浅間よいとこプロジェクト

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百体観音(5)~馬頭観音(ばとうかんのん)~

2017年11月17日 | 日記
東御市新張(みはり)から嬬恋村鹿沢温泉に至る道筋に
百体の観音様が設置されている。
その中間に当たる五十番には馬頭観音(ばとうかんのん)がある。


五十番という節目に当たるので気合いの入った観音様とみた。

1)簡単な説明
動物達の守護仏であり、怒りの形相で悪を粉砕する観音菩薩
由来は、ヒンドゥー教の最高神・ビシュヌが馬の頭に変化して
敵を倒したとされる神話を起源とされています。
他の観音様が女性的な美しい表情であることが多いですが、
馬頭観音は怒りの憤怒の形相で表され、馬頭明王と呼ばれることもあります。
怒りの激しさによって苦悩や諸悪を粉砕し、馬が草を食べるように煩悩を食べ尽くし災難を取り除くとされています。
(仏像ワールド http://www.butuzou-world.com/から引用)

この事を踏まえると、正面は、激しい怒りの形相であることは言うまでない位良く分かる。


怒りというマイナスイメージのみでは人を寄せ付けない。
厳しさだけが全面に出る。
右側面の表情を見た。


温和で女性的なやさしい表情になっている。


左側面、間の抜けたどこにでも居そうなおっさん、おばさんのようにみえる。
軽い冗談を気軽に飛ばせるような、何となく親しみが湧く。
ふっくらとした面立ちは力士を連想させ、有り余るパワーを持っていると言うことか?
(これは信仰への誘いなのか・・・?)
やさしさ・親しみやすさから、「怒りの激しさによって苦悩や諸悪を粉砕し、
馬が草を食べるように煩悩を食べ尽くし災難を取り除く」という馬頭観音の特長を良く表しているようにみえる。
制作者の並々ならぬ力量を感じる。
百数十年の歳月を隔てて、小生の心に訴えて来るものがある。

2)ご利益
 無病息災、動物救済、厄除け、旅行安全のご利益

五十番馬頭観音、心が洗われる!(2017.11.17)