東南アジア・ヴァーチャル・トラヴェル

空想旅行、つまり、旅行記や探検記、フィールド・ワーカーの本、歴史本、その他いろいろの感想・紹介・書評です。

蛭子能収,『くにとのつきあいかた』,思想の科学社,1991

2007-05-21 10:14:16 | 旅行記100冊レヴュー(予定)
月刊『思想の科学』1988年6月号からの連載、それに隔月刊『Soto』連載「コロッケパンいかがですか」を追加。
『思想の科学』のほうの連載は、終刊号まで続いたと記憶している。
当時、つまり1990年代終刊まぎわの『思想の科学』は、ポップ・カルチャーとフェミニズム、それに海外旅行の話が満載、アート・ディレクターが南伸坊だったんだから、すごい雑誌だった。

そんななか、雑誌の雰囲気にぴったりの蛭子さんの連載であった。
当時、わたしは知らなかったが、俳優、TVタレントとしての仕事も多く、そのテレビの仕事がらみの旅行も多かったようだ。
それに、ごぞんじのようにギャンブルの話。
それに、家族・親戚との旅行、シンガポールやチェジュ島への旅行、温泉地やカプセルホテルなど旅の話が続く。

やっと海外旅行ができる身分(というか、状況というか、収入というか)になった中年旅行者の感激にあふれる素直な旅行話が読めたコラムでありました。


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