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シルクロード――庫爾勒編②

2009-11-02 10:20:06 | シルクロードの旅
見所は鉄門関やボステン湖など

しかし変わらないものもある。コルラの名所旧跡だ。市内から北へ10kmほど、孔雀河をさかのぼった渓谷には鉄門関がある。

  この付近その昔、タリム盆地へ入る重要な通路として関所が設けられた。建設は3世紀頃とされ、その関所は見るからに堅固なところから鉄門関と呼ばれるようになったといわれている。

  盛唐の詩人で岑嘉州とも呼ばれる岑参は、すぐれた辺塞詩を残したことで知られている。その岑参は、8世紀の半ばにこの鉄門関を通り、3作の詩を残している。詩の題材になり得るほど鉄門関は強い印象を与えると同時に、ここからさらに異郷の印象が鮮明にされたのであろう。ちなみに、辺塞詩とは、中国の西・北方の国境地帯での戦争を主題とする漢詩の意味。

  さらに、コルラには東北部に1つ、南部に2つ、計3つの城が築かれていた。これらを総称してコルラ故城という。

  市街地からもっとも近いのは、南へ1.5kmほど行ったところにある玉子干旧城。ただし、ここは今では畑となってしまい城は残ってはいない。ここからさらに南にあるのが、狭爾乱旦旧城。城の周囲は1kmほどで、土の小山となっている。町の東北に位置するのが、羊達克沁旧城。

  どの城も現在では崩れさり、往事を偲ぶことはできないが、遺跡からは貴重な発掘が行われたという。

  このコルラ周辺から発掘された貴重な品品を見学するには、市の中心部にあるコルラ博物館を訪れてみるとよい。

  ここには、楼蘭遺跡から出土した貴重なミイラが展示されている。楼蘭は、漢・魏代の西域諸国の一つで、新疆ウイグル自治区ロプノールの北西にあったオアシス都市。ガンダーラ文化の影響を示す遺品・漢式鏡・漆器などが発掘されたことで世界的に有名だ。だが、現在、楼蘭へ行くには許可証が必要とされるものの、一般の旅行者には許可がおりない。それだけに、楼蘭への思いをはせることができる博物館として、ぜひ訪れてみたい。

  このほか、内陸部では最大の淡水湖とされるボステン湖が、コルラから30kmほどのところにある。湖の周囲は約950kmといわれ、琵琶湖の1.5倍の大きさだ。コルラからはタクシーで30分ほどかかる。

参考:中国旅行専門サイト-西部旅情クラブ


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