「ちょい左」である。「九州工業大学記念講堂」のエントランスは正面から見て、左にずれている。道を挟んで向かい側には「事務棟/現資料館」が建つが、扇状の講堂の軸線がずれていて、完璧なシンメトリーではない。内部も1階はボイラー室、2階は映写室が右端に配置されている。この少しのずれが、良いのかもしれない。
内装はあまりお金をかけていないそうだが、ステージの背後に屋根と同じ山折谷折の壁面を設け、良い雰囲気だ。講堂であるからコンサートホールと違い窓が有るのだが、枠のデザインが風変わりである。この窓のデザインは事務棟まで統一されていた。座席の傾斜が比較的急で、ステージが低い。殆ど段差が無い。学校の講堂ならではの作りと言えよう。
勿論、扇状の屋根が最も特徴的である。竣工時よりも大きく育った松の木の中でよく映える建築である。
「九州工業大学記念講堂」
設計者:清家清 竣工:1959年 北九州市戸畑区仙水町1-1
DOCOMOMO115選選定建築
内装はあまりお金をかけていないそうだが、ステージの背後に屋根と同じ山折谷折の壁面を設け、良い雰囲気だ。講堂であるからコンサートホールと違い窓が有るのだが、枠のデザインが風変わりである。この窓のデザインは事務棟まで統一されていた。座席の傾斜が比較的急で、ステージが低い。殆ど段差が無い。学校の講堂ならではの作りと言えよう。
勿論、扇状の屋根が最も特徴的である。竣工時よりも大きく育った松の木の中でよく映える建築である。
「九州工業大学記念講堂」
設計者:清家清 竣工:1959年 北九州市戸畑区仙水町1-1
DOCOMOMO115選選定建築