コンブの日記

山登り、旅、その他コンブが感じたことを綴った日記です!

旭岳

2005年08月06日 | 日記
北海道最高峰、大雪山旭岳。

ロープウェイが併設されており、観光客もかなり来る場所であるが、一度は登らなきゃ・・・。
ということで、早起きして、レゲエを聴きながらノリノリで美瑛に向かう。

登山口に着いたときには、既に人でごったがえしており、無料駐車場は満杯状態であった。
(どこに停めたかは、ナイショ。むろん、貧乏性がゆえ、有料駐車場には死んでも停めない)

修学旅行生がたむろする中を通過。
先生が、「あれが旭岳だぞ~~~」
思わず、生徒と一緒の方向を向いてしまう。
生徒は、「おおーーー!!」「でっけぇ~~~!!」「遠い!!」
と叫んでいた。
私も同じ気持ち。
生徒の一人が、
「ロープウェイ使わないで登る馬鹿なヤツっているのかな・・・。」と、つぶやく。
君たちの横にいますよ・・・、その馬鹿は・・・。

ちなみに、こんなに人がいっぱいいるのに、登山口から登ろうとしている人は、コンブただ一人であった。


登山道は、けっこうぬかるんでいた。

お花畑には、木道が敷かれている。
お花の保護のため、土の部分は歩いてはならない。

いいお天気で、誰もいないし、とってもさわやかな気分。
う~~ん、下からきてよかった。

と、思ったら、3人の若い男女がいて、元気よくあいさつしてくれた。
若い男女はすがすがしくて、よい。
今日のお天気のような、まぶしさがあるなあ~~~。


つづいて、沢が出てきた。
おばちゃん2人が、早くも昼食を食べている。
「あら~~~、一人??おばちゃんたちはお腹すくからもうお昼よ、ぎゃはははは!!!!」
すごいテンションだったので、すぐに退散したら、大声で呼び止められた。
「ちょっと!!あなた道間違えてるわよ!!!」
私は沢をそのまま登っていたのであった・・・。
おばちゃんたち、どうもありがとう。


ハイマツ帯を歩き、階段みたいなところを登りきると、ロープウェイの「姿見駅」付近で、すんごい人だかりであった・・・。
さっきまでの静けさは一体・・・。

姿見の池などを見学し、ガレ場を登り始めた。
人がいっぱいだが、道幅が広いので詰まることはない。
ただ、風がかなり強く、地獄谷からの噴煙をモロに吸い込み、頭くらくら。身体フラフラ。
軽装な(ってゆーか、普段着)観光客なども登っている。
けっこうカップルが多くて、ちょっとウザイ。いや、かなりウザイ。目に余るイチャイチャっぷり。
なるべく見ないようにしながら、一人黙々と歩く。


旭岳山頂には、ちょっとガスがかかっていたのだが、強烈な風によって、吹き飛ばされたり、またかかったり・・・。
雲の切れ間から見える青空が、青すぎて、吸い込まれそうになる。
子供の頃に見た、夏の強烈な青空がよみがえる。
成層圏でオゾンが、がんばっているのだ。
紫外線カットよろしく!!!

タンクトップだったコンブも、さすがにだんだん寒くなってきたので、シャツやジャンパーを着込む。

それにしても、本当に人多いなあ~~。
親子づれ、夫婦、外国人、など色々。
言葉も、北海道弁、関西弁、中国語、英語、ロシア語?など、さまざまである。

人多くてちょっと歩きづらかったが、頂上に着いた。

「うわーーーーー!!!!」

すごい歓声。

私も、一人だったが叫んでしまった。

頂上についたときに、ちょうど、ガスが晴れて、大雪の全貌が明らかになった。

すごい、これはすごい、しかし寒い、下界は、30度超えである。
ここは何度・・・?!?!
まあいいや、腹減った。
強風吹き荒れる中の昼食は、美味しかった・・・。


30分ほど頂上にいたが、寒いので、下山開始。

「コンニチハ・・・」

「・・・?!?!」
目の前に、すんごい胸の谷間が・・・!!!

なんと、外人の女性2人が、チューブトップ(さらしみたいなの1枚の服。肩丸出し)&超ミニスカ&サンダルで、ガレ場を登ってきていたのだ。
鼻はまっ赤になっていた。
私は、ジャンパー&軍手である・・・。
さすがだわ、外人さんは・・・。日本人には真似できない。

すれ違う人みんな、あっけにとられていた。
オジサンとかは、恥ずかしそう。
私は、胸にしか目がいかなかった。(顔は覚えていない)


下山していると、完全に晴れてきて、下界の美しい景色に大感動!!!

・・・が、ものっすごいめちゃくちゃ膝が痛い・・・。
痛くて、涙が出てきた。
なんじゃこりゃ。

仕方ないので、下りはロープウェイを利用することにした。
あっという間に駐車場に着いた。


今日は、ここのキャンプ場に泊まって、明日の朝、原始が原に行く予定だ。

今はまだ3時前・・・。それまで、ゆっくりしよう。

と、思って、ビジターセンターの座敷で、くつろいでいた。

すると、一人の若い男の子が入ってきて、地図を見ていたので、近づいてみた。
(断じて、ナンパ目的などではないっ!!!)

あ、外人の男の子じゃん!
目が合った瞬間、お互いニッコリ微笑み合う。
「どこから来たんですか?」と、日本語で話しかけてみた。
ちょっと間があったが、「ロス カラ キマシタ」と、返事が返ってきて、ほっとした。

そこから、トーク開始!

私はほとんど英語話せないし、彼も私が話す言葉を、一語一語電子辞書で調べている状態なので、なかなか会話が進まない。
ひとつの話をお互い理解するのに、めちゃめちゃ時間がかかるので、かなり大変だった。(英語もっと勉強しとけばよかった・・・)
彼の英語(日本語)を勘違いして理解している可能性もあるけど、彼について、わかったことは・・・

・名前は、スティーブ。23歳、医学生。
・今は、夏休みで、1ヶ月ほどの日本旅行。日本の山を登りまくっているらしい。
・今夜は、ユースホステルに泊まるらしい。
・好きな日本食は牛丼。
・生まれはアメリカだが、彼の両親はエルサルバドル(中米)出身らしい。
・彼は、何よりも、「勉強」が好きらしい・・・。

彼は、勉強熱心で、私の言った言葉を、ひとつひとつ全部メモっていた。
しかも、日本語で。
今、一番はまっているのは、漢字を書くことだという。
書道を、部屋の壁に飾るのが夢なんだって・・・。


私は、あることを思い出した。


そういえば、スケッチのセットを、車の中に置いてあるぞ・・・??
あの筆で、何か書いてあげよう。

すぐに車のところへ行き、スケッチセットを持ってきた。

ちょっと邪道だが、スケッチ用の筆で書道する。

「なんて書いてほしい?」と、聞くと、
「勉強」だという・・・。

紙に、でっかく「勉強」と、書いて渡すと、すっごく喜んでくれた。
とっても嬉しかった。

そして、一緒に写真を撮りたいと言うので、撮影大会をしたり、漢字をいっぱい教えたり、英語教わったりして過ごしていた。


ビジターセンターに、一人の金髪の女の子が入ってきた。
彼女は、スコットランド人で、26歳(私と同い年)で、明日旭岳に登るらしい。
スティーブと、英会話をしているが、何を話しているのか、全くわからない。
そして、彼女は日本語を全く話せないので、スティーブが通訳?してくれた。
彼女は、大雪山の地図を探しに、ここにきたんだって。
そして、今夜はキャンプ場に泊まるらしい。
「じゃあ、キャンプ場まで一緒に行こう!」と、言ったのだが、全く通じていないみたいだった・・・。
言葉の壁とは、分厚いのだなあ・・・。

そうこうしているうちに、ユースホステルの晩御飯の時間になってしまった。
要するに、私達のお別れの時間である。

「じゃ、スティーブ、明日山登り気をつけてね。」
というと、
「アリガトウゴザイマシタ」
と、深々と頭を下げてくれた。

たった、3時間ほどお喋りをしただけなのに、ずっと前から友達のような気分になってしまった。
旅は出会いと別れの繰り返し。
だが、私は一期一会なんぞ、くそ食らえだと思っている。
いつか、再会できることを信じて、私は、
「またね(SeeYou)」と、あいさつした。


それから、温泉に入り、キャンプ場でテントを張るころには、真っ暗になっていた。

3人のおじさんたちが宴会している横にテントを張ることにした。
「ここ、いいですか??」と聞くと、
「どうぞどうぞ!!」と、ハイテンションである。
「手伝いましょうか?」とか、「ランプ貸そうか?」とか、やたら親切だった。
小一時間、山の話で盛り上がったが、みなさん昨日は寝ないで山登ったらしいので、睡眠タイムとなった。
そばでは、高校生50人くらいが、大宴会していたが、私もよっぽど疲れていたらしく、横になった瞬間に寝た。

さあ、明日は原始が原だーーーーっ!!!

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