乙女の靴音

    
    〜 一歩・二歩・山歩 〜

  
          

四国八十八ヶ所巡礼 ~修行の道場~(24-30番)

2013-06-10 | 四国巡礼
6/4(火)宿坊の朝は早い

太平洋を眼下に室戸岬の海岸線を望む観音堂で
6時から朝の勤行
全員で読経のあと
~~明星の出でぬる方の東寺 暗き迷いはなどかあらまじ~~
ご詠歌の朗々と響く美しい声にうっとり.....
その後、住職による
弘法大師を表す梵字について法話があり



朝食後、境内に移動して参拝となる



第24番札所 最御崎寺(ほつみさきじ)

唐から帰国した 弘法大師(空海)が嵯峨天皇の勅命を受けて
開いたという歴史のあるお寺

お大師様が悟りを開かれた場所には
空海の七不思議
くわずいも、鐘石、観音窟(一夜建立の岩屋)、明星石、目洗いの池、ねじれ岩
多くの伝説が語り継がれている



鐘楼堂





冥土まで届くといわれる鐘石を叩くと
カーン!カーン!と鐘の音が



出立のとき
きれいどころのお見送りです『お世話になりました』



室戸スカイラインから



今朝も紺碧に輝く空と海



車中より室戸岬に立つ明治維新の勤王の志士
中岡慎太郎像をちらり



その先に「御厨人窟」日本における真言密教の聖地といわれ
約1200年前の平安時代
青年時代の大師が悟りを開いたといわれる洞窟



ここから見える空と海に感銘を受け



“空海”と名乗るようになった



第25番札所 津照寺(しんしょうじ)

別名「舵取り地蔵」
海上安全と火難除けに霊験を伝える



修行の道場は
108段の急な石段を上がって本堂



第26番札所 金剛頂寺(こんごうちょうじ)



こぶだらけの椿はがんのイメージ



ふくよかな大師像



他の団体ツアーのお経は流れるように
声が大きく調子が揃っていて心地よいが
我々は声が小さくバラバラ、とても40名の音量とは思えない
心の中で唱えているようだ?



道の駅田野駅屋で一服しましょう!と先達さん



安芸郡安田町唐浜には



第27番札所 神峯寺(こうのみねじ)

三菱財閥を築いた岩崎弥太郎の母が
20km離れた家から急な坂道を21日間日参し
息子の出世を祈願したという話が伝わる
弥太郎の故郷である

寺は荘厳な雰囲気で庭園が美しく整備され眺望も素晴らしい



真っ赤な仁王様



本堂への石段の手前に霊水「神峯の水」
力水をもらって長い石段を上がり



優しくゆっくりと鐘をつく



行基菩薩が十一面観音像を刻んで安置し別当寺とした



お釈迦さまの足跡に礼拝



こちらの方は?



土佐湾の美しい海岸線がどこまでも続く
香南市夜須の素晴らしい海



土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線
夜須駅?



さて、本日の昼食は香南市野市町『かとり』
地野菜を中心に品数豊富でとても美味しい
久々満足のランチにみなさん満腹

お遍路宿も併設しているこのレストラン
心地よいもてなしは惜しみなく
別れの挨拶も合掌で見送られ、ちょっと感動...

第28番札所 大日寺(だいにちじ)

行基作の大日如来座像は中四国で最大級



ここもかなり上ります



第29番札所 国分寺(こくぶんじ)

南国市国分、近くに紀貫之邸跡
天平年間に全国に建立された国分寺の一つ



全く関係ないようですが
お酒をやめたい方はお参りしましょう



第30番札所 善楽寺(ぜんらくじ)

土佐一の宮、土佐神社の別当寺として建立された寺



今回最後のお経は滑らかに軽やかに、、、



金剛杖も忘れないように



隣接する土佐神社を通過
高知ICから途中、温泉休憩し松山観光港で乗船
早朝の小倉港より帰路となる



回を重ねるごとに見えて来た遍路人間模様
いろんな人生に出会い
様々な動機で遍路に出る深い思いが多い中

物見遊山で参加しているのは少し後ろめたい思いだが
一期一会、未知なるものとの出会いに感謝し

新たな自分探しの旅人となろう。。。

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四国八十八ヶ所巡礼 ~発心の道場~(20-23番)

2013-06-07 | 四国巡礼
6/2(日)早くも四回目

前回と同様の行程で
3日、早朝5時過ぎ松山観光港からバスドライブ約5時間
ところは徳島県勝浦郡勝浦町生名

第20番札所 鶴林寺からスタート

標高570m、歩き遍路には阿波、最大級の難所
バス遍路も上り坂を歩き出すと



清々しい佇まいの山門から
参道の苔の光に導かれ



寺伝に出てくる地蔵尊を守護していた雌雄の白鶴



阿吽のお鶴さんに合掌し
参拝の感謝を.....

ここでは希望者には鶴の御朱印を押してもらえる



那賀川という清流沿から



第21番札所 太龍寺

阿南市加茂谷龍山の山麓から「太龍寺ロープウェイ」で10分の空中散歩
川を越え、山を越え、標高 600mの山寺へ



大師が19歳のときに山岳修行した場所「捨心ヶ岳」の岩上に注目
「求聞持修行大師像」が高野山の方角に向かって鎮座



境内には古刹の霊気が漂い



大伽藍の壮大なスケールは『西の高野』と称され



老杉の並木が天空にそびえる



瑞々しい青葉に



絵のように花香る



納経所の横に竜の天井絵が睨み
古のときが流れる



下山のロープウェイに揺られ
那賀川の流れを真下に急降下して
鷲の里観光物産センターで昼食後



第22番札所 平等寺

すべての衆生を平等に救済するために寺名となり
厄よけ寺と知られ
開運の井戸の霊水は鏡の井戸と呼ばれ万病に効くとか、、、



手水場では紫陽花の水中花に和む



23番札所 薬王寺

厄除根本御祈願所で全国的に有名なお寺



男坂・女坂は「厄除け坂」でもあり
一段ごとにお賽銭を置いて厄落としを願うようだ



瑜祇塔まで61段の「還暦厄坂」を一気に駆け上って
厄払い?



遠く日和佐の海と城が望まれ
好天の兆しに心踊る



ここで「発心の道場」阿波二十三ヶ寺を打ち終え
歩き遍路を見送ると



いよいよ、修行の道場へ約78キロのドライブとなる
日和佐の大浜海岸は海ガメの産卵地
高知県入りの前に途中にある
別格霊場第4番の鯖大使本坊に参拝



鯖にまつわる霊験が伝わり
鯖を3年間絶ってご祈念すると願い事が叶い病気が治り
幸福になれるという
いつしか人々に鯖大師と呼ばれている



今回もツアーの方々から食べきれないほどの
沢山のお接待を頂いたが
ここでも「野根まんぢう」が配られた

このあとは室戸岬への国道55号線を南下
約、78kの道程は歩き遍路と同じコースとなり
ひたすら歩くだけの修行の道場が続く
数人の姿があり車窓からエールを送る一方
遍路本来の姿に羨ましくもあった...

眼前に迫るマリンブルーの太平洋に歓声を上げ



室戸阿南海岸国定公園のエリアを
ゴルファー尾崎兄弟の出身地である宍喰町を経て
東洋町へ
美しい白浜海岸の
生見サーフィンビーチはサーフスポット
波に乗るサファーの群れが飛び跳ねる



果てしなく続く青い海と空
室戸海洋深層水アクア・ファームを過ぎ
室戸岬からの雄大な絶景に迫りながら
岬山頂部の本日の宿坊、四国霊場24番札所の最御崎寺に向け
高度を上げると到着



まず、金剛杖の先を洗い清め(水の中に浸けてはならない)タオルで拭き
合掌して宝号を上げ、お礼の言葉を述べて行を終える 17:40

部屋割りは四人部屋を二名でゆったり
早速、お風呂を済ませ
18:30夕食だが、指定時間前に既に開始されていて
唖然としながらビールで乾杯!
土佐の名物である鰹のタタキ、皿鉢料理など地元の食材が
ふんだんに並んで普通の旅館と変らない



ときの過ぎ行くままに会話を楽しんだら早めの就寝


          おやすみなさい。。。合掌




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阿蘇カルデラスーパーマラソン レポ

2013-06-02 | 日記
6/1(土)阿蘇カルデラ外輪山をぐるっと一周

火の神の里を走ろう!

阿蘇市、南小国町、小国町、産山村、高森町、南阿蘇村、西原村を
駆け抜けます....









5:00 南阿蘇村総合福祉温泉センター『ウィナス』スタート
阿蘇市総合センターゴール

高森の清栄山入り口の23k地点で応援
ここから3kは100kコース最大の上り坂
『ガンバレ、ガンバッテ、ガンバ!』
皆さんまだまだ元気、マイペースで頑張っています

前半は曇空、ランナーにとっては最適なコンディションと
思われたが後半は強雨に体力を奪われる鉄人レースとなった

自分の限界に挑戦したウルトラランナー

結果は・・・
出走:1,622名・91%、完走:1,311名・81%
雄大な阿蘇の大地を駆け抜けました『おめでとう!』
お疲れさまでした。。。




先日、世界農業遺産にも認定され
次世代に継承すべき重要な農林水産業や生物多様性
農業景観を有する阿蘇地域

元気な『世界の阿蘇、熊本の阿蘇』
今後の動向に注目です。。。



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