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漢字の話(キラキラネームの秘密、十)

2017年05月27日 01時25分00秒 | 日記
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・結社と政府の取り組み

前島密・南部義籌・西周・福沢諭吉等の意見は、その後、賛同する人々によって団体が組織されました。漢字制限論、或いは、廃止論に関わる活動を、時代順に列挙すると次の様になります。

明治十六年(1883年)「かなのくわい」結成。
明治十七年(1884年)「羅馬字会」結成。

この二つの会の活動は、その後、次の団体に継承されて行きました。

明治三八年(1905年)「ローマ字ひろめ会」設立。
大正九年(1920年)「カナモジカイ」設立。
大正十年(1921年)「日本ローマ字会」設立。

一方、政府の施策としては、

明治三五年(1902年)文部省に国語審査会が設けられた。
大正八年(1919年)文部省普通学務局から漢字整理案が出され、小学校教科書中の2600余字について、字体が定められた。
大正十年(1921年)文部省が臨時国語調査会を設置。
大正十二年(1923年)臨時国語調査会が「常用漢字表」1962字を発表した。

昭和六年(1931年)臨時国語調査会が大正十二年版を修正して、「常用漢字表」1858字を発表した。
昭和九年(1934年)文部大臣の諮問機関として国語審議会が設けられた。
昭和十七年(1942年)国語審議会は「義務教育で修得すべき漢字の標準を示すもの」として「標準漢字表」2669字を公布した。しかし、戦時中の事でもあり、一般に行われる事はなかった。

昭和二十年(1945年)終戦。

昭和二一年(1946年)「当用漢字表」1850字を公布した。
「当用」とは、いきなり500字や1000字に制限することは無理なので、この漢字表は永久不変のものではなく当分この程度で行く、という程の意味です。

昭和二三年(1948年)「当用漢字音訓表」告示。
昭和二四年(1949年)「当用漢字字体表」告示。

当用漢字を制定した際に取り入れられた文字を「新字体」と言います。これに対して、それまでの文字を「旧字体」とか「旧字」と言います。漢字として何が正確な文字かと言えば、普通は『康煕字典』が「正字」としている字体が最も正しい字体とされています。

例えば、中国では大陸では簡体字、台湾では繁体字が使われています。どちらが正しいかと言えば、台湾で使われている文字が「正字」という事になります。ですから、「新字体」と言っても、それは標準的な文字という意味であって正字ではないし、「旧字」と言っても使用していけないわけではありません。

昭和二六年(1951年)「人名用漢字別表」が告示された。当用漢字以外の92字を選び、人名に用いて差し支えない事を決定した。

これは或いは、漢字制限・簡易化に抗する目的があったのかもしれません。この後も、人名用漢字は昭和五一年に28字、五六年には54字が追加されています。

昭和五六年(1981年)「常用漢字表」1945字が告示され、「当用漢字表」「当用漢字音訓表」「当用漢字字体表」が廃止された。

「常用漢字」とは、一般の社会生活において現代の国語を書き表すための漢字使用の「目安」を定めたもので、常用漢字表の前書きには、次の様に書かれています。

1、この表は、法令・公用文書・新聞・雑誌・放送など、一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示すものである。

2、この表は、化学・技術・芸術その他の各種専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない。

3、この表は、固有名詞を対象とするものではない。

4、この表は、過去の著作や文書における漢字使用を否定する物ではない。

5、この表の運用に当たっては、箇々の事情に応じて適切な考慮を加える余地のあるものである。


例えば、日本書紀・日本書紀の時代から数えても、日本語が漢字を使って表記されるようになって、千三百年以上の歴史があります。その間、社会の隅々まで漢字は行き渡り、分野により、個人の素養により、使われる用語は違います。そうして、それぞれの場所で我が国の文化を支えています。「文藝春秋」「讀賣新聞」は誤った表記ではありません。住民票に旧字体が使われていれば、それが正しい表記になります。だから「目安」です。

昭和五六年に告示された「常用漢字表」の1945字と、「人名用漢字別表」174字を合わせると、2119字となります。これは、化学・技術・芸術その他の各種専門分野や固有名詞を対象とするものではありませんから、字体は旧字体から新字体に変化しましたが、戦前から字数はそれ程変化していないと言えます。

戦後、先人が漢字を残そうと努力してくれた御蔭で、学校では旧字体で書かれた漢文も扱われていますし、今、私達は明治の文豪の小説も普通に読む事もできます。

漢字廃止論の中には、近代化を推進するためには、封建社会に養われ培われた漢字を追放しなければならないと言う様な論もありましたが、日本は、漢字を使いながら世界一二の技術大国になりました。

漢字を多く使ったところで罰則があるわけでもありませんし、そもそも、我が国の様な古い歴史のある国にとっては、漢字の制限など不可能であったのです。

しかし、漢字廃止論者や制限論者の企みが、これで潰えたわけではありません。現在起きている「キラキラネーム」の流行は、また別の、日本の漢字文化を損なう物であると言えます。

あと、たぶん二回、三回かも。

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