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次期学習指導要領「授業構想の着眼点」――教科の見方・考え方の捉えは・・・――

2017-09-02 11:42:15 | 日記

  小学校理科「A物質とエネルギー」を例に挙げる。

  この内容は、物質的な見方・考え方、エネルギー的な見方・考え方を育てようとするものである。

  物質の状態や性質の変化に伴う現象やはたらきを追究して、物質の性質を理解するとともに、力・熱・光・電気・磁気など、やがてエネルギーとしてまとまる初歩的内容の考察を扱う。

  物質の性質やはたらきを調べるには、物質と物質を触れ合わせたり、物質に力を加えたり、熱したり、光をあてたり、電気を流したり、磁石で試したりなどして追究する。それを通して力・熱・光・電気・磁気などのエネルギーの性質やはたらきをも考察・理解する。

  物質的な見方・考え方とエネルギー的な見方・考え方とは互に深く関連している。そのことを下図に表している。

 

  物質の質的な見方を育てる事例を紹介する。物質である釘もクリップも磁石に吸いつけられるし、電気も通すので、同じような実質から作られていると推測できる。この実質を用語として「鉄」と名付けられていることを教える。

  子どもは形や用途から「はさみ」など物品名で知っているが、刃のところが磁石に付くことから鉄という物質を利用して作ったものであることも学んでいく。同様に座っている椅子の足も磁石に付くことから鉄であると理解する。

 

  物質である粘土・木片・空気・水・鉄・アルミ・食塩・塩酸・水酸化ナトリウム(主に小学校理科で使用する物)などは、色・形・大きさや重さがある。一定の実質をもった物質は形が変っても重さは保存されている。物質を調べるにはまず感覚、すなわち五感を通して調べるが、併せて、五感の延長としての道具・器具(虫眼鏡、デジタル秤、試験管など)の使用も学び、色々な場面での観察・実験で使用させることによって習熟する。

  また、物質同士や物質に力・熱・光・電気・磁気などのエネルギーをはたらかせたり、はたらかせる条件を変えて物質を変化させたりして調べるなど、ある範囲内での観察・実験を通して物質とエネルギー概念を認識していく。

  理科の見方・考え方は、「事物現象を捉えていく視点・捉えたものを思考するポイント(観点)」など、重点的・概念的に理解しておきたい。理科の見方・考え方の捉えの関係図を次に示している。

 

 


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