山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

制作の仕事(2)

2018-01-10 11:44:00 | ブラジル企画2018(準備2)
Yumesajiki project in Brazil
memo 制作の仕事(2) 脚本

ブラジル移民をテーマにした「万華鏡〜百年物語」は座長 坂本真里が担当する。彼女は劇団の代表であると同時に劇では主演を務めることになるだろう。
制作の仕事からすると、ひとり何役も熟す。
集まっているメンバーの顔を思い浮かべながら時空を超えて「物語」は血となり肉となるか。最終的には役者である。
それが劇の醍醐味であり、歴史学術論文とは趣が異なる。

ブラジル サンパウロ州プロミッソン市は7月22日に市制百周年の式典を予定している。
私たちが渡航するのは10月の予定だ。熊本県主催のブラジルツアーとの日程に合わせようという試み。
1918年に移民の父 上塚周平(熊本市南区城南町出身)はこの地に第1植民として日本から移民し共同体を作る。
植民地!…契約移民ということからブラジルの労働力不足を補うための植民だった。
植民地といえば侵略や強奪のイメージがあって抵抗感もあった。概念は一面的ではない。
アジアと南米の違いに気づく。これは大きな問題。
1908年からの移民の歴史を知ると、夢や希望を打ち砕かれた悲劇もあった。…国内的にも棄民なる差別感情も生まれる。

逆境はドラマチックになる。これは浅はかな芝居屋の損得勘定か?…私たちはブラジルという異国の日系社会から学べることが大いにあると考えて劇作りに取り組むのです。
制作の視点、脚本の視点は「学び」で括る。

次元が違うだろうか?
日本では在日外国人への差別が根強い。島国根性特有の閉鎖的排外主義か?
異民族集合国家のブラジルではどうだろうか?

あれこれと思いを巡らせながら、制作の仕事を分業と協業で進める。
つづく。

制作の仕事(1)

2018-01-10 00:47:19 | ブラジル企画2018(準備2)
Yumesajiki project in Brazil
memo 制作の仕事(1)

予算は8桁に及ぶ資金集めを具体的に進めなければならない。うっかり空論が飛び交う。夢と現実の境界線が見えなくなることもある。これでは動けない。協力者も動きようがなくなる。
ブラジル公演の価値観を高める。理解者を募る。
当面は奔走しよう。

何故、ブラジルか?これは共通して問われる。
今や国際的にナショナリズムが横行し、○○ファーストの時代になった。おらが村…。
反面、グローバリズムや国際化も叫ばれる。
いずれにしても、歴史の糸は絡み合っている。
その糸を手繰り寄せ、共同体・植民をテーマに物語を構築する。そして物語は解体される。
なんちゃって難解に見えるが、演劇はタイムトラベルでもある。

プロミッソン市百年の意味とは?日本人によるブラジル移民の意味にも繋がると思う。
つづく。