黒井健・画 宮沢賢治・作「水仙月の四日」1999ミキハウス刊
2/12浅間牧場にてジオモニターツアースノーシューを行った。
生命のシンボルであるヤドリギがたくさんあった。
改めて絵本と文庫本を読み直した。
この絵は浅間に違いないと思えた。
この絵を介して宮沢賢治と火山災害からの復興を手助けした人たちの心のつながりを感じた。
・宮沢賢治のまなざしの奥にあるもの
・天明噴火の復旧に手を差し伸べてくれた当時の分限者*(お金持ち)の
こころの奥にあるもの
*大笹(嬬恋村) 黒岩長左衛門
干俣(嬬恋村) 干川小兵衛
大戸(東吾妻町)加部安左エ門
・・・など
賢治のまなざしの奥にあるものはピュアな法華経に対する信仰であり、
加部安は優れた実業家であるが、飢饉に際し倉庫を開き、食糧を施した人物でもある。
黒岩長左衛門は商人であるが、天明浅間焼け碑の文面から心の一端を垣間見ることができる。
干川小兵衛は名主であるが、行動パターンから共通する心を推測する。
二百数十年前の火山災害に復興の手を差し伸べてくれた人たちの心を垣間見る。
一見、関連しない賢治の童話、黒井健の画、災害からの復興に手を差し伸べた者、
浅間牧場、ジオパーク・・・こころのつながりを感じた。(2017.2.21)