青少年なやみ相談室

相談室だより

平成29年3月 相談室だより

2017年02月28日 15時33分47秒 | vol91~100

春3月、今日の佳き日に・・・

  3月は旅立ちと別れの季節。様々な形の旅立ちと別れがそこかしこで繰り広げられる季節です。皆さんの中にも親しい方と離ればなれになってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。今はスマートフォンも普及して、誰でもどこでも気軽にコミュニケーションを取れる時代になったので、昔ほど別れに重みを感じることも少なくなったかもしれません。また、別れは悲しいばかりではありません。新たなスタートラインに立つことでもあります。もう少しで出会いの春も到来するのです。                          「別れは始まりのスタートライン」、何かが終わったら新しい何かが始まります。終わったところで止まるのではなく、新たなスタートが待っています。ほら、もう周りは動き出していますよ。

   今日の佳き日に旅立つあなたへ、そしてそれを見送るあなたへ、テレビ等でいつも元気に活躍中の松岡修造さんのメッセージを贈ります。                                                             

「後ろを見るな!前も見るな!今を見ろ!」                                         

 「一つの所に命を懸けなさい」僕は、小学校時代の先生にいただいた「一所懸命」という言葉が大好きです。今もこの言葉が僕の中心にあるから、何をするにも一所懸命。過去を振り返ると後悔したくなり、未来を考えると不安になる。だから今、この瞬間に全精力を傾けるのです。この一所懸命の積み重ねが、未来の自分をつくってくれる。僕はそう信じています。[日めくり]まいにち、修造!心を元気にする本気の応援メッセージより

  子ども達の卒業もこの時期。進級・進学と健やかな成長を体感できるのは素晴らしいことです。進学は喜ばしいことですが、同時に不安も付きまといます。不安があるのは親も子も同じだと思います。終わりの季節から始まりの季節へと移り変わるための準備もあるでしょう。親も子も慌てず春のように大らかな気持ちで一所懸命を積み重ね、未来の自分をつくっていきましょう。


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平成29年2月 相談室だより

2017年02月01日 08時56分17秒 | vol91~100

題 バス停にて

 

この相談室へ勤務する日は、たいてい8時少し過ぎのバスに乗ります。

乗車するそのバス停では、道路の先に岩手山が望めるので、晴れた日など朝の清々しさを感じられますが、一方、心が引っかかることが少しありました。

それは、そのバス停には毎回通勤と思われる決まった人たちがいつも並びますが、どなたとも会釈すら交わすことがないままでいたことです。

 

今の社会、特に都会では、とある団地やマンションのように治安の点から「あいさつ無用論」があったり、無関心なことは、むしろ心地良いことと言われたりもします。

 

けれど、ここは、自然に親しみ人との付き合いを大切にしたい地方都市、岩手、盛岡です。

私もあいさつは大事にしたいと思ってましたが、最初の声掛けの時を逸してしまったため、これまでなんとなくあいさつが出来ずにおり、バスを待つ無言でいる数分間がとても長く感じられていました。

 

二三日前のことです。

「おはようございます。」と若い女性が列に加わりました。その声をきっかけに、皆それぞれに答えたり、会釈をしたりと一気にその場が和みました。

そうそう、この空気感なのです。

 

自分がやれなかったことを省みて、今度こういう場に居合わせたら、思い切って声掛けしようと気持ちを新たにしたことはいうまでもありません。

 

そして、声を発したのが自分よりずっと若い女性だったことで、地域の未来を託すべき若い次世代への安心感と期待が大きく膨らんだ出来事でもありました。

 


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