しい問題ですが、(1)検察の捜査プロセスはたぶん適切ではなかった、しかし、(2)有罪・無罪いずれでも堀江氏が投資家を欺いた事実は消えない、(1)(2)を共に見るべきだ、というのが、このエントリーを書いた私の意図です(1が言われつつあった時なので、力点は、やや2にありましたが)。
尚、村上氏の件については、供述の文言を知りませんが、例の会見を見る限り、事実の経緯については大筋を認めていますが、「インサイダーの認識を持ちながらやっちゃった」とは言っていませんね。後から争う余地を残しながら自供した、という印象を持つのですが、どんなものでしょうか。
もちろん、私は、堀江氏も村上氏も、無罪になるといいとも有罪なるといいとも思っていません。
それにしても日本版SECは昆布茶でもすすりながら株価スクリーン眺める以外に毎日なにしてるんでしょうか?今回だってSECがな~んにもやらないから検察がでばって来たのではないでしょうか?SECにだって強制捜査権があるんですからやろうと思えばできたし、むしろ市場の問題なんでそのほうが守備範囲からしても適当だったはずです。もっともSECのだらしなさは金融庁のだらしなさとも言えるでしょう。大手街金に天下りさせる度胸あるなら(またはそれを放っておく不作為の度胸があるなら)、株価操作する怪しい会社の強制捜査権でもやってもらいたいものです。日々マーケットを見ていると(翌日発表の内容みると)インサイダーだったとしか思えない値動きは沢山あります。SECは『委員会』の名前はついてますが所謂『独立行政委員会』ではありませんから、人事院とか公正取引委員会などのような独立性はなくて、実質的には金融庁の内部部局に近いです。金融庁が能無しなので検察が仕方なく出てきたといっても、当らずといえども遠からずではないでしょうか?
霞ヶ関の嫉妬とか僻みとか、話として面白いですがそのレベルでは検察は痛くも痒くもなく、むしろ笑ってますよ、きっと。検察批判をする以上は本腰を入れないとダメです(笑)。確かにブログでどう本腰入れるんだ!というのはありますがブログといえども決してバカにできません。
山崎様の意見にちょっとガッカリという方がいらっしゃいますが正論だと思いますが、ただ山崎様はそこまでホリエモンを擁護しておられないとも思いますが。
確かに「検察批判をする以上は本腰を入れないとダメです」ということなのでしょうね。顔を洗って、法律が分かるようになるわけではないのですが、顔を洗って、反省します。
今のところ、事実認識として、「検察も、堀江氏も、悪い」という点に変更はないのですが、検察については、悪いと思うなら、批判というレベルまで踏み込むことが望ましいですね。
ブログをやっていると、多少、手間は掛かりますが、このようなご指摘を受けることが出来るのが、私としては、大きなメリットです。
経済犯罪はたいてい、たくさんの不正行為がグレーゾーンからクロまで連鎖し、捜査当局がすべてを解明して訴追することは困難です。どこまで訴追するかは検察の裁量に委ねられており、検察は事件を大きな枠組みで俯瞰して、より本質的な部分を立件しようとするものです。
今回の“横領”は、もともとライブドアが不正で得た金であり、主犯格は死んでいるし、ライブドア社には被害者意識がないようだし、金額も宮内&中村分は(野口氏の分と比べて)多額ではないし、返済すれば被害は回復される。やや特殊な事情にあります。その上、宮内氏らに否認されれば、立証は意外に難しいでしょう(主犯は死んでいるし、犯意もあいまい)。つまり、もともと訴追できたかどうかわからない案件なので、訴追しなかったことを理由に「捜査プロセスはたぶん適切でなかった」と批判するのは、やはり早計だと思います。無理に立件する方が不適切かも知れませんし。
不適切といえば、新井将敬代議士の利益供与事件の捜査はもっと無理筋だったようですね。代議士が要求したかどうかはグレーゾーンで、検察が事実を歪曲した調書を作ったため証券会社幹部が精神を病んだ…とも伝え聞いています。結局、新井氏は自殺し、主犯不在の欠席裁判で証券会社側だけ断罪されました。検察ファッショというなら、こっちの方がよほど怖いですよね。
それと比べると、今回のライブドア事件は、難しい構図をうまく解明しており、堀江被告の否認裁判でも関係者の証言の核心はほとんどぶれていません。検察はもっと評価されていいのでは? 捜査がおかしいと見える人は、大鹿記者の記事などを通じて弁護側のエキセントリックな主張(特捜部長を出せとか)に感化されたか、もともとライブドアや堀江氏のファンだったのだろうと思います。
村上氏については、検察が捜査を早期に終結して保釈した時点で、有罪に持ち込むのに十分な証拠(調書)が揃っているはずです。今後、村上氏が供述の細部や解釈を変更する程度では、裁判所の理解は得られません。インサイダーではなかったと証明できる弁護側証人など、よほどの隠し球が出ない限り、無罪とするのは厳しいと思います。
今後も山崎さんのブログを楽しみにしております。
ご教示ありがとうございます。「検察はもっと評価されてもいいのでは」というご意見が新鮮に聞こえる、というのは、なんだか妙な案配ですが、確かに、検察批判は堀江ファンでなくとも耳に心地よく響くものなので、ムードに流されないことが重要ですね。裁判の展開を、楽しみに待ちましょう。
村上裁判も予断を持たずに、経過を見ていきたいと思いますが、彼がインサイダーで立件されるなら(11月の「話を聞いた」段階で重要事実が成立していれば)、かなり多くの人が引っ掛かりそうですね。それは、それで、日本の株式市場を鍛えるためには必要なプロセスなのかも知れません。
カネか命かと言えば、命にきまっとる。
堀江さん、あなたは表に出てこないほうがいい。頭剃って仏門に帰依する気がないなら、それは仕方がない。けれど、野口さん死んだでしょ。再チャレンジなどというのは、のんきに過ぎますぞ。
作業員さん
週間ポストによれば、野口さんはライブドアとは関係の無い仕事のトラブルで、7億の金をなんとなしなければならない事態巻き込まれていたらしいですよ。
かなり追い詰められたいたようです。
ライブドアの投資事業組合を使った複雑なスキームを考え出したのは野口さん。そのスキームで
宮内から1億五千万のヤミ報酬を得ていた。
野口は7億の穴を埋めるのに、ライブドアを利用したのではないか、週間ポストはそうともとれる論調でした。
野口さんの死の原因はまさに、野口さん自身が抱えるトラブルににあったのではないのか。
野口さんも、出来れば生きているとよかったのに。いろいろ問題はあったとしても、たかだかお金の問題だったのに・・。
一方、堀江氏の今後と、野口氏の悲劇とを関連づける必要は、無いと思います。
勝谷さんだったと思いますが、野口さんの死について、関係するという組の名前まであげてテレビで発言しておられました。が、テレビ局はそれにピーを入れているし、場の空気は笑いに満ちていました。私は、みんな頭がおかしいのだと思います。人の生き死には、その程度のものでしょうか。ジャーナリストきどりの人間の発言を削除するということが、切る方も切られる方も分かっていないのではないでしょうか。切るなら、関連する部分を流さない、発言するなら、ジャーナリストとして発言に自己責任を負うべき、と私は考えます。堀江さんの今後はどうあれ、野口さんについて知っていることがある、あるいは知りたいと思っているのなら、命を投げ出して堀江自身が真相を解明するという手もあるでしょう。
もちろん、今後は自由です。もしもホリエモンが私の子供だったら、勝谷に組の名前を聞いてさらし巻いてかちこんでこい、と言います。
発言の削除を、する方も・される方も気にしないというのは、感じが良くないですね。勝谷氏は、テレビに慣れておられるのでしょうから、打ち合わせの段階で、どの程度まで踏み込めるか決めるべきでしょう。何となく失言しちゃいましたが、僕は事情通ですよ、というような伝え方は嫌な感じですね。
堀江氏のテレビ出演は、テレビ局側が放っておかないのだろうと思いますが(村上は数字にならないが、堀江は数字になる。数字=視聴率)、そこでどう判断するかで、人物としての堀江氏に対する評価には、かなり大きく響きそうですね。
こんにちは。
もちろん法律論はたいせつですし、裁判の展開に興味はあるのですが、今回は、それとは別に残る問題点について述べておきたいと思いました。
裁判の結論が出ると、どちらか一方が、良かった・悪かった、という話になりそうですが、私は、堀江氏、検察双方に問題があったと思っています。
また15億の架空取引の方は、熊谷証言によれは堀江は当初は違法性の認識なし。
後で、監査人に架空性を指摘されて熊谷が調査したところ期ずれ、架空性の疑いのある取引が判明し
堀江に報告。熊谷によれば堀江は少なくとも「期ずれ」に関しては認識していたはずだと主張しています。ただ「架空売り上げ」の方を堀江が知っていたとは明言していません。
もし堀江被告が今回の50億の粉飾事件で、15億の粉飾の「期ずれ」の部分だけ、認識だけしていたのなら
常識的に考えてどのくらいの罪になるのでしょうか。
「期ずれ」は粉飾ではなく不適切な会計処理との
ことですし、また最初から計画主導したわけでなく後で報告によって知ったようなので、私の感覚では微罪な感じですがどうでしょうか。
毎日新聞が紙面で指摘して、地検を怒らせたと聞きましたが、ペイントハウスは100億円の粉飾なのに行政指導止まりで、ライブドアは50億円で起訴という辺りからして、公平とは思えません。
まあ、期ズレでも、粉飾でも、良くないものは良くないので、地検の起訴が「不当だ」、というのは言い過ぎなのでしょうが、地検のバランス感覚は「変だ」というくらいのことは、おおっぴらに言ってもいいのではないでしょうか。
>作業員さま
ライブドアの宮内氏が、今の時点でどう思っているのか興味が湧きます。傍目には、自分の罪を認め、堀江氏の裁判では検察に協力して、自分の罪を軽く済ませようとしたように見えるのですが、果たして、そうだったのか、また、それは上手く行ったと思っているのか。
法律的な善悪をひとまず棚上げしての話ですが、今回の関係者の中で一番「男を下げた」のは、堀江氏を売って、横領まで後からバレた、宮内氏ではないのかと思いますが、どんなものでしょうか。
堀江氏に対する感情は複雑だったのでしょうし、妻子もいることだから、ご本人には、いろんな思いがあったのでしょうが、今後、彼と組んで仕事をしたい、と思う人は現れにくいと思います。
振り返ってみると、村上世彰氏の役割は独特でしたね。そもそも彼が居なければ、一連の事件や大ニュースの幾つかは、存在しなかった可能性が高いですね。
ペイントハウスは、債務免除益100億円の計上時期がおかしいと金融庁に指摘されました。つまり全額が「期ずれ」かどうかの解釈の問題に過ぎず、架空売り上げ計上のような悪質性の高い粉飾ではありません。動機をみても、債務超過では上場廃止になりそうなので、何とか自説を主張して回避しようとしているのが実態のようです。
一方、ライブドアは、自社株売却益の計上とか架空売上計上とか、やってはいけない詐欺的な手法を積み重ねて50億円を粉飾したと立件されました。動機をみても、拝金主義や時価総額主義に基づく「株価吊り上げ」が目的だったようです。ホリエモンは、赤字だと「リリースできない」と怒り、黒字だと「いいじゃん」と喜んだとか。いかにも稚拙ですね。しかも、この「50億円黒字見通し」を喧伝してプロ野球参入を図り、一気に事業を拡大しようとしていたのだから悪質です。
例えて言うなら、税法の解釈の相違による100億円の申告漏れと、課税逃れのため所得を隠蔽した50億円の脱税のようなもの。前者が行政処分で済み、後者が刑事事件になるのは当然です。
山崎さんは、ライブドア寄りの大鹿記者らが一方的に唱える「粉飾50億円微罪説」にまだ引きずられていますが、罪の重さは金額の多寡だけでは計れません。確かにライブドアの粉飾額はカネボウや破綻銀行よりはるかに小さいですが、赤字決算を経常利益率17%の超優良企業に見せかける荒唐無稽な粉飾で株価を吊り上げたのですよ。こんな手法が通用してもいいのですか? やはり悪質極まりないです。「女は金についてくる」とうそぶいたり、不正で得た金でフェラーリを買ったり…邪悪な欲望を満たすために株式市場を食い物にした犯行の全体像を認識するべきです。
あなたのおっしゃってることは悪意に満ちた検察側の勝手な言い分をそのまま鵜呑みにしているのにすぎませんが?
まあライブドアがよほど嫌いなのは伝わってきますね。(苦笑
一貫したご意見のご教示、ありがとうございます。私がブログをやっている大きな理由の一つは、このような自分では思いつきにくいご意見を頂きたいということにあるので、大いに感謝しています。
ペイントハウスとライブドアの関係については、仰るように、粉飾の悪質性は、確かに、金額だけで判断できるものではないと思います。
特に、これまでにあまり主張されていないことですが、業績そのものよりも、時価総額(即ちマーケットの参加者)に与えた影響の大きさという点を考えると、ライブドアの方が「影響が大きい」という立論は可能でしょう。
ただし、経常利益の額よりも、時価総額に与えた影響の方が重大だ、という価値判断の基準は、判例などで客観的に確定したものではないと思いますし、「ライブドアはアウト」という判断に関しては、検察の大きな裁量が働いた、ということは言えるのではないかと思います。
この点の適切性については、意見が分かれるところだろうと思います。一つの有力な可能性として、堀江氏も悪いけれども、検察のやり方も適切ではなかった、ということはあり得ると思います。(まあ、後半の推移を眺めましょう)
尚、「女は金に・・・」といったホリエモンの発言(←阿呆だなあ、と思いますが)や、フェラーリ(←何となく下品な感じがしますが)という部分は、罪そのもの重さには一切関係ないでしょうし、たかだか検察ごときが、その良し悪しを根拠に、世間に対して主張を行うべきものとは思えません。
但し、すべてが今回の容疑になっているわけではありませんが、粉飾も含めて、「株式市場を食い物にした」という点で、堀江氏は「ワル」だった、と私は思っています。
堀江の「裸の王様」振りが鮮明になってきています。
よく検察は堀江主導のストーリーを描けたなと、今では正直驚きを禁じ得ません。
山崎さんは「検察も悪いが、堀江も悪い」と喧嘩両成敗のようなことをおっしゃいますが、少し違和感を感じます。
しょせん堀江は一民間人にすぎない。影響力など知れてる。
対する検察はまさに強大な権力、力をもった集団なんですよ。いい加減に権力をふりまわされちゃたまったものではない。
検察も「悪い」など絶対許されない。まさに常に正しく正義であってもらわねば国民は困るんです。
ライブドア事件で証明されたように、検察が動けば民間の会社なんか簡単に吹っ飛び、株式市場に多大な打撃を与え非常に多くの人が傷つきました。
強大な権力をもっているからこそ、検察はその力の行使には慎重であらねばならないのに。
今だに「堀江主導」のデタラメに拘る検察はなんなのですか?
宮内の横領に目をつぶってまでもなぜ強引に堀江を主犯にしたてあげたかったのかさっぱりわかりません。
いや、強引どころか「でっち上げ」の領域にすら入ってきているような・・。
検察はまさに堀江個人をターゲットにして総力をあげて潰そうとした、にしかみえない。
強制捜査で膨大な資料、証拠を手にしていながら、なぜ検察はこんな出鱈目なストーリーを描けたのか?
なぜこんなヒドイ裁判になってしまったのか?
検察は説明義務があると思いますね。
ライブドア問題に関しては、率直に言って、人によって色々な意見や感じ方があります。ただ、ご指摘のように、検察の今回の行動には、かなりの無理があった、と私も思いますし、「説明責任」(彼らは税金で喰わせているわけだから)がある、というのも、その通りだと私も思います。
ジャーナリスト(サラリーマン)は、どうも検察には抵抗できないようなので、国会あたりで、検察の捜査方針について、問いただすことが必要かも知れませんね。
一点、補足すると、私の意見は、「喧嘩両成敗」とは異なります。
喧嘩(捜査&裁判)それ自体とは、別に、堀江氏には、悪い点があった(株式市場から見て)ということは主張しておきたいと思います。「喧嘩」自体が悪いのだから、両成敗だ、というのとは、ちがいます。
刑事事件的にセーフだから、堀江氏は悪くないのだ、という見方には、私は賛成しません。
彼は、大きな時価総額に対して責任を負っていたはずであり、100分割による株価操作も含めて、「株式市場から糾弾・排斥されても(永遠にと言うわけではありませんが)仕方がない人物」であろうとは思います。
このことは、検察がどの程度、悪いか・悪くないか、ということとは、まったく関係ありません。
こんにちは。
「堀江貴文回顧録 ~ライブドアと我が半生~」なんて本が出ると、売れそうですね!
ただ、佐藤優氏の文才と較べられると、堀江氏や村上氏は分が悪いかも知れません。
個人的には、「しゃべり」ではなくて、文章で勝負する場合の村上氏に興味が湧きますが、商業的には、村上氏の本はあまり売れないかも知れないな、と思います。彼の「自説」に、本、一冊分付き合うのは大変そうです。
こんにちは。
村上サンは面白い人なのでしょうね。自分を飾らずに客体化することが出来れば、良いエッセイを書けそうな感じがしますね。
私は、仕事柄もあって、もっと文章が上手くなりたいものだと思っていますが、なるべく正確に思ったことを伝える、というだけで、精一杯で、「効果的に」というところまで辿り着きません。まあ、先は長いので、気長に練習します。
「おかねの・・・・」タイトルを付けてくれたのは、ダイヤモンド社の編集者さんでした。
一つ心残りなのは、匿名で原稿を書いていた時代に、いつもタイトルは雑誌の編集部が付けるので、文章のタイトルを付けるセンスがすっかり退化してしまったことです。昔は、タイトルを付けるのがもっと楽しかったし、得意だったように思うのですが、近年は、なかなかいいタイトルが思いつきません。
刑事裁判では被告側が無罪を立証するのではなく、
検察側が被告の有罪を立証する責任があります。
それと、堀江氏不利とは言い切れないと思います。
検察側は物証を殆ど持たず宮内中村の証言が頼り。
しかし、彼らの証言は信憑性に乏しいものばかり。
刑事裁判での堀江氏無罪は可能性ありと思います。
しかし民事裁判では堀江氏不利でしょうね。
側近の不祥事を見抜けなかったガバナンス的問題で。
これは堀江氏も猛省が必要です。
脳の本は、何冊か面白そうなものを仕入れました。なかなか読む時間が作れないのですが、そのうちに、またご紹介します。
>アンチコミュニストさま
私の素朴な印象は今回お書きになられている通りですが、大鹿記者の近著「ヒルズ黙示録最終章」を見ると、刑事で全くシロというわけにも行かない感じでしょうか。幸い、結論が早く出る裁判のようですから、推移を見守りましょう。それにしても、最近報道される内容(堀江氏の発言)を見ていると、なんだか馬鹿馬鹿しくなってきますね。
高い弁護士のコントロールも効かなくなって暴走してるんでしょうかね(笑)
相変わらず怖いもの知らずというか、蛮勇というか・・ホリエモンはある意味やはり面白い人物ではありますね。
それにしても検察はCEOとは何かとか、社長業とはとか
そんな質問ばかりしてなんなんでしょうかね。
なぜもっと犯罪の核心にせまる尋問をしないのだろうか。
それを読むとそれほど奔放な感じの受け答えでもないような気がします。
暴走って感じでは全然なかったかな。
検察は貸し株についての尋問を時間切れギリギリにしたようですが、相手に反論する余地、考える時間をを与えない作戦だったんでしょうかね。
でも、貸し株についての報道はあまりされていないですね。ということは結局たいしたニュースではなかったということなのでしょうか。
犯罪に関わる核心部分をストンと訊いてしまうのではなしに、堀江被告の人格的「印象」に関わる部分で時間を費やす、というのは、あまり「いい感じ」の展開ではありませんね。私が裁判官なら、検察に対する「心証」を悪くしそうですが、どんなものなのでしょうか。
また、仮に重要問題について、考える時間を与えないことを目的に、時間ぎりぎりに質問する、というような事情だとすれば、検察は困っているのかも知れません。
とはいえ、私は、裁判というものを経験したことがないので、優劣については、勘が働きません。
今のところは、時間を追うごとに、下らなくなっているな、という印象だけです。
それにしても、堀江被告や経営陣を恨むにしても、検察を恨むにしても、ライブドアの株を持っていて損をした人にとっては、この「くだらなさ」は堪らないでしょうね。
「くだらない」というか「拍子抜けする」と言うか
・・。 思わず「で?ホリエモンは何の罪に問われてるんだっけ?」と言いたくなるような裁判ですね。
反対尋問があと2回ありますが、これから検察はびっくりするような隠し玉でも出してくれるんでしょうか。
これでホリエモンを追い込める決定的な何かを出せなかったら、さすがにガックリきますが。
ライブドア株で大損した人はもちろんこの「くだらなさ」は堪らないでしょうが、新興全体がボロボロで大損した人多いですからねえ。ライブドアの株主だけじゃなく「堀江裁判、なんだこの展開は・・」と思ってる投資家は多いのでは。
海外の市場は調子がいいのに、日経がダメなのはライブドアショックの影響がいつまでもボディーブローのように効いているというアナリストもいますが、どう思われますか? たかが新興一企業のことで日本の株式市場全体がそんなにも長い間影響受けるものなのでしょうか。
ライブドアショックが今年の日本株に影響を与えたのは確かでしょうが、現在の日経平均・TOPIXの足踏みの主な原因とは思えません。
一方、新興市場の株価は、いつかは崩れる運命だったとは思うのですが、強制捜査による株価崩壊というのは、あまり気持ちの良いきっかけではありませんでしたね。
日経平均・TOPIXの低迷の主たる原因は、株価水準の問題と、そろそろ景気のピークが見えてきた(かも?)ということの影響ではないかと、私は、思っています。
景気のピークアウトといえば、アメリカも景気減速に入ってるのは明らかなのに連日の最高値更新です。
なんなんでしょうかね。
日本株も景気がピークアウトしてもアメリカを見習って上がってほしいものです。
ライブドアの話題からそれてしまいましたね。
失礼しました。
「・・・・影響を与えている可能性がある」ということなら、たいていのことが関連づけられそうですね。便利だから、私も使おうかな(笑)。
大型株は外人投資家が主力なので、個人の気分は、要因というよりも、現在、「雰囲気」的なものでしょう。
アメリカ株の高値更新は、(1)これまで上がっていなかったこと、(2)景気のダウンを先取りするペースで長期金利が下がっていること、を受けたものだと思います。原油がWTIで55ドル近辺まで下がってきたのも物価上昇を緩和するので好材料ですね。マクロ的にも、政策金利に引き下げの余地があり、まずまず粘りが利く、という感じも安心感につながっています。
日本株は現状近辺がほぼフェアバリューなので、後は、今下期の決算予想が期待値から下ブレするかどうか、という感じではないでしょうか。
春頃にどこかの雑誌か新聞に答えた私の年末見通しは16500円(日経平均)だったのですが、これは、「決算(予想)は期待よりも少し上ブレする」が前提でしたから、1000円くらい下に外れるのはやむを得ません。但し、1000円、2000円は誤差の範囲ですね。
検察の反対尋問はこの間の公判で終了したみたいですね。
結局検察はコレといった証拠を全く示せなかったのには、正直驚きました。
メールの一部だけ取り上げて悪い印象を与えようと
画策したようですが、堀江氏の辛らつな反撃にあって激怒してしまうありさま。
これはいかに検察側に有罪の決め手となる物証ががないか示すエピソードだと思いますね。
ところで24日の公判で会計士が前面無罪に転じました。
その公判で慶大教授が「(粉飾を問われている)自社株売却益売り上げ計上は当時ガイドラインがなかったため会計士の責任を問うことには異論がある。」
と弁護側の主張にそった証言をしました。
堀江公判では同じ慶大教授は自社株売却益売り上げ計上は不適切な会計処理であると(違法とは言い切らなかったところがまた微妙なのですが)証言してましたが・・。
自社株売却益売り上げ計上は不適切な会計処理だが、
当時はガイドラインがなかったから会計士の責任は
問えない?
これはどうい意味になるのでしょうかね。
会計士の責任が問えないのなら、宮内や堀江の責任も
問えないということになるのでしょうか?
社長が会計士より深い知識がないとダメと言うのなら
専門家のチェックなど不要になってしまいますよね。