エリザベート2回目観てきました。
今日も満員御礼の札。
前回も出ていたけれど
何でもない平日昼間でこんなの見るの珍しいよね。
ホントにチケット取れなかったもん。
リニューアル大成功で
久し振りに東宝さんウホウホ状態だわね。
今日のチケットも某金券ショップにて購入した。
ちょっと下手に寄り過ぎているが、まずまずの席。
客席が暗転してそろそろと舞台袖からトートダンサーズが登場し
スタンバイに入る…。
そして音楽と共にルキーニ首つり場面に入る。
この始まり方がやっぱりピンと来ない。
あの『ゴォ~~~~ン』と言うドラの響きが無いと物足りないよ。
今日のコンビはヨッシー&蘭はなちゃん。
ヨッシートート、どうなんだろう?
イメージ違うんじゃないだろか
ルドルフのイメージをどう払拭できるかな…と思ってましたが
思いの外トートになり切ってました。
ただ、歌い方がキレイ過ぎると言うかな
もっと荒っぽくても良いのになって思ったんだけど
そしたらヨッシーらしさが消えちゃうか…。
一足先に観たSさんの感想によると
宝塚寄りとの事です。
従って、宝塚好きな方達は「ステキ」と喜んでいたとか。
なるほどなるほど、歴代トートの中で最も中性的だよね。
今回城田君が意外とアツイ男っぽいトートを演じてきた事で
Wキャストの意味が生きてるのかも。
さて、問題は蘭ちゃんですよ。
若い分、シシィはまぁ似合ってるかな。
ただ、あの衣装は何だ?
花ちゃんの時も思ったけど、それ以上に違和感あり。
何であんなレースのヒラヒラパンツを履いたんだろう?
まるでスサノオノミコトみたいなんだけど…。
あの時代、あんなの着てたの?
これは旧演出版の方が花柄で可愛かったな。
ま、衣装に関しては蘭ちゃんのせいではないですけれども。
話を戻しまして…
登場後まもなく「パパみたいに」を歌いだした蘭ちゃんですが
少しして声がひっくり返ったよ
ものの5分も経たないうちにだよ。
あらら、どした~?と思っていたら
結構頻繁にやらかしてました
もう観ているコッチが緊張しちゃって気が気じゃなかったよ。
どうやら地声と裏声の境目あたりが苦手なんだよね。
低い音から徐々に上がって上手く裏声に切り替えられれば良いけれど
場面によっては力強く行きたい時もあり
そうすると、そのまま地声で歌い切りたい…と言う時にひっくり返るの。
それが分かってから「大丈夫かな」と気になって仕方なかったよ。
そしてこの方のエリザベート像ですが、正直イメージじゃない。
花ちゃんでも何か足りないと思ってて
それより若い蘭ちゃんだとどうかなぁと心配してたが
思った通りでござったよ。
花ちゃん含め、何が違うんだろうなぁと思ってたけど
多分、凛としたモノが足りないの。
「強い皇后を演じている」と歌っているのに
そんな感じが全くしないのね。
そんな所がちょっと残念。
フランツは前回同様マリオ君。
ちょっぴり童顔なこの方にフランツを演じ切れるのだろうかと
正直不安を感じていたのですが、素晴らしく良かったです。
若い時のキラキラとした目の輝き、シャキッと伸ばした背筋。
これが段々背中が丸くなり貫禄を身に纏っていくのね。
見た目だけでなく声も段々低音になり年老いていく様を見事に表現してた。
「夜のボート」で横向きになっている時
下手側からだから表情は見えないんだけど
キラリと光るものがポタリポタリと落ちているのが分かりました。
気付けば涙だけではなく鼻水までもがビローン…と
そんなに泣くか?と言う程入り込んでいたのだろうが
演者にそこまで泣かれてしまうとこっちは却って冷めてしまうよ。
ちょっとだけ抑えた方が良いかな。
松也さんは相変わらず歌舞伎色強し。
セリフを捲し立てると市○右近に似てる気がする。
あの方ちょっと苦手なんです。
なので似てるとちょっと嫌なんです。
ロミジュリん時は似てると思わなかったはずだけどな。
もう高嶋兄ちゃんのルキーニが沁み込んじゃってるから
それを忘れるのには時間が掛かりそう。
重たいハンディだね。
まぁ、あくまでも比較しての感想であって
演技自体は上手い方だと思うので
高嶋兄ちゃんで観ていなければ気にならない所かもしれないね。
ルキーニと言えば、2幕冒頭「キッチュ」の衣装がサバみたいだ。
そしてゾフィーは香寿さん。
前回の剣さんも悪くないけど
香寿さんの方が安心して観られる気がする。
多分今までに近い、見慣れたゾフィーなのかな。
どちらにしてもグーンと若返りましたよね。
その分、憎ったらしい感じは薄れちゃったけど。
ルドルフはカムバック組の古川君。
前の時よりずっと良くなってる。
自殺した後、前はトートダンサーズ数人が抱え上げ
そのまま床が下りていく…だった(…ハズ)が
今回は例の大きな棺の階段の下でダンサーズ数名から一人に託されて
まさかのお姫様抱っこで階段を上がって棺に納めるんだけど
流石にそのダンサーさんは一番のマッチョさんではあったけど
大柄な古川君を抱っこしての階段上りはちと辛そうでありました。
気を付けて~と心の中で祈ってしまった。
そうそう、ルドルフの自殺シーンと言えば
前はトートにグイングインと両手で頭を振り回されて
ブッチュ~からのバキューンでしたが(←雑)
今回は自らキスをしにいくのね。
これはエリザベート昇天の時も同様で
画的には前の方が好きだったけど
ここは自ら死を選んだのだと言う事を表現したかったのかな。
「いずれはオーストリー皇帝」とトートに唆されて
皇帝になった自分の姿を妄想して馬車に飛び乗るとこ好きだったのに
何しろ今回から馬車が消えちゃったからね
そのシーンも無くなってしまい残念だよ。
今日のちびルド君もとても良かった。
多少動きにぎこちなさも感じたけれど
歌も上手いし声の響きもとても良かった。
この子も初舞台だって。
将来有望だね。
あ、今日は貸切公演でした。
カテコの後にヨッシー&蘭ちゃんが登場し
宣伝がてらの軽いご挨拶がありました。
「J○Bカード会員の皆様」とカード会社名を連発して楽しむヨッシー。
その余りのしつこさに、笑いが起きていました。
その辺、流石に上手いよね。
職場の同期が韓国にエリザベートを観に行くそうで
MARSの影響で先月は断念したらしいが
6月初め頃だったか
この先1人で行く時には誘ってみてと思わず声を掛けてしまったが
結局お友達が行けそうだと申し訳なさそうに伝えてきた。
私も日本版が始まり気分が落ち着いちゃったのね。
あちらはウィーン版に近い演出になっている様なので
ちょっぴり興味深い所ではあるが、とりあえずは日本版を楽しみます。