しねまき ~月刊シネマ鑑賞記~

毎月、劇場で見たすべての映画の記録です。

2005年8月の感想記

2005-09-04 | しねま感想記(終了)
劇場鑑賞本数 35本

アイランド
前半の無機質な管理空間の静かなミステリーとサスペンスから、中盤以降の外界のド派手なアクション。すでにいくたびも作られた手垢のついた素材ではあるが、逆にその予定調和がワクワクさせる。未来都市の映像・セットも申し分なし。

ふたりの5つの分かれ路
男女の出会いから別れを時間をさかのぼって描いていく作品。決して大きな事件が起こるわけではない。ほとんどたいしたことのない出来事や理由なき些細な言動が、2人の気持ちに僅かなズレを生じさせていく。劇的ではないのに見せてしまうF・オゾンの力量はさすが。