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シルクロード――庫爾勒編①

2009-10-28 12:02:58 | シルクロードの旅
その昔、天山南北往来街道の重要なポイントでもあったコルラ。市内のコルラ博物館や、郊外にある、昔の関所「鉄門関」などを見て回れば、かつてのシルクロードの雰囲気をあじわえる。

  古代この地は楼蘭・盤営からタクラマカン砂漠の中を行く道が北行して焉耆・トルファン盆地へ向かうものと、クチャ・アクス、さらにカシュガルへと至る西域に向かう分岐点として、古代シルクロード天山南北往来街道の重要なポイントでもあった。

  1907年にこの地を訪れた日野強少佐は、『伊犂紀行』の中でコルラの様子を次のように記している。

  「纒頭回民(回教徒)が多く、戸数2000、開都河は市街を貫流し、付近を灌漑す。水田、火田(一種の焼畑)また少ながらず。繁華の一市街をなせり。この地は羅布涅爾に通ずる順路の分岐点にして該路は辛うじて車輌を通ず」だが、そのコルラも、今では大きく様変わりした。南疆鉄道の終着駅として、また巴音郭蒙古自治州の州都として発展し、現在にいたっている。

  現在、コルラの人口は約30万人ほど。ウイグル族・漢族・回族らが混じり合って住む。州名にもあるモンゴル族は、かつては多く住んでいたものの、現在は天山の草原地帯で生活している。

  コルラが大きく様変わりしたのは、石油が発掘されてからのこと。豊富な埋蔵量が確認されているタクラマカン砂漠への表玄関として発展し、メインストリートとなる人民路を中心に政府機関の建物や、銀行・デパートが建ち並ぶ。また、現在進められている南疆鉄道のカシュガルまでの延長工事のためにヒトやモノが集まり、さらに賑わいをみせている。

参考:中国観光専門サイト-西部旅情クラブ


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