洋楽日記

80年代の産業ロック、ハードポップが特に好みです。

マイナー、いにしえ系ハード・ポップ4

2024-01-27 17:13:01 | 音楽(メロディアス・ハード)
・SHOGUN「Ⅲ」('87~'88年?)



THE LOST UK JEWELS COLLECTORS SERIESによる発掘リリース。
録音されながら発表されなかったバンドの3rdにあたるアルバムらしい。
名盤2nd「31 DAYS」('87)に比べると最初聴いた時には、音質が悪くB級丸出しでキツイと思った。
しかし、聴いているうちに滅茶苦茶ハマりだして、一時は2nd以上かと思うくらいだった。
2ndのような哀愁バラード系が無いのは残念だが、それを感じさせないくらい素晴らしいアルバム。

・WINTERS REIGN「THE MINI ALBUM」('85)



THE LOST UK JEWELS COLLECTORS SERIESによる再発。バンドの1st。
これも最初聴いた時にはB級丸出しでキツイと思ったけど聴いているうちに良さが分かってきた。
ボーナストラックも合わせると17曲もあるけど、最後まで楽しめるのが素晴らしい。
WINTER'S REIGNと改名後の2nd「THE BEGINNING...」('87)もメロディアスファンには名盤とされているようだ。
個人的には好きな曲もあったけど、アルバム自体はハマれなかった。1st再発盤の11曲目のボーナストラックは
タイトル名が違うけど 2ndの3曲目と同じかな?この曲は 2ndの中で一番好きな曲だ。
この再発シリーズでは、SHOGUNと WINTERS REIGNは知っていたので購入したけど
他は試聴しただけで購入しなかったものばかり。もしかしたら聴き込めば気に入ったものもあったかも。

・RESCUE「RESCUE」('90)



AOR BLVD RECORDS COLLECTOR SERIESの第1弾。
LONG ISLAND ROCK CLASSIC SERIESによる再発で名盤で有名だったものがついに再再発。
ずっと欲しかったのだが、なかなか手に入らずだったので、購入できた時は嬉しかった。
実際手に入れたら、ソコソコのお気に入りレベルだろうなぁと思っていたが
想像していた以上に気に入った。全体にキーボー度が高めなので好みなのは間違いないが
アルバムの最後を飾る2曲がとても良くてそれでお気に入り度がかなり上がった感じ。
特に8曲目の「FIRE STILL BURNING」が普段の生活の中で頭に浮かんできて
離れなくなるくらい、やみつきになるメロディで凄く好きである。

・HIT THE GROUND RUNNIN'「SUDDEN IMPACT」('89)



AOR HEAVENからの再発。バンドの1st。マニアには有名で高値で取引されていたらしい。
AOR的ではあるけど、それなりにハードさがあるのでハード系が好きな自分でもいける。
曲自体は、あまりインパクトが強くないのだが、何故かメロがやみつきになる曲ばかりである。
AOR HEAVENが良いところを再発してくれたなぁ。
SHOGUN「Ⅲ」、WINTERS REIGNも同じようにやみつきになる感じだが、第一印象では目立たないのに
ここまでメロに惹かれるアルバムは、他とどこが違うのか理由が分からない。

北欧メタル

2023-06-17 20:53:33 | 音楽(メロディアス・ハード)
北欧系の正統的だけどメロディアスなメタル

・EUROPE「EUROPE」('83)、「WINGS OF TOMORROW」('84)

  

 バンドの 1stと 2nd。
 一番人気が高いのは、大ヒットした 3rd「FINAL COUNTDOWN」('86)
 だと思うけど、個人的には、正統的な 1stと 2ndが特に好き。
 DOKKENと同様にハマれそうでハマれない2大メジャーバンドだったが
 最近この2枚は好んで、よく聴くようになった。

・PRETTY MAIDS「RED, HOT AND HEAVY」('84)
 
 

 バンドの 1st。
 SINNERに近い感じの硬派で正統的なメロディアスメタル。
 後のアルバムも何枚か聴いたが、ポップ寄りになっていた。
 自分に合いそうだったが、意外に合わず 1stが唯一のお気に入り。
 2nd以降もメロディアスファンには人気らしいけど
 個人的には、1stの路線であと何枚か出して欲しかった。

・MADISON「DIAMOND MISTRESS」('84)、「BEST IN SHOW」('86)

  

 バンドの 1stと 2nd。
 1stは、DOKKEN系(あくまで自分の中では)で前は苦手だったのだが
 DOKKENが聴けるようになった今では普通にお気に入り。
 DOKKENよりは、マイナー感や北欧らしい哀愁があると思う。
 2ndは、全体に地味だけど哀愁がすごく漂っていて好き。
 特に「DRAMA」から「SHINE」の流れでジーンとくる。

・TALISMAN「TALISMAN」('90)

 

 バンドの1st。
 ヘヴィさ十分な正統派だけどメロディアスで、爽快感がある。
 曲が良いので 最初から最後までダレないで突っ走って終わる。
 前は、中々ハマれないで、TENっぽいなぁと思っていた。
 (この系統の中々ハマれないメタルは TENっぽいと思ってしまう)
 TENを全体的に速度を早くして、正統寄りにした感じ。
 (・・・だからあまり似てないか。)

・UNIVERSE「UNIVERSE」('85)

 

 名盤ガイドに載っていたので、前から知ってはいたのだけど
 北欧の正統的なマイナーメタルとか苦手なので、あまり興味はなかった。
 どうして購入したのか思い出せないけど、実際聴いてみたら素晴らしかった。
 B級感漂うけど、素朴で無駄を省いた正統派で、とても格好良い。それに結構メロディアス。
 自分の中では、EVENRUDE「ONE SIZE FITS ALL」と UNIVERSEは
 期待しないで購入したのに大当たりだった2大アルバム。

メロディアス・メタル2

2018-07-16 16:49:29 | 音楽(メロディアス・ハード)
正統的なHM/HRだけど、結構ポップ、キャッチーな雰囲気も感じられるアルバムを並べてみた。

・KUNI「LOOKIN' FOR ACTION」('88)



日本人ギタリストKUNIが、所属のバンドの2nd。1st「MASQUE」('86)とともに最近再発された。
KUNIのアルバムは、1st,2ndのカップリングCDを前から持っていたのだが
あまり惹かれることが無く、しばらく放置状態だった。しかし、ここ数年で2ndは、お気に入りとなった。
基本正統的だけどメロディアスなHR。曲が全体的に良く、gが結構弾いているので
HRとしての格好良さや高揚感もあり、聴いていて気持ちが良い。


・Q5「STEEL THE LIGHT」('84)



B!誌で高得点だったので購入したアルバム。バンドの1st。近々再発されるようだ。
正統的でヘヴィな格好良い音でメロディアスさもある。高得点だっただけあって、良い曲が並んでいる。
2nd「WHEN THE MIRROR CRACKS」('85)は、ヘヴィさが減退して、いにしえメロ系産業化。
いにしえメロが好きな自分としては、美味しい音満載で、聴いているうちに気に入るだろうと思っていた。
しかし、かなり聴き込んだにもかかわらず、何故か気に入るところまでいかなかった。


・TRANCE「VICTORY」('85)



これもB!誌で高得点だったので購入したアルバム。ACCEPT系バンドの3rd。
ACCEPT的に鋼鉄系の雰囲気にポップな曲という不思議な感じではある。
メタルの格好良さにポップでキャッチーさが載っていて、個人的には最高である。
このバンドでは、正統的な 2nd「POWER INFUSION」('83)も評価が高いようである。
個人的に2ndは、まだそれほどハマれていない。


・RAILWAY「RAILWAY」('84)、「RAILWAYⅡ」('85)

 

バンドの1st,2nd。このバンドも TRANCEの3rdと同じで鋼鉄系の雰囲気にポップな曲が並ぶ。
TRANCEより更にキャッチーな感じがする。曲も全体的に粒が揃っている。
メタル的な重厚感、疾走感とノリがあり、曲がチャッチーという、個人的に美味しい音である。


・HELLOISE「COSMOGONY」('85)



バンドの1st。自分だけの感じ方だと思うが、TALISMANの1stのようにパワーのある
メロディアス・メタルにハードポップ的な雰囲気を付加したような印象を受けた。
パワー感のあるメタルにハードポップ的な要素とくれば、個人的には堪らない。
2nd「POLARITY」('86)も持っていたが、1stほどハマれず売却。どういう音だったかも覚えていない。


・ATLANTIS RISING「ATLANTIS RISING」('91)



ギタリストのJAMES BYRDが参加ということで、雰囲気が FIFTH ANGELに近いところもある感じがする。
最初聴いた時には、FIFTH ANGELよりメロディアス寄りだけど、音が軽い感じがして物足りない印象であった。
しかし、聴いているうちに曲に馴染んできて、お気に入りのアルバムになってきた。
FIFTH ANGELは、個人的にとても好きな正統HMバンドなので、それに比べると一つ落ちるが、これはこれで良い。

ポップ・メタル3

2012-01-21 23:45:41 | 音楽(メロディアス・ハード)
・WHITE SISTER「WHITE SISTER」('84)



最近メタルっぽい物を聴きたくなると聴くのが、FIFTH ANGELと
この WHITE SISTERの 1stである。2nd「FASHION BY PASSION」('86)も
好きなアルバムなのだが、1stに比べるとヘヴィさが減退している。
ハード路線が好きなら、やはり1stが最高である。
プロデュサーの GIUFFRIAに近い感じの音だが、もっと失踪感があり心地よく
曲が良いのは勿論、ポップさとヘヴィさが絶妙で、個人的超名盤である。


・DOMAIN「OUR KINGDOM」('88)



バンドの1st。(別バンド名義でリリースしたアルバムと同内容。実質的に1stらしい。)
マイナーっぽいメタルに厚めのKeyがきいている。ドイツのバンドらしいが
Keyの感じからすると北欧のマイナーバンドという印象である。
良さそうなアルバムだと思いつつも何となく雰囲気で、それほど聴いていなかったが
改めて聴くとキーボー度が高く、自分には美味しい音だし曲も全般に良い。


・REBEL「STARGAZER」('83)



JOHN LAWTONが所属していたバンド。
JOHN LAWTONでは、LUCIFER'S FRIEND「MIND EXPLODING」('75)が一番好きだが
メロ系に限定すると、ソロの「HEARTBEAT」('80)、LUCIFER'S FRIEND Ⅱ「SUMOGRIP」('94)と
この REBELが好きである。「HEARTBEAT」「SUMOGRIP」は、AOR~産業の感じだが
REBELは、完全にハードロック系なのでハード系のファンなら、こちらの方が良い。
きっちりハードな音に、プログレハード風なKeyの音が多く入っているので美味しい。
JOHN LAWTON関連という事で、ZARの1st「LIVE YOUR LIFE FOREVER」('90)との
カップリングで再発されている。ZARの方が世間的には評判が高いかも。


・SUBWAY「HOLD ON TO YOUR DREAMS」('92)、[LIGHT OF THE NIGHT]('93)

 

バンドの2nd。
「HOLD~」のタイトルで外盤、「LIGHT~」のタイトルで国内盤がリリースされたらしい。
3rd以降のアルバムも聴いたことがあるが、この2ndが一番良かった。
個人的には、タイトル曲の「LIGHT~」「HOLD~」の2曲のメロが異様に好きである。
何の変哲もないメロディアスハードなのだが、随所に妙に惹かれるメロがある。
幻の1stと言われているらしい「DANGEROUS GAMES」('91)は、何箇所かで音源を
聴いた感じだと、もっと素朴なHRという感じだったが、曲は良さそうだった。
ドイツのバンドなんだから、ドイツの某社で再発してくれないかなぁ。(笑)


・JAVAN「SOMEWHERE IN THE NIGHT」('91)



ソコソコ好きなアルバムという感じで、ずっと売却候補だったのだが
最近聴き込んでいたら、いきなりお気に入りアルバムにランクアップ。
前は中古で沢山並んでいて、中古の常連みたいな感じだった。
自分の評価と同様に、世間的にも微妙な評価なのかと思っていたのだが
まさかこのアルバムを好きになる時が来るとは。(^^;
重厚なメタル音(前はTENっぽいと思った。TENのアルバムを今は持っていないので
聴き比べられないのだが。gの感じをそう思ったのか、たぶんズレていると思う。)
にKeyが厚めにきいていて、今聴くと良い感じ。


・KICK AXE「WELCOME TO THE CLUB」('85)



バンドの2nd。ベースは、ゴツゴツした骨太なメタルで、Voも男くさい系なので
自分の好みから外れていそうなのだが、全体としては不思議とポップな音。
曲はキャッチーで全般に曲レベルは、とても高い。
1st「VICES」('84)と共に REWIND RECORDSから再発されたことがある1枚。
REWINDの再発盤と言えば、STAN BUSH、I-TEN、BRIAN McDONALD、LE MANSなどが
最近になって再発されて嬉しかったなぁ。KICK AXEも REWIND以外から再発されて
いるようである。ちなみに自分が持っているのは、ブラジルの再発盤。

ポップ・メタル2

2012-01-02 23:51:06 | 音楽(メロディアス・ハード)
・BONFIRE「FIREWORKS」('87)



バンドの2nd。
このバンドは何枚か聴いていたのだが、良い曲もあるけどアルバムとして
ハマれるものが無く、自分には縁がないバンドだと思っていた。
だけど、このアルバムは違った。全体に曲が良いのは勿論
メタル的な攻撃性とメロディアスさが絶妙で、とても素晴らしい。


・VICTORY「CULTURE KILLED THE NATIVE」('89)



バンドの4th。
1stを視聴した感じだと、素朴なハードロックだったが
アルバムをリリースする度にメロディアスになっているようである。
3rd 「HUNGRY HEARTS」('87)は、自分には合わないで売却してしまった。
・・という事は、おそらくそれほどポップでは無かったと思う。
それに比べると4thで急にポップでメロディアスになった。
6th「TEMPLES OF GOLD」('90)も 4thより多少正統寄りになった感じは
するけど、基本同じようなタイプの音。(ちなみに5thはライヴ盤)
6thも中々良いのだが、トータルの曲レベルで4thを自分は推す。


・WHITE LION「PRIDE」('87)



バンドの2nd。
VAN HALEN風のgという評価をよく見かける。
自分としては全く、VAN HALENを思い浮かべる事は無かった。
確かによく聴くとgがかなり弾いているので、そういう感じもあるが
全体的に叙情、哀愁的な雰囲気が漂っているので、全くそう思わないのである。
最初聴いたときには、それほど良いとは思わなかったのだが、ほのかに漂う
叙情的な雰囲気は凄く癖になる。今ではとても好きなアルバム。
他のアルバムもこれから挑戦しようと思っている。


・VANDENBERG「HEADING FOR A STORM」('83)、「ALIBI」('85)

 

このバンドは、1st~3rdのどれも、それぞれに良さがあって好きであるが
その中でも 2nd「HEADING FOR A STORM」が特に素晴らしい。
序盤の爽快な曲で盛り上げ、その後に続く泣きバラードの「DIFFERENT WORLDS」で感動。
(2019年に追記)
3rd「ALIBI」は、2ndに比べると爽快度は落ちるが、相変わらず曲は素晴らしい。
聴くほどにジワリと良さが分かってきた。最近では、3rdを聴くことが圧倒的に多い。
VANDENBERGだけではなく、全てのアルバムの中でも上位に位置するアルバムに成長した。

・BLACK'N BLUE「BLACK'N BLUE」('84)、「WITHOUT LOVE」('85)

 

バンドの1st、2nd。
最初に聴いた時は、全く良さが分からず、そのまま何年も駄目であったが
ある時、突然にヒット。今では2枚とも好きなアルバム。
・・というか、このバンドの曲レベルは、とても高く捨て曲が無いレベル。
一度気に入ると、ここまで印象が変わるものか。
2枚とも同じようなタイプだが、2ndの方が若干垢抜けた音になっているように思う。
雰囲気的には、QUIET RIOT、TWISTED SISTER辺りが近いかな。


・VANADIUM「CORRUPTION OF INNOCENCE」('87)、「SEVENTH HEAVEN」('89)

 

イタリアのバンドの6th、7thらしい。
イタリアのバンドで持っているのは、このバンドだけじゃないかな。
3rd「GAME OVER」('84)、5th「BORN TO FIGHT」('86) と全部で4枚聴けたが
(ちなみに4thはライブ盤) 後にリリースされるほど、Keyの装飾が厚くなって
メロディアスになっている。6thが一番最初に気に入ったのだが
7thもジワジワと良くなった。メロ派~には、7thが一番良いと思う。
少しB級感が漂うが、このバンドも全体に曲レベルが高いと思う。