きのつらゆき(Kino_Tea)

紀貫之のごとく、気の向くままに、つらつらと、(書いて)ゆきましょう。
ブログというより備忘録。スケート関連多い。

世界選手権2017、三原舞依が健闘するも日本勢およばず、メドベ様は爆走

2017-04-01 | Skating

2週間前の世界ジュニア選手権のザギトワで「もうお腹いっぱい」だと思っていたが、世界選手権のシニアのスケートは見ごたえがあった。

結果は大方の予想どおり、単勝1.1倍のメドベ様の勝利。3F+3Tまでのジャンプしか跳べないくせに!いつもの如くよく動く足、軽快なエッジワークと「私、失敗しないので」のメンタルで、今日のフリーも完璧で再び世界最高得点を更新。ステップもレベル4で加点は満点(2.1点)。ここまで強いと「恋人死んでも私は元気!」のマイムが嫌味な感じに見えてくる。誰かメドベ様の爆走、激走、暴走を止めてほしい。ネールは最近?は毎回金色だ。
平昌五輪で金メダルを取れば、ソトニコワ、リプニツカヤ、イリーナ・スルツカヤさえも及ばぬロシア史上最高のスケーターになるのかもしれない。「これからはメドベちゃんと気安く呼ばず、メドベ様とお呼びしなさい!」

WC '17 results
(ISU Results)

2位と3位はカナダ勢。オズモンド、デールマンってこんなに凄い選手だったっけ?
何気に2つミスしているケイトリンに、高く幅のあるジャンプとは言え3T+3Tのガブちゃん。四大陸選手権より高い完成度とは言え、ジャッジは少し甘いのではないかと思うフリーの得点。「表彰台に上がるには、3Lz+3Tも、3Lz+3Loも、3Aも不要です」ということか・・・ ジャッジ殿はケイトリンの笑顔に騙されてはいけないよ!


4位:カレン・チェン
今季の全米女王。国際大会に弱い内弁慶のイメージがあったが、それを払拭する演技内容だった。ただしFSの後半は少し疲れたのかもしれない。ショートもフリーも自分で振付したのかな? コスパがいいってことなのか?


5位:三原舞依
三原舞依は、ショートのミスが響き表彰台には上がれなかったものの、フリーは4位(138.29点)と挽回。
基礎点(BV)はメドベ様を上回り1位、TESは2位だった。ジャンプは高く、勢いもあり、回転不足もない。今日のスパイラルは安心だったかな。
あとは胡散臭い「演技構成点(PCS)」とやらを上げるだけ。SS(スケーティング)、TR(つなぎ)はよいとしても、CO(振付・構成)とかIN(曲の解釈)は、どうやって上げるのだろう?

シーズンランキングを見ると、マイマイは宮原さっとんを抜いて日本人1位、世界6位に上昇。
Season's World Ranking


日本勢の二人
フリーで3Lz+3Tを2回跳ぶ正統派の樋口新葉。数少ない関東勢なので頑張ってほしかったがミスが出た。今季の国際大会は完璧とはいかなかった。本郷理華は技術ではなくメンタルの問題なの?ケガなのかな?コレオはよかったが本郷らしくない演技。


ベテランと言われる年齢の「目ジカラ」姐さんワグナー。3F+3Tと中盤のミスが残念だが、見ていて飽きない演技。ケイトリンと同様に時計回りの演技がとても新鮮。10代の時はかわいい少女だったが、ユーモアと貫禄がある選手になった。


30歳まで続けるとは想像していなかったコストナー。6位入賞とは恐れ入りました。技術が衰えることなく、怪我もなく、この年齢まで続けるのは本当にすごいこと。プル様は本日引退を発表しました。ミーシン先生のご尊顔を拝し奉り、恐悦至極に存じます。

ミーシンつながりで中国の李子君はノーミスに見えたがあまり得点が出なかった。エントリーの再入替えもあり調子が悪かったのか。後輩?の李香凝(リー・シァンニン)が世界ジュニア(151.03点)より良い出来(175.37点)で、先輩を上回った。フリーの曲はカザフのトゥルシンバエワと同じ「もののけ姫」だった。

カザフのトゥルシンバエワと韓国のチェ・ダビンは確実に成長している。アジア大会での活躍に続き、どちらも190点ホルダーとなった。「私たち、同期のメドベに負けられないわ!」
キスクラにいたリサの母ちゃん?は面白かった。リサは照れていた。


ロシア勢は無敵!でもないことは世界ジュニアと同様だった。表彰台を期待していた美少女ソツコワは3-1-3をミスして以降は精彩を欠いた。ジュニア時代にはメドベ様に勝ったこともあり、かなり悔しい思いをしているだろう。笑顔のマーシャを一度は見てみたい。


ああー、ポゴリが再びやってしまった。15年NHK杯SPを思い起こさせる内容。途中で演技を中断して引き揚げるのではないかと心配したが、演技を完了させた。ツアリョーワ母ちゃんも、イケメン振付師アドニエフも、今日は慰めてあげてほしい。

ルカバリエの変身も見ることができた。


オリンピックの女子シングルの24枠が確定

3枠)ロシア、カナダ、アメリカ
2枠)日本、韓国、カザフスタン、イタリア
1枠)中国、フランス、ドイツ、ベルギー、スロバキア、ハンガリー、ラトビア
残り6枠

日本女子は出場枠を減らし、2年連続で表彰台を逃す厳しい結果になった。高難度ジャンプを跳ぶことより、出来映えやエッジワークが大事で、ベテランにやや有利な傾向なのか?

女子SPのテレビの平均視聴率は6.9%、FSは深夜の放送となり、スケートブームが発生した2005年以前に戻りつつあるのかもしれない。